NISHIARAI
我が家は年をあけた夜中に毎年、西新井大師に行っていたけれど、
去年のコロナの影響で年末からはじめていると知り、
人が少なくて集中できる年末に一年分の祈祷を済ませることにしている。
今年も、店の栗きんとんを仕込んでから二人で向かう。
西新井大師には本堂の中に子育ての神様が祀ってある。
お宮参りではじめて本堂の中に海晴連れて入って祈祷を受けた母が、
「大丈夫だよ」という声をかけてもらった不思議な神様。
祈祷の時間はいつも自己紹介をしながら、
一年間を振り返る時間にしている。
振り返れば。
気がつけば。
贅沢ばかり望んで不満ばかりになっていた自分に気がつく。
その裏側を見ればありがたいことばかりだったじゃないか。
ハッとした。
海晴を守ってくださった神様にも、
祈祷が終わってからお賽銭を入れて手をあわせて、
旅立ちとありがとうを報告した。
「彼は最後まで戦って、かっこよかったですよ」と。
気がつけば涙が出てきて、
振り返って旦那のところまで戻るときにまばたきたくさんしてごまかした。
最後にひいたおみくじは、
不思議なほどに素敵な言葉が書いてあった。
忘れないように写真を撮る。
来年もこうして贅沢ばかり考えて不満ばかりになったら、
ふとこんな時間を作ろう。
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