金融決算のカンファレンスコールから景況感を探る ( $WFC $C $JPM $BAC) 2024.7.21
おはようございます、すてぃ次郎です。
金融決算のカンファレンスコールから景況感を探っていきます。
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<はじめに>
前回決算の時の記事です。
2023年は1月から金融カンファレンスコールでは、景況感について各社言及があります。
お金の流動性をリアルタイムで監視している銀行の展望は我々投資家が相場に臨む上で貴重な情報源になります。
カンファレンスコールを基に現状について読み解いていきます。
<JPMorganのカンファレンスコール概要>
・今期の純利益にはVisa株に関連する純利益7.9B$と基金拠出金1B$を含む。
・Visa/First Republicの収益を除くとYoY+9%。
・純貸倒償却額:3.1B$ (前年同期比+820M$)
・純引当金積み増し額は、消費者向け609M$、卸売りが189M$。
・配当を1.15$から1.25$に増額予定。
・CCB(消費者および中小企業向け部門)の預金額:YoY-7%、平均預金:YoY-7%、QoQ-1%
・住宅ローン:YoY+31%
・カードサービス及び自動車:YoY+14% (主にカード利息増加とリボ払い残高装荷による影響)
・自動車部門:YoY-10%。
・CRE(商業用不動産)では、金利上昇により、ローンの発行と返済活動の両方が引き続き抑制されている。
・2024年度のクレジットカードの純貸倒引当金比率は3.4%を想定。
・年初と現在の見通しに関する違いは利下げ回数。
・最近のデータからは利回り曲線の大幅な削減を伴う状況に戻る可能性がある。(リセッション想定)
・FRBとの対話についてはコメントするつもりはない。
・カードの延滞率は、30日が横ばいで、90日は低下しているのは何故?→正常化が起こる中で特に意味は無い。
・低所得層の弱さと裁量支出から非裁量支出への支出ローテーションが少し見られる。
・現在、自社株買いを止める予定はない。
・無利息預金から利息付預金へ移行が進行している。
・商業&投資部門の貸倒償却率は長い期間低く、亀裂の兆候は無い。
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