金融決算のカンファレンスコールから景況感を探る ( $WFC $C $JPM $BAC) 2024.4.12
おはようございます、すてぃ次郎です。
金融決算のカンファレンスコールから景況感を探っていきます。
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2024/4/17 BAC追加
<はじめに>
前回決算の時の記事です。
2023年は1月から金融カンファレンスコールでは、景況感について各社言及があります。
お金の流動性をリアルタイムで監視している銀行の展望は我々投資家が相場に臨む上で貴重な情報源になります。
カンファレンスコールを基に現状について読み解いていきます。
<JPMorganのカンファレンスコール概要>
・シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の閉鎖による損失見込み額として725M$を積み増した。
・ファーストリパブリック銀行の収益は1.7B$、純利益は668M$。(次回以降、YoYで反映されるためアナウンスは終了)
・純貸倒償却額は116M$増加。主な要因はクレジットカード。
・カードサービスおよびオート部門の収益は、YoY+8%。リボルビング残高増加、新規口座増加によるカード取得費用増加、オートリース収益の減少などで変動。
(※オート部門:自動車ローン部門)
・カード残高は、YoY+13%、オート部門の新規契約高はYoY-3%。
・Consumer & Community Bank (CCB)の貸倒引当金は45M$増加。主にクレジットカード事業の影響。
・Corporate & Investment Bank(CI)の平均預金残高は営業外預金の減少により、YoY-3%。季節要因により、QoQ-1%。
・CI部門は101M$の貸倒引当引当金の取り崩しを行った。
・Asset & Wealth Management(AWM)の顧客資産はYoY+20%。
・年三回の利下げ観測による通年NIIガイダンスは90B$。
・マーケット部門のNIIガイダンスは2B$から1B$に減少を予想。
・2024年のクレジットカード貸倒引当比率は3.5%を下回ると予想。
・消費者顧客は失業率が低く、好調。
・低所得者の余剰資金は底をつきつつあり、信用も正常化してきている。
・高所得者はお金を持っており、お金を使っているため、全体的に強い。
・ビジネスも好調だが、金融緩和の影響であり、今後の展望は分からない。
・市場予想はいつも変わっていく事を理解して準備する必要がある。
・商業用不動産、住宅に関する引当金は十分ある。
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