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(無料記事) Nvidia ( $NVDA ) FY25 3Q決算分析と今後の展望 (2024.11.20)

おはようございます、すてぃ次郎です。

今回は、Nvidia FY25 3Q決算分析を纏めていきます。

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<前回記事>

<Nvidia決算概要>

EPS予想:0.75$ 結果:0.81$
売上高予想:33.12B$ 結果:35.082B$ (YoY+93.6%)
来期ガイダンス予想:37.03B$ 結果:36.75~38.25B$ (YoY+66.3~73.1%)
来期非GAAP粗利率ガイダンス:73.0~74.0%

ゲーミング&AI PC 売上高:30.8B$ (YoY+112/QoQ+17%)
データセンター売上高:3.3B$ (YoY+15%/QoQ+14%)
プロフェッショナルビジュアライゼーション売上高:486M$ (YoY+17/QoQ+7%)
自動車とロボット売上高:449M$ (YoY+72%/QoQ+30%)
粗利率(GAAP):74.6% (前期:75.1%)
粗利率(非GAAP):75.0% (前期:75.7%)
<前回非GAAP粗利率ガイダンス:74.5~75.5%>

営業利益:21.869B$ (前年同期:10.417B$)
非GAAP営業利益:23.276B$ (前年同期:11.557B$)
純利益:19.309B$ (前年同期:9.243B$)
非GAAP純利益:20.010B$ (前年同期:10.020B$)
営業CF:17.629B$ (前年同期:7.333B$)
FCF:16.787B$ (前年同期:7.042B$)
発行済み株式数:24,774M株

在庫:7.654B$ (前期:6.675B$)

・今期配当:0.01$

Nvidiaの売上高成長率は、YoY+94%、QoQ+16.8%。

来期売上高成長率は、YoY+69.7%、QoQ+6.9%。

ガイダンスのQoQ成長率は今までより少し低めの印象です。

ガイダンス傾向(今期売上高÷前回企業ガイダンス)は、
1Q:26044÷24000≒1.085 +8.5%
2Q:30040÷28000≒1.073 +7.3%
3Q:35082÷32500≒1.079 +7.9%
です。

決算後、株価は時間外で-1.91%。

Nvidiaの向こう12カ月PERは42.1倍。

<Nvidiaカンファレンスコール概要>

カンファレンスコールとは、決算後に発表される経営陣とアナリストの公開会議の場です。決算書以外の事項について触れたり、質疑応答があったりします。必須事項です。

・H200の売上は前期比+2桁の数B$に大幅増加した。
・クラウドサービスプロバイダーは、データセンター売上高の約半分を占め、前年比2倍以上に増加した。
・Blackwellは13000個のGPUサンプルを顧客に出荷した。
・AIの次の波は、エンタープライズAIと産業AIである。
・中国におけるデータセンター収益は、輸出規制に準拠した同製品を業界に出荷した事により、前期比で増加した。しかし、輸出規制前の水準を大きく下回っている。
・中国市場は引き続き競争激化が予想され、輸出規制に沿った内容で競争を続ける。

・GPUの需要は新学期のセールに支えられた。
・ゲーム部門の在庫は引き続き健全であり、ホリデーシーズンに向けて準備を進めている。
・粗利率が前期比で低下した理由は、データセンターの中でH100システムから複雑でコストの高いシステムにシフトした影響。
・来期ガイダンスにはHopperアーキテクチャに対する継続的な需要とBlackwell製品の初期立ち上げが組み込まれている。
・Blackwellの収益見積もりは以前より数B$高くなる見通し。
・ゲーム部門は供給制約により、前期比で減少する見通し。
・Blackwellが成長を続けるに連れて、粗利率は70%台前半に落ち着き、完全に成長すれば70%台半ばになると予想。
・70%台前半は、71~72.5%程度を想定している。

<結論>

Nvidiaの決算は堅調な結果が示されました。

ガイダンスからも読み取れる通り、昨年の様な爆発的な成長が期待される状況からは落ち着き、緩やかに減速しています。

時価総額1位の企業がこれだけの成長率を出している事は驚きですが、QoQ成長率の今の水準に落ち着き、その内YoY成長率は減速していくと思われます。

バリュエーションをどの程度で見越していくのか?がNvidia決算の難しさです。

現状の成長性に対してバリュエーションは決して高いとは言えませんが、市場の考えに乗っ取ると上値は重いかもしれません。

この決算内容は、堅調で良い決算を出したが、市場が期待するAIセクターのさらなる発展を牽引するほどではなかったと言えるでしょう。

強い期待には沿えなかったからといって、安易な売りは避けた方が良いでしょう。

また、新規買いはバリュエーションの基準が上がらなければ伸びていかないため、短期的には運が試されます。

AIセクターと同じく、Nvidiaも株式としては難しい時期に差し掛かっている印象です。

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