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金融決算のカンファレンスコールから景況感を探る ( $WFC $C $JPM $BAC) 2024.10.16

おはようございます、すてぃ次郎です。

金融決算のカンファレンスコールから景況感を探っていきます。

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<はじめに>

前回決算の時の記事です。
2023年は1月から金融カンファレンスコールでは、景況感について各社言及があります。
お金の流動性をリアルタイムで監視している銀行の展望は我々投資家が相場に臨む上で貴重な情報源になります。

カンファレンスコールを基に現状について読み解いていきます。

<JPMorganのカンファレンスコール概要>

・市場外純金利収益は、バランスシートのミックスと証券債投資の影響、カードのリボ払い残高の増加、ホールセール預金残高の増加により、YoY+1%だった。
・CCB部門(中小&個人)の平均預金額はYoY-8%、QoQ-2%。
・顧客の利回り追求活動が減速しており、預金額は横ばいの推移を予想。
・顧客投資資産:YoY+21%
・カード&自動車収益:YoY+11% (リボ払い残高増加とカード純金利収入の増加)
・純貸倒引当金は1.9B$ (QoQ+520M$)
・貸倒引当金の増加はリボ払い残高増加によるもの。

・商業投資銀行部門は好調な株式市場がけん引した。
・中規模&大規模顧客は資本市場にアクセスしやすいため、新規ローン需要とリボルビングローンの利用が軟調。
・中規模&大規模顧客の平均預金:YoY+7%/QoQ+3%
・通年純金利収入ガイダンス:92.5B$。
・通年カード純貸倒率ガイダンス:3.4%
・預金残高は現時点がほぼ底値と予想。
・純金利収入の底は来年半ばを予想。
・デビットカード&クレジットカード支出:YoY+6%、QoQ+0%。(昨年:QoQ+1%)
・消費者支出は大きな変化が無い。

・ハイテク企業のハイバリュエーション化の継続は予想していない。

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