もっとフィルムを理解したいんだ
フィルムメーカーがフィルムの生産を中止するニュースが続々と流れてくる。過去にビジネスユーザーが湯水のように使っていたフィルムはことごとくデジタルに移行する中、今現在フィルムを愛用するのはコンシューマーユーザーだけになってしまって、それだとどれだけフィルムに愛情を注いでもメーカーのビジネスは成立しないらしく、ボクたちにはどうすることできない流れになってる。
さらに追い討ちをかけるように販売中のフィルムの価格もどんどん高騰している。使う人が絶対的に減っているわけだから致し方ないんだけど、昔捨てるように使っていたフィルムが一本2000円超える時代がとうとうやってきて愕然としてる。
フィルムが高騰しているからこそ自分が好きなフィルムだけを使いたくて、ボクはちょっと高いけどコダックのエクター100を使うようにしてる。ちょっとマゼンタが入った色味が大好きなフィルム。これが生産中止になったらフィルムやめちゃうかもしれない。
それでもフィルムを使う人たち
そんな中でも新しくフィルムカメラを買う人もいるし、まだまだフィルムライフを楽しんでいる人はいる。
フィルムライカを買ってみたり、もうメーカーのアフターサービスが終了した高級コンパクトフィルムカメラを10万円くらいで買う人もいて、なかなか痺れる世界だなってみてる。
でもそういう自分も自分の財政が許す範囲でフィルム体験を楽しんでいるわけだけど、ボクはあくまで宝くじを買うような気持ちでフィルムを楽しんでいる。
それは撮れ高を気にしたり、確実に写真に収めていくような計算の上で成り立つ行為じゃなくて、宝くじの当選番号発表をワクワクしながら待つ時間を楽しむような、少し邪道な楽しみ方かもしれない。
それでもフィルムの良さを伝えたいけど
『フィルムにはフィルムでしか表現できない良さがある』
多分これは間違いではないんだけど、言い方がボヤッとしていて軽くググってみてもどれも表面的なことしか説明されていなくて、自分の腹にストンと落ちる理由はまだ見つけられていない。
フィルムのハイライト情報はボクが持っているソニーα7Sには到底及ばないし、画面にはつぶつぶの粒状が散りばめられている。ピントを外した写真も多い。(これは自分のウデの問題かもしれないけど)
一つの絵としてみた時、やっぱりデジタルカメラで撮影した写真の方が正確だし綺麗なのは誰がみても明らかなんだ。
それでもフィルムに惹かれる理由を知りたい
撮影体験としてフィルムカメラで撮影することを宝くじを買うことに例えたけど、フィルム写真の良さについてボクはまだ自分の言葉で説明できていない。
『ノスタルジックな色味』
『手触りが残る写真』
そんなチープな言葉でぼやかして欲しくない。なぜボクたちがフィルムに惹かれるのか、撮りたくなるのか。デジタルカメラじゃダメなのか。その理由をもっと明確にロジカルに説明できる言語をボクは持ちたい。
だって粒状感はデジタル現像で追加できるよ、フィルムライクな色味に変換して、ハイライトを飛ばし気味の現像すれば、ハイ、フィルムライクな写真の一丁あがり!
そんなことでは多分フィルムを理解できないんだな。
まだまだボクはフィルムを理解できていない
できればボクのメインブログでもっとフィルムの良さを紹介したいんだけど、最初から言ってるようにボク自身の腹にストンと落ちていない状況だからとても記事にすることなんかできない。
いつかボクがフィルムの良さを大手を振って紹介している時があったら、多分フィルムを理解できた時なんだろうと思うし、いつかその時が来てほしいなと思ってる。
今はただただぼーっとしてるけどフィルム写真っていいよなぁっと思いながら今日もオリンパスOM-10のシャッターを押す。
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