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黒とオレンジとブルーのその間

ボクが夕暮れ時の東雲色と瑠璃紺色が好きなことは前に書いた。

これ以降も何度か印象的な空気の中に包まれる感覚はあった。

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場所は金沢港のそばにある五郎島。五郎島金時と言うブランド化されたサツマイモが生産されている地。

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金沢港を挟んで向かい側には大野の街が見える。

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土手に咲いている野花は、夕日のオレンジにさらされて本来持っているその色を発揮できずにいる。

シャッターを押し続けてわかってくること

無心になってシャッターを押し続けているうちにボクの求めているものがどこになるのかが分かったような気がする。

これまで言葉ではうまく説明できなかったことも、ただシャッターを押し続けることでわかってくることがある。

それは有名な講師が開くセミナーに参加したときでもなく(参加したことないけど)、大人気のハウツー本を読んだときでもなかった。

『ボク』を知りたいならボクを撮らないと

『ボクを撮る』というのは比喩しているだけだから、自撮りをするという意味ではもちろんない。

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ボクが好きな空気に包まれながら、心が思うままにシャッターを切っていく。
ボクの脳は思考を停止して、脊髄反射のようにカメラを構えてシャッターを切る。(もしかしたらカメラを構えてすらいないかもしれない笑)

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撮影が終わって撮影枚数を見ると想像以上撮影していたことが何度もある。そんな時は脊髄反射で撮影していたのかもしれない笑

ボクを撮ることで見えてきたボクの好きなもの

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こたえはフトしたとことろから出てきて見つかることがある。

ここ十数年探していたこたえが見つかったような気持ち。

ボクは黒とオレンジとブルーの間にある空気が好きだったんだ。

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こたえが見つかっただけでボクは幸せものだと思うし、できればみんなにも見つけて欲しい。

そんな幸せとあったかい何かをおなかの中に感じながら、ニヤニヤしながら車を走らせた三月のとある日の出来事。


過去の写真を振り返ってみてもやっぱりボクは黒とオレンジとブルーとその間が好きだったよ。


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