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ボクの周りにあるもの
相変わらずの自粛・在宅勤務。
外の世界とのリアルなつながりは途切れたまま。
SNSでなんとかボクはこの世界とつながっている。
なんかこの世界でボク1人かのような気さえしてきて、これまでに一度も名前を付けられたことがないような『何か』に押し潰されるような気さえする。
そんな嫌な気持ちを押し除けるためにボクは今日も外へ飛び出した。人とは出会わない、ロンリー散歩。
整然と並べられたものより、人の手の跡が残っているようなものに意識が向いてしまう。
都会で見られるような直線を基調に作られた街に憧れていたボクは、くちゃくちゃでみっともなくて、どことなく中途半端なものに惹かれつつある。
それが本来の人の姿なのかもしれないけど。
なぜそこにそれがあるのか。過去に遡らなければわからないもの。
朽ちていくもの、かろうじて形を残しているもの。そんなものに惹かれてしまう。
世界最強の生き物。どんな人も一瞬でメロメロにしてしまうビームが出てる。多分、知らんけど。
彼女が過ごした何十年という時の中で、この町で過ごした年月はどれくらいなのか。穏やかに過ぎた時間と彼女の幸福の関係について考えてしまう。
人のいない街。
田植えあとの少し曲がった線が好き。青の中にポツポツと置かれた緑の苗。
田んぼの中を走る川。体育館から家までの一本道。夏休みの昼下がりの思い出。いろんなものを詰め込んだ風景。
ボクは改めて振り返る。
ボクの周りにはたくさんの命と思い出にあふれていることを。ボクは決して1人ではないし悲観的になることもない。
そろそろ緊急事態宣言もあけてくれるかな?
暗く停滞していた世界を体験したボクたちは、これまでの何気ない生活が明るく輝いているように見えるだろう。
だからこれからも何気ない風景を求めて、カメラ片手にボクは歩き出すと思う。
※過去記事になります。アップしているつもりがされていなかったんです涙
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