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誰かの期待に応えるのは苦手なんだ

カメラを趣味にしていると絶対に言われるのが「今度撮ってよ」ってこと。スナップとかポートレートとか、ごくプライベートな撮影だったらいいんだけど、イベント撮影や結婚式とかの依頼だったら基本的にお断りさせてもらってる。
今日はそんな話。

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誰かのための撮影、ボクのための撮影

ボクは建物の設計を仕事にしてる。(今は一時的にちょっと違った仕事してるけどね)

業界を知らない人にとってはキラキラした世界に見えるだろうし、自己表現する場として勘違いしている人もいるかもしれないけど、基本的に建築設計はクライアントの真意を汲み取って形にしていくのが仕事。
だから建物が出来上がってから『こんなイメージじゃなかった』なんて言われないように、図面を書いて、スケッチを書いて、CGを作ってイメージを共有する作業を重ねていく。
それでもやっぱり出来上がった時にイメージの相違は発生するし、どんなに自信のある建物になったとして施主引き渡しの前まではピリピリするくらいストレスになる。(喜ぶ笑顔を見れたらそれも吹き飛ぶんだけどね)

仕事でそんなストレスフルな状態だから、ボクは趣味のカメラでそんなストレスがない状態を求めてる。

そう、誰かのための撮影じゃなくて、ボクの撮影体験はあくまで「ボク」のための撮影なんだ。

まちおこしと原風景の撮影

ボクは地元でまちおこし活動をしている。最近は300km離れた名古屋に住んでいるからなかなか参加できないけど、また地元に戻ったら積極的に参加したいと思ってる。そんな遠くに住んでるボクでもできるまちおこし活動がある。
それが『半径100mの写真展』なんだ。

『半径100mの写真展』はその名の通り、家から100mくらいの徒歩圏内限定の写真をアップし続けること。(あくまで100mは比喩だから実際は1000mの時もあるけど)

実は地元で『半径100mの写真展』を楽しみにしてくれている人がいることを知った。「最近更新してないけどどうしたの?」って言われた時は嬉しかったな。
で、慌ててお正月のお記事をアップしてみたり。笑

でも根底にあるのはやっぱりボクがボクのためにシャッターを押した写真だってこと。誰かの期待の元に押したシャッターは多分一つもない。

ボクの「好き」が誰かの「好き」になったらいいな

ボクのまちおこしと写真に対するスタンスは「賞賛」を期待しないこと。
ボクが好きなことをやり続ければ、いつかはまちおこしにつながっていくだろうし、写真も上手くなっていくんだと思う。
そしてそんなボクの「好き」で溢れた活動に、「共感」してくれる人が増えてくれたらいいな、っていう淡い期待。

それがボクにとっての、まちおこしと写真なんだ。

だから、ボクは誰かに頼まれてシャッターを切ることはないし、自分勝手と言われるかもしれないけど、ボクはボクがシャッターを押したいと思う時にだけカメラを構えたい。

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仕事帰りに寄ったカフェが思いのほかオシャレでボクがワクワクしたから撮った写真はどこか楽しげ。でもお仕事だとか依頼を受けて撮影すると、多分かっこいい写真になるんだろうけど楽しげな写真は撮れないんじゃないかな。

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ボクは多分これからもボクのためにシャッターを押していく。だから写真が仕事になることは絶対にないけど、だからこそボクはシャッターを押すことをやめないと言い切れるんだ。


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すぎっち
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