おうちからバンドコンサート生配信で活用できるOBS映像編集テクニック
バンド演奏をYoutubeLiveとかで配信する際、映像を魅力的にしたいですよね。そのいくつかをご紹介します!
Know-How 1: 仮想ステージへのメンバ集合方法
撮影はメンバ全員が持っているスマホ(実際には型違いはあったが、全員iPhoneを所有していた)でZoomを起動し、iPhoneのカメラを利用。iPhone自体は背面カメラで4K対応だったが、ZoomがHDまでなので、モニタできる自撮りで撮影するのがベター。
撮影時には、全員が背後にグリーンバックシートを引くか、Zoomの仮想背景機能を使って、背景をグリーンで統一し、OBSでのクロマキー加工ができるようにする。
Know-How 2: Youtube Live配信映像をリアルタイムに演者全員でモニタする方法
課題が一つありました。それは、YoutubeLiveで配信される映像を演者がリアルタイムでモニタリングできないことです。YoutubeLiveで配信されている映像は実際の演奏より10秒程度遅れているのでどういう絵が配信されているかをリアルタイムには把握・モニタできません。 一方、Zoomに写っている他メンバの個々の映像はリアルタイムで見られますが、普通のZoom会議の構図でありOBSで加工前の一人一人がグリーンバックを背にしたそっけない絵で、OBS加工後の配信映像ともずいぶん異なります。
そこで、上記写真の右下の絵のようにしました。演者全員が配信映像もZoomでリアルタイムにモニタできるようにするために、OBSで映像編集した絵をZoom会議に仮想カメラで食わせて、リモートの演者全員にYoutubeLive映像を戻し返すという技です。
OBSの機能で「仮想カメラ出力をON」にし、
今度はZoomのカメラ入力に「OBSの仮想カメラ」を設定することで、
Zoomを使ってOBSの配信用映像出力を演者全員が時差1秒以内のリアルタイムでモニタすることができるようになります。Zoom画面でギャラリービューにすると、演者全員の映像とYoutube Live配信用映像が同時に表示されるようになります。
Know-How 3: OBSのシーンを自動でランダムに切り替えてくれる拡張機能
自ら楽器を演奏しつつスタッフゼロで配信しようとすると、映像の頻繁な切り替えは簡単ではありません。そこで、OBSのシーンを自動で切り替えることはできないかと探してみると、ありました!シーンを自動でランダムに切り替えてくれる拡張機能。ジジトルズの在宅リモート生配信でもフル活用されています。曲が始まると「OBSのオートシーンスイッチャー」をフットペダルでオン!途中、ギターやキーボードソロなどだけフットペダルを踏んでその人をクローズアップし、ペダルを離すとオートスイッチが再び自動で開始されるようフットペダルを設定。曲が終わるときに「OBSオートスイッチャー」をフットペダルでオフ。これくらいなら自分も楽器演奏をしつつ、数秒おきの配信映像画面切り替えもできました〜!
MacOSが12.6になったせいか、OBSのショートカットが動作しなくなりました。
その解除方法は、「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」→「プライバシー」→アクセシビリティと入力監視にOBSアプリを追加すると動作するようになります。
AIRSTEPフットペダルの設定ノウハウはこちら:
Know-How 4: YoutubeLiveのチャットを画面に表示する。
Youtube Liveのチャットを画面に表示すると1つの画面になることで、プレーヤと視聴者がより同じ空間を共有しやすくなり盛り上がります。
OBSでこれを実現してくれるのが、チャットスタイルジェネレーター。単にYoutuveLiveチャットの文字を画面に表示するだけでなく、文字の色・大きさ・背景などの装飾はもちろん、スパチャは大きくするとか、チャット投稿者の属性ごとに色分けをしたりとかなり高機能です。ライブ配信も出来上がった映像のアーカイブも盛り上がる事間違いありません!
参考: 在宅リモート生配信の仕組み全体像、もうちょっと詳しい篇
参考: 実際に配信したYoutubeLive映像:
ジジトルズ クリスマス ラブソング 在宅リモート演奏 生配信
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