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いつ運営がポイした?黒魔導具
「魔導具」というデッキタイプをご存知だろうか。
歴史は少し古く5年以上前から存在する、
由緒正しいコントロールデッキのテーマである。
その中にもいくつか種類があり、
大まかに分類すると
「青魔導具」「黒魔導具」「青黒魔導具」
上記3つに分類される。
近年よく見かけるのは
青い魔導具でリソースを担保し、
黒の魔導具で盤面を取り、
ドルスザクで相手の手や足を切り落とす
「青黒魔導具」だが、
今回は最古である「黒魔導具」の話をする。
黒魔導具とは
事細かに説明する。
「黒魔導具」とは「黒魔」とも略され、
かつては競技シーンで活躍、ファンを大量に抱えてた
テーマ性の強いボードコントロールデッキだ。
種族に「魔導具」を持つクリーチャーを操り、
魔導具を媒体に盤面へドルスザクを送り込む。
盤面制圧に特化したカードが多く、
最たる例を挙げるのであれば
軽量盤面除去「堕魔 ドゥポイズ」
相手をタップ+盤面除去「卍 デ・スザーク 卍」
などが挙げられる。
特に「卍 デ・スザーク 卍」は
美麗さや秀逸なテキストによりファンが多く、
cs優勝プロモになった過去さえある。
そんな黒魔導具だが、人気なテーマだけあって
新規カードが年に1枚程度の頻度で追加されている。
これから行うのは新規カードの「批評」だ。
卍夜の降凰祭
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139240362/picture_pc_3fca76295b37d22af59d91c2457b2932.png?width=1200)
無月の門と同じ条件下で踏み倒す事ができる呪文。
良い点は
デッキのドルスザクの実質的な量増しが出来る点。
悪い点は
手札からしか撃てない点だ。
良い点から話そう。
近年ドルスザクの大型新規が登場した。
DMPなら一度は聞いた事があろうガリュディアスだ。
ドルスザク唯一の呪文ロック性能を持つ彼だが
闇文明を持たず、無月の門すら持たない。
そんな彼を黒魔導具が駆る事が出来れば...
このカードはそんな悩みを解決してくれる。
デッキに複数枚採用できないドルスザクや
無月の門を持たないドルスザクを盤面に送り込める。
このカードの影響は絶大で
近年の黒魔導具には必須とも言えるカードになった。
デッキに数枚しか入れていない魔導具を持ってくることも可能なのでテキスト以上の活躍は間違いない。
悪い点にも触れる。
このカードの悪い点は
ドルスザクの量増しに入れるカードなのに
墓地から詠唱出来ない点だ。
実際の話悪い部分にしてはあまりにも影響が小さく、
「墓地から撃てたら最強だったんだけどな〜」
程度のものである。
黒魔導具には
「堕魔 ヴォガイガ」という墓地回収生物が入るのだが、
そのカードで回収しつつ撃つ動きで事足りている。
墓地から撃てない点は少し悪い点とも言えるが、
私から見ると言いがかりのようにも思える。
ダークネス&零龍
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139241293/picture_pc_26f9b04d7a3aaecc166ef08b861a91fe.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139241296/picture_pc_710a355d8c5807a9602db66557e69568.png?width=1200)
上はアドバンスの黒魔導具に必須となり
下はアドオリ問わず入るカードだ。
零龍と絶望と反魂と滅殺の決断の登場により
黒魔導具は一段階ギアを上げた。
これは文字通りの意味で
当時はオリジナルやアドバンスが無く、
同じレギュレーションで戦っていたのだが
その中でも外部ゾーン無しの黒魔導具は勝っていた。
にも関わらず登場したカードが零龍だ。
全ての儀と黒魔導具は親和性が高く、
デッキを寄せたりプレイを寄せたりせずに
ただ回しているだけで容易に儀を達成できる。
強いて言えば相手に手札を1枚与えることになるのだが
それもラビリピトで捨てさせればほぼ関係が無い。
黒魔導具に与えられた新規で最も影響が大きい。
影響の大小は絶望と反魂と滅殺の決断も負けていない。
黒魔導具に必須と言われた絶望と反魂と滅殺の決断。
その価格は一時期4,000円台に突入しようとしていた。
そしてこのカードも全てが黒魔導具と噛み合う。
相手の手札が数枚なら刈り取り、
墓地から魔導具の増援を呼び、
邪魔な相手の生物をマイナスする。
1枚のカードで3つの効果が選べ、2つ行える。
1枚で6パターン程の影響を与える柔軟なカードだ。
このカードらにマイナスな点は何一つない。
堕魔 ドゥザイコGR
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139242440/picture_pc_abf96d9ed69c4c37780a8c94edf7878d.png?width=1200)
効果変わらずそのままGRに進出したドゥザイコ。
しかしその影響は甚大である。
黒魔導具というデッキのテーマは
「魔導具である」かどうかが非常に重要。
GRゾーンに12枚このカードを入れ、
デッキに零龍を採用する、たったそれだけで
ゲーム中一度零からドルスザクを建てられる。
GRゾーンの強さを簡潔に表す良いカードである。
ガル・ラガンザーク
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139242845/picture_pc_54ca43338645a6399c656174f6d394cf.png?width=1200)
殿堂入りしてなおこのカードは強力。
黒魔導具、デッキの性質上墓地蘇生に弱いのだが
このカードは踏み倒しを置換で咎める。
その上微力ながら呪文にも抗う。
夢幻無月の門を持つ唯一のカードであり、
ドゥポイズなどを出すと墓地の魔導具だけで現れる。
悪い点があるとすれば多色。
4t目にトップで引くと非常に不快だが、
デッキに1枚しか入らないため
殿堂カードを引けたと自分を嗜める事も出来る。
本当に多色なのが弱い。他は全て強い。
魅力医 ミョウオウ
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139243348/picture_pc_6ab2c99d58fd08882c78b1dfe03ed2dc.png?width=1200)
デッキを更に安定させ、不可能を可能にする。
ドルスザクは基本的にマフィギャングを持っている。
すなわちドルスザクの下にドルスザクを敷けるのだ。
デッキの構築にもよるがこのカードを出した方が
3t目に卍 デ・スザーク 卍が立ちやすい事もある。
「堕魔 グリギャン」には負けるとも劣らない。
そんなカードだ。
悪い点は2枚しか肥やせない点だが、
常在効果でリカバリーしている範疇でもある。
パワー4000なのもしっかり強い。
「無月」の頂 $スザーク$
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139243590/picture_pc_41a91877c940f426bb0e5a97cdb0b873.png?width=1200)
最強のドルスザク、他に語る事はない。
しかしやっぱり話したい気持ちもある。
このカードの強さを簡潔に表すと
「1枚でラビガリュの動きができる」
であろうか。
もちろんそれ以外の強みもあるが
今までの黒魔導具のフィニッシュで有名なのは
「1点→卍月 ガ・リュザーク 卍→ラビリピト効果」
だろう。
安定した安全なフィニッシュがこれだからだ。
しかしこのカードは一枚でそれが出来る。
なんなら破壊もするし殴る時も使える。
圧倒的なカードパワーを持つこのカードは
他のデッキの影響により見事殿堂入りとなり
その華々しい生涯に幕を下ろすのかと思われた。
が、まだ強さは健在である。
その理由は
堕∞魔 ヴォゲンム
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139244130/picture_pc_4920a64cd29b0f19d91bfb8979d34eff.png?width=1200)
このカードだ。
このカードのおかげでデッキを異様な速度で掘り、
殿堂ドルスザクに容易にアクセス出来るのだ。
元を言えばこのカードのせいで死んだようなものだが
このカードが強いので水に流そう。
デッキを13枚掘り墓地を増やすという事は
それだけドルスザクを建てやすくなるのである。
アドバンスでは必須と言えるカードかもしれない。
オリジナルでは卍夜で$スザーク$を釣れるので
やはり殿堂の影響を抑える事が出来る。
最も素引きさえすれば非殿堂当時の出力も可能。
大影罪 ハデ・スザーク
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139244442/picture_pc_970ed4815431375c635dca536b6efa7f.png?width=1200)
黒魔導具新規と言って良いのかもわからないが一応。
テンプレで使おうとすると効果が噛み合わず難しいが
このカードに寄せて組めば使いようはある。
その程度のカード。
黒魔導具新規なのか...?という気持ちが拭えない。
黒魔導具で使いたいのであればガリュディアスに優っている部分を見つけなければならないのでヴォゲンム+卍夜+グスタフでなんとかするしかなさそうだ。
黒魔導具新規(?)の中では群を抜いて弱いカード。
罪無 ズゴブ垓/堕呪 バケドゥ
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139245139/picture_pc_4e5b9bc5054835b0af030cc63e8dad53.png?width=1200)
最近採用を考えていた個人的タイムリーカード。
墓地からコストを払って出せる唯一の魔導具なので
より柔軟に立ち回れる一品となっている。
下面がトリガーなのも強力で相手限定じゃないのも○。
ドルスザクは魔導具の効果を引き継がないので
2体タップしてズゴブ垓を出す
↓
タップした魔導具の上にアンタップでドルスザク
という芸当も可能になる。
おしゃれな動きをしてみたいのであれば試す価値アリ。
悪い点はやはり多色。
黒魔導具というデッキは性質上多色を本当に嫌う。
堕魔 ガシャゴン/堕呪 ブラッドゥ
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139245617/picture_pc_7cacc04e48b5ea63544684ea61dddfab.png?width=1200)
これもズゴブ垓も青黒魔導具強化だろ!
と思っているがやむなく紹介。
もちろん黒魔導具では使えない。
リソースの乏しい黒魔導具にとって多色は重く、
なおかつこのカードの上面を必要としていないので
そもそも入れる理由が無い。
どう考えても黒魔導具強化では無いと思うのは私だけ?
卍月 ガ・リュザーク 卍/
「すべて見えているぞ!」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139245820/picture_pc_e8453667f0d224eef5b1eb0a8b85c048.png?width=1200)
これも青黒魔導具強化パーツだと考えているがやむなく。
黒単で使っても別に弱くは無いカードである。
下面のトリガーが強いから。
トップで引いた時にめちゃくちゃイライラするが
トリガーのために入れるのであれば仕方がない。
上面は言うまでも無く強いがフォントがダサすぎる。
意味わかんねぇよ。
まとめ
「魔導具の新規を黒魔導具で使うといかにカスか」
この題材を見た時に疑問を抱く人間は多いはず。
それもそのはずで
新規の魔導具(青黒強化 青強化)を黒魔導具で使うと
カスになるのも仕方の無い事だと考えている。
似て非なるデッキなので強化の方向性も違う。
そんなカードを別の視点から見て酷評するのを
「愛好家」と呼ぶのであれば好きにすれば良い。
私は二度と愛好家と認めないが。
ハデ・スザークやガ・リュザークは魔導具ですら無い。
好きなデッキをこき下ろすエセ評論家の方々に代わり
私が該当noteで紹介されていたカードを再評価させて頂いた。
マイナスで拙い勢い任せの文章は見ていて苦しいだけ。
そのような視点から書いたためプラスな意見が多いが
出来るだけフラットに考えたつもりだ。
これを見て
「黒魔導具面白そう!」と思った方や
「やっぱり黒魔導具好きだなぁ」と思った方。
貴方達の黒魔導具Lifeに幸あれ。
もしよければこちらも併せてお読みください。