Leica M-Aを買ったワケ
Leica M-A。自分で言うのもなんだけど、これを買う人ってちょっと頭がぶっ飛んでると思う。この時代に、露出計すらない新品の完全機械式カメラ。約70万(売る方もどうかと思うけど・・・)。
そんなカメラが、注文して約ひと月、手もとに届いた。
僕が、M4のBlack Chrome からM3へ、そして最終的にM-AのBlack Chromeを購入したのには、以下5つのワケがある。
1. 結局M4やM3など、露出計のないタイプが性に合う
M6も使ったことがあるけど、一度露出計のないクリアなファインダーを知ってしまうと、あの赤い表示が中途半端に電子的な気がして邪魔だった。そこまでキチッと撮りたいならデジタルを使うし、フィルムには予定不調和な部分をあえて残しておきたかった。
2. 黒のライカがほしい
M型は50mm専用のM3が一番好きだけど、シルバーのM3にはどうしても若干の骨董品感が漂う。そういう意味でどうしてもスマートな黒いライカがほしかった。M4のBlack Chromeも3年ほど使ったけど、Canada製であることが自分の中でしっくりこない部分があった為手放した経緯がある。
3. ペイントよりマットなクロームが好き
ペイントならMPという選択肢があったけど、M10-Pなどと同様の、より現代的なマットブラックが好みだった。M3を塗るならペイントだなあと思うけど。
4. 新品のフィルムライカがほしい
となると、もうM-A、MP、それからreissueされたM6だけが選択肢。上記1〜3の理由でM-Aのブラックが唯一無二の選択肢となった。
5. 資産性
正直、用途的には手に入れたばかりのM3で十分事足りていたと思う。が、M4を約三年半使って、購入時と全く同じ金額で売却出来たことで、これはもう家と同じなんだと、完全なる開き直り、ではないけど、ライカに関しては出費という認識がなくなったのは何より大きかった。
以上が主な理由。
M-Aを携えてみて思うのは、これは恐らくM10-Pなどを持ってる人も似たような感覚なんじゃないかと思うのだけど、「身の引き締まるような思いがする」というのが正直な感想。シャッターフィーリングも、滑らかなM3、または適度に快適なM4、と比べると全く違う、より「ガチッ」と押し込む感覚。音も別の意味で心地良い。現代のカメラ、という感じがする。
一生モノのカメラとして、これからどんな写真を撮っていけるのか、本当に楽しみだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?