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雑念が消えた Leica M-Aと Summicron 50mm 4th の話

僕の中で、いくつか鉄板の組み合わせがある。

M3にElmarの50mm F3.5、M6にNokton Classic 35mm F1.4、MPにSummicron 35mm ASPH.、M5にSummicron 50mm 2nd などなど。その中でも僕にとってはこのM-AにSummicron 50mm 4th(現行)が一番だったのだと思う。

もしかすると、50mmにしたことが一番のヒットだったかもしれない。どうにも使いこなせなかったSummicron 35mmの6枚玉に比べて撮りやすいこと撮りやすいこと。まあこれは好きな画角の話になってしまうので、この辺にしておこう。

大きいのは、もちろん見た目もそうだけど、やはり新品のライカであること。加えてレンズも現行であることが、説明の要らない安心感を与えてくれる。M3やM4を使うロマンは得られないけど、僕はこっちが好みだ(じゃなきゃ誰が好き好んで70万のボディを買うだろうか)。

THEカメラといういで立ち。これ以上も以下もない気がする。

加えて、最近は体内露出計の精度が格段に上がってきたこと。これまでは、まずデジタルのGRIIIxで撮ることで適正露出を確認したりしていたけど、最近その作業は一切不要になった。もちろんその修行?がここに来て実り始めているわけだけど、やはりフィルムにして良かったと思う。僕にとってのM型はやっぱりフィルムのようだ。

最後に思うのは・・・これは完全に主観だけど、レンズは過不足のない基本の一本を持っておくのがやっぱり精神衛生上一番良いものだと改めて思った。これは僕の性格によるものだけど、もしこれがズミルクスの1st(貴婦人)であったり、まかり間違ってノクチなんか買ってようものなら、別のオプションとしてNokton なり、Apo-Lanthar なり、Heliar なり、そういったライカに比べれば安価なレンズに目移りしていたことだろう。ズミクロンなら、そんな雑念は生まれない。少なくとも一年は、僕はM-Aではこのレンズだけを使い続ける、そんな気がする。



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