馬券検討ルーティーンの続き
前回の続きです。
①「強い馬は適性を超える」を意識する
これは簡単な話ですね。ただ、パターンがいくつかあります。
「距離や、芝・ダートなど向かない条件に出走」
例えば、アーモンドアイがダートの1勝クラスに出てきたら多分勝つでしょうね。圧勝もあるでしょう。でもフェブラリーSに出たら勝てないでしょうね。このパターンの場合は、本人がどうかよりも相手関係的にどうか?を軸に検討すると間違えは少なくなると思います。1勝クラス相手なら勝てても、GⅠ級が相手では厳しいという想像はつきますよね。
アーモンドアイが2019年の安田記念で3着に負けたイメージです。世代限定で距離適性の概念が薄い桜花賞では勝てても、マイル業界のトップクラスが集まるレースでは追走に苦労するはずとの読み通り、ポジションが取れずに差し遅れしましたね。余談ですが、僕は◎アエロリット○インディチャンプでアーモンアイを消しにして馬連で大儲けできたんですが、3連複を外したのが痛かったレースですwww
「前残り馬場なのに外枠の差し馬など、馬場傾向が合わない」
これは人気馬が飛ぶ王道ですね。一番多いパターンでしょう。この場合は計算が必要です。前残りということは「先行した馬も速い上がりを出せる」ということなので、その場合、後方にいる人気馬は上がりに何秒使う必要があるのか。それが32〜33秒前半となると相当なトップスピード値が必要となりますので、余程能力が抜けてないと無理ゲーです。簡単な計算です。もしその状況で高速上がりを使って自力で連対したとしたらその馬はそのクラスでは能力が抜けていると逆の使い方もできるので要チェックです。
「ローテがきつい」
これも同様ですね。説明は「⑥各馬の好走時のローテーションと今回を比較する」にて。自分が使っている判断基準なんかもこっそり紹介します!
②当日の血統傾向と馬場傾向を見る
血統派の自分としては最重要のファクターです。
亀谷氏の言う通り、「血統表は馬の説明書」です。説明書に書いてない機能は本質的には持ってないと思っていいと思います。詳しい血統解説についてはまた後日。
さて、日本の競馬はサンデーサイレンスの登場で大きくスピード化しました。これに伴い、早熟のスピード馬を作るノウハウに長けたノーザンファームの一人勝ち状態です。これは皆さんもよくわかっていると思います。近年のスピード馬場はノーザン産には勝てません。
これを踏まえ、当日の馬場傾向が「ノーザン産が走る馬場か否か」、これが重要です。置き換えると、サンデー系が走る馬場かどうかを見極めます。
大雑把に言って、「サンデー馬場」、「キンカメ馬場」、「非サンデー馬場」、この3つに分類できます。サンデーが走る馬場は父、母父にサンデー系が入っていないとかなり不利になります。絶対スピード値が足りないからです。
これに加え、アメリカ型(高速馬場に強い)か、ヨーロッパ型(スタミナ馬場に強い)か、これを見極めます。当日の芝レースの3着以内馬を見渡し、
A 父サンデー系が走っている
→①母父がアメリカ型(ストームキャット、フレンチでピュティ、ミスプロなどのダート系)の場合は時計が速い馬場、軽い馬場(いわゆる高速馬場)
→②母父がヨーロッパ型(サドラーズウェルズ、ミルリーフ、欧州型ダンチヒなど)の場合は時計が遅い馬場、スタミナ馬場(重い、タフなどと呼ばれる)
B 父サンデー系が走れず、父ヨーロッパ型が勝ったり穴を出している
→Aの②がもっと進んだ状態。サンデーが走れないほど重い馬場ならサンデー系のスピードが削がれヨーロッパ型のスタミナが生きる。
C 父サンデー系が走っているが、ディープが苦戦し、ハーツ、マンハッタンカフェ、ステイゴールド系(オルフェ、フェノーメノ、)などが活躍している
→サンデーの中でもディープほどスピードのない中長距離のジーワンを勝ったタイプのサンデー産駒種牡馬が走りやすい。
これらをチェックすれば「どういう馬が走りやすい馬場なのか」を把握できると思います。これができればどんなレースでも少頭数ですww
さらに、馬場傾向。
これは
「前が止まらない馬場」
4コーナー4番手以内の馬が残る。あるいは、差し馬が届かない。
いずれも同じ意味です。当然、今回前に行ける馬、ダートから芝変わりの芝血統、今回と近い距離で4コーナー4番手以内の好走歴がある馬を中心に馬券を組み立てます。内枠の馬は加点、外枠の馬は減点したところから検討してください。父サンデー×母父ダート型の血統が得意とするゾーンです。
「末脚が生きる馬場」
これは父ディープや母父ヨーロッパ型が得意とするゾーンです。近走で速い上がりを使ってるのに5着以下などの微妙な着順の馬を探しましょう。そのレースは馬場が合わなかっただけで今回はドンピシャの差しが決まり穴を開けるはずです。
「外差しが決まる馬場」
開催後半に発生しやすいですね。これは発生したら即購入です。血統は関係なく、直線で外を通る馬を探すだけなので、外枠の差し馬のボックスでいいでしょう。
※注意点は、発生から少し経つと騎手が意識して先行馬でも外を回すことになります。こうなるともう有利不利もクソもなく何が走るかわからないので、購入を控えた方がいいです。
②はもっとも重要なファクターのためボリュームが出てしまいごめんなさい。。。
続きはまた次回で!
アリーヴェ・デルチ!!