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V37スカイライン初インプレ

8年落ち現行車、価格は新車の約1/3

ついに納車しましたスカイライン。

うーん、こうしてみるとやはりカッコいい。

v35から「高級路線に走ったスカイラインは終わった」とか古参の日産ファンからは色々言われてますが、なんやかんやでスカイラインは常に日産の持てる最先端の技術を詰め込んできた車になります。

この車は350GT・HYBRID-TYPE-Pで、V型6気筒3500ccのエンジンにモーターを組み合わせたモデルになります。TYPE-SPではないのでホイールは17インチでパドルシフト無しですが、クソデカホイールはタイヤ代金も逼迫する為、個人的には願ったり叶ったりの個体でした。新車価格は乗り出し約600万円程しますが、年々広がるセダンの不人気で、走行僅か23000kmにもかかわらず、車両価格は約230万円程度と、破格のバーゲンプライスとなっていました。

左手は添えるだけ…サポートに徹したハイブリッドシステム

この年式のスカイラインにはメルセデス・ベンツの2000ccターボエンジンを積んだモデルもあったのですが、この手のラグジュアリーセダンは何かとけたたましいダウンサイジングターボエンジンよりも、静かな自然吸気エンジンの方が理想的だと考えました。ハイブリッドなので、燃費面でもお財布にも優しい。

ハイブリッドといってもスカイラインのハイブリッドシステムはあくまで走りに特化した仕様となっており、基本的には3500ccのクソデカエンジンから叩き出される300馬力の加速力を然りげ無くサポートする役割を与えられています。(併せて360馬力)

その為、一応モーターのみによるHV走行も可能といえば可能なのですが、容積はそれ程大きくなく、僅か数km走っただけでバッテリー電圧は直ぐに低下し、残量が半分以下になった辺りで給電の為にエンジンが始動してしまいます。

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※192km移動して燃費は大体こんな感じ

その為、プリウスのような燃費は叩き出せないものの、アクセルを踏み込んだ時の加速力は尋常ではなく、リアタイヤから突き上げる変態的な加速感は是非一度体感してみてほしいところ。

色々詰め込まれたハイテク技術

前の車が先進技術とは縁遠いマジャールスズキのアレだった為、これまで触れる機会がなかったわけですが、今の車マジで凄いのね。

このモデルは前期型だからプロパイロット2.0みたいなハンズフリー機能はないものの、前車との車間を自動的に調整する「見えないバリアー」みたいな機能がきちんと備わっていて、シートも本皮で電動&メモリー機能&ヒーター付。事前調査で気になっていたステアリングバイワイヤも、全く違和感なく運転する事ができた。むしろロードノイズ拾わない分、快適なんじゃないかなぁ。

ナビは噂通りポンコツ

Intel Inside(笑)

純正のカーナビは大昔のネットブックのATOMかな?って位に遅い。USBメモリの音楽もデータ転送ラグが生じて途切れる位なので、8年前とはいえ、USBの転送規格も3.0以前のモノだと思われる。

日産、ダメなのはそういう所やぞ?インターフェースはケチっちゃダメや。

まぁでも、この時代の車のナビは飾りみたいなもんです。履き替えたREGNOの恩恵もありますが、走りはとにかく素晴らしいので、あまり気にする必要もないのかもしれません。

高速で牙を剥く3500ccV6エンジン

高速道路で軽く回してみましたが、エコモードだろうがスポーツモードだろうが、ちょっと踏み込んだらマジで怪物みたいに加速していく。

ヤバイヤバイ!免許が無くなる!アッー!

そんなわけで、結局オートクルーズという選択肢に落ち着く訳ですが、一応高速走行中もなだらかな下りであればモーター走行も可能になる為、道路状況によってはマニュアルモードによる給電を使い分けながら走るのもまた一興。

マニュアルモードは回生ブレーキのかかり方もドライブモードよりも強い為、極力燃費を伸ばす為に左手は常にシフトレバーに添えたまま走るという、MT車みたいな走り方になってしまいました。(1500〜2000回転が最も給電効率が良いらしい)

これはこれで面白いんですが、常にバッテリー残量や現在のギア、回転数等を気にしながらの走行はよそ見が増えて、地味に危険な気もします。先進安全装備はこうしたよそ見運転の事故を予防するわけですが、こうなると技術の発展も良いんだか悪いんだかわかんねぇな?

でも買って良かったと思う。その理由は…

ズバリ年齢。まだこの年だからこうしたハイテクな車にもどうにか対応できますが、あと20年したら多分もうついて行けなくなってるような気がします。そういう意味でいえば、確かに今買うべき車だったように思いますね。

コクピットのサブモニタにも給電状況からタイヤの空気圧まで様々な情報が映し出される訳で、とにかく今の車は運転しながら運転手の目に入り込む情報量が尋常ではありません。そういった意味で言えば、現行スカイラインは未だに「ハコスカ!ケンメリ!」と言ってるおじいちゃん達にはもう難しい車なのかもしれませんね。

スカイラインに限らず、今の車の大半は電子制御の塊で、挙動の半分位は半導体に委ねているようなもんです。

こうした電子制御とハイブリッドシステムにより様々な乗り方ができるv37スカイラインは、使える人からしてみたらこれ以上ないくらい楽しい車に仕上がっているので、感覚の鋭敏な若い人にこそ使いこなしてほしい車だと思います。

おわり

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