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Radeon7800Mがリリースされるらしい
1年間何してたんだよAMD
Radeon7900Mを搭載したAilienware M18は昨年の秋リリースで、今年の4月にはDellの国内公式サイトから姿を消してしまいました。まぁそのニッチさが酷く胸に突き刺さり、慌ててヤフオクで競り落とした訳ですが、ドライバーの相性が悪いのか、暴れまわる内蔵GPUの仕様により、前評判通りバッテリー駆動時間が異常に短いという実態に半ば投げ売り価格257000円での購入。(新品だと50万近い価格)
これが今年の4月の話でしたが、そのあとRadeonは7600S搭載のエントリーモデルを出したりしていたんですが、ハイエンドモデルはこのAilienware以降一切出ず、ようやく9月になってこっそりとリリースされた模様。
いやマジで今まで何してたんだよAMD!
RTXしか選択肢なかったんだぞ!
それじゃモバイル界隈がつまんないだろ!!
Radeon7900MとRadeon7800Mの仕様比較
そんなわけで、公開されたスペックを元に、オクトパストラベラー専用機と化しているRadeon7900Mノートの感想も交えながら、色々と考察していきましょう。
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CU数は7900Mと比較して12程少なく、60基ほど。
あれ、CU数60といえば・・・PS5 Proがちょうど60基だったはず。
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つまり、Radeon7800MはPS5Pro並みの性能がある内蔵GPUという事になります。というか、公開したタイミングを鑑みるに、もしかしてPS5Proのリリースを待っていた可能性が微レ存…?
特にアナウンスもされずにこっそり公開した背景はもしかしてPS5Proより目立たれると困る理由があったからなのでは…?
モバイルノートでPS5Pro並の性能が出るんだったら、そりゃそっちでいいよ・・・って気がしなくもないんだよね。PS5Proは税込み12万を超える超高額ゲーム機らしいので、だったらゲーミングPCでいいや層にはそれなりに刺さりそうな気がする。ただ、この時点ではこのRadeon7800Mが搭載されたノートPCが如何程のお値段で出てくるのかまでは不明だが、レポートやクリエイティブ作業も可能な高性能PCも兼ねるという点も踏まえて、税込み30万程度なら射程に入れてもいいんじゃなかろうか。
消費電力は180W程度までと7900Mと同じっぽいので、なんやかんやで電力バカ食いなクソデカ浪漫ノートPCになるのじゃなかろうか。ドライバの成熟が期待される。
メモリは仮想的に16GBが上限?
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メモリサイズ、インフィニティキャッシュ周りも7900Mと比較すると若干のスペックダウンだが、モバイルで12GBあったら、まぁ充分申し分ない仕様。
ここでRadeon7900Mを使用しての所感を交えて評価すると、Ailienwareの7900Mの場合は現状のモバイル向けドライバの仕様で本体メモリ8GB分をGPU16GBと共有させており、疑似的にデスクトップ版のRadeonRX7900XTXと同じ24GBメモリ環境として再現しているようなのである。
Ailienware M18の最小構成は8GB2枚刺しの16GBだったが、後に自分で16GB2枚刺しの32GBに増設した結果、やはり共有されるのは8GB分だった。この事から、NAVI31である7900シリーズが元々20~24GB環境での動作を想定したものだった可能性は高い。
つまり、Radeon7800Mの場合は12GBのGPU内蔵メモリに、本体の4GB(もしかしたら8GB?)分を共有RAMとして使用させ、疑似的に16GB(20GB?メモリ環境を再現できるようにしてある可能性があるわけである。デスクトップ版のRadeonRX7800XTはNAVI32のフルスペックで16GBサポートなので、もしかしたらRadeon7800Mでも共有できるメモリは16GBが上限なのかもしれない。
もし誰かRadeon7800M搭載モバイルノートを買う機会があったなら、その辺の検証はしてみてもらいたい。私はもうパソコン4台持ってるんで良いです…。
参照になるかわかんないけど比較表
Radeon7800Mはモバイル版RTX4070をやや超える程度の性能と噂されています。ちなみにRadeon7900Mがモバイル版RTX4080を超える!という触れ込みでリリースされたのですが、以下の表だと丁度デスクトップ版のRX6800~RTX4070程度の立ち位置にいる事が判る。
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ここから逆算するに、Radeon7800Mはデスクトップ版のRTX3070~3070Ti位の立ち位置に来るんじゃないかなぁ、と推測。デスクトップ版RTX4060よりは確実に強いと思います。自分で実測したベンチの記録を見ると、7900Mのタイムスパイエクストリームのグラフィックスコアは、デスクトップ版のRTX3070Tiより1000弱ほど高かったので、7800Mはスペック的に恐らくデスクトップ版RTX3070程度の性能はあるものと推測される。
さぁ、あとは搭載したモバイルPCがいくら位でリリースされるかですが、次世代のRTXシリーズもまだもうちょっと先になりそうな予感だし、今出すなら価格的に25万前後ならコスパ良い感じかねぇ。