最良コスパのゲーミングノートパソコンを考えてみる
緑と赤の果てしないバトルが繰り返されているモバイル界隈
実は今、ノートパソコンやSteamDeckといったゲーミングデバイス等、モバイルPC界隈が地味にアツい事になっています。
というのも、ゲーミングノートパソコンといったハイエンド界隈では先日紹介した赤軍勢の切り札Radeon RX7900mの爆散により、緑軍勢(GeForce)の勝利が確実な状況となっている一方で、GPUを搭載しない非ゲーミングモデルのスリムノートパソコンや、手のひらサイズのミニPC、そしてROG Allyといった携帯型ゲーミングデバイスといった幅広いジャンルで、CPU内蔵グラフィックのRadeon780Mが無双状態を展開しているからである。
ちょっと前のロープロファイルGPU並の性能があるRadeon780M
780Mの何が凄いって、CPUに内蔵されたグラフィックプロセッサでありなが、旧世代のエントリーグラボ並の性能を有している点である。
更にRDNA3ベースで作られたこのRadeon780MはAFMFにもバッチリ対応しており、RSRやFSRといった各種アップスケーリングと組み合わせる事で、アーマードコア6がフルHD環境で平均60fps近く出る模様。超快適…とまではいかないにせよ、モバイル端末でフルHDアクションシューティングゲームが普通にプレイ出来るのはマジ凄いというお話である。
アップスケーリング技術の発達やプロセッサ自体の進化の影響もあるが、VRAMとして使用する内蔵メモリ容量が拡大し、更にDDR5に進化してクロックが6000Mhz以上にまで出せるようパワーアップした事も大きいらしい。
大学生にこそゲーミングノートパソコン
APUでは強いRadeonだが、モバイル用GPU単体では圧倒的にGeForceの性能が強いため、デスクトップを保有せずにガッツリゲームをしたい層にはやはりゲーミングノートパソコンが最適解となってくる。
特に大学生はレポートにゲームにと、割と様々な場面でパソコンを使う事がある為、持ち運びが可能なゲーミングノートは欠かせないアイテムになる筈である。実家ならともかく、一人暮らしだと部屋も狭いだろうし、空間的に余力の持てるノートパソコンはマジ便利なんよね。
だからと言ってMacBookを買うのだけはお勧めしない(迫真)
では最適のモデルはどれか?
結論から言うと、個人的に現時点での最適解モデルは、RTX4070搭載のゲーミングノートパソコンだと思う。
何故なら、モバイル用RTX4070がデスクトップ用GDDR6X版のRTX3060tiと同等の性能があるからである。
Ampere世代で最もコスパが良いとされたRTX3060tiの上位版と同等の性能があるRTX4070搭載ノートパソコンであれば、大抵のゲームはほぼ遊べてしまう訳である。というか、ホグワーツレガシーもRTX3060で普通に遊べていたので、調整次第では今後出てくる大抵のゲームはプレイ可能だと思われる。
価格は張るが、最小で13.4型のモデルもある為、軽量で小さく、高性能で、長くゲームが遊べるモデルとなるだろう。
大学4年間で使い倒すにはうってつけなんじゃない?
あとは20〜25万程度の出費をどう捉えるかであるが、PS5といった他のゲーム機をスルーし、モニターも買う必要がないという点を鑑みても、このクラスのノートパソコンは充分元が取れるスペックではないかと。ゲームの他にもレポートや動画制作(AV1エンコード対応)にも使え、WEB会合や資料作成といった幅広い用途にも対応出来るスペックがある訳で、大学生のデバイス操作系の技術力を伸ばすにしても申し分ないパソコンであると言えるでしょう。
私のようなオッサンになると、もうハイスペックモデルのパソコン買っても特に新しい事をやる気力が起きず、基本的に買った時点で満足して終了という事になりがちなのですが、若い人は次々と新しい経験値を吸収していくので、こういうハイスペックパソコンをぶっ壊れるまで使い倒して頂きたいモノです。