Radeon=火属性説
GeForceは風属性
昨今のRTXシリーズは4000番台から大幅な低電圧化に成功しており、アップスケーリング性能の高さで省電力高性能なGPUとなっています。
メモリバス幅の低下によりミドル帯までは4Kでの運用には厳しい機種が増えましたが、そちらはハイエンド帯にあたるRTX4070ti以上で対応している模様。
大半のゲーマーはミドル帯は以下のグラボでゲーミングPCを組んでいますから、(安いかどうかは置いといて)GeForceは多くのユーザーにとって非常に扱いやすいグラボだと言えるでしょう。
特にRTX4060辺りはサイズも小さく、非常にワットパフォーマンスが良い。RPGで例えるとMP消費量も控えめで使い勝手の良い風属性魔法みたいなグラボで、確かにGeForceはシンボルカラーも緑で風属性っぽい。
ではRadeonは色的に火属性なのか?
その答えを探す為、ワイ氏はRX7900XTXのBIOSスイッチをパフォーマンスモードへと切り替えたのである…。
今回はRX7900XTX taichi whiteの定格性能が出るPモードで、アフターバーナーによるクロックアップベンチを敢行。
コアクロックは3000MHzまで引き上げ、電力を指定可能な15%限界まで上げてテストした。
結果を言う前に、まず今回は何故こんな危険なベンチマークをしたのかという事について、少し話しておきたい。
FF15ベンチがあんま伸びてない理由を知りたかった
まず、前回定格レイジモードで測定したFF15ベンチのスコアが、4K高品質で11000の壁を超える事がなかった点。
YouTube等で他ユーザーのスコアを見ると、同じtaichiで11200位までスコア出してる人がチラホラいるんだよなぁ。
RadeonはFF15に最適化されていないとはいえ、RTX4080は11000を超えてくるらしいですから、やっぱり気になるじゃないですか。そこで今回のOCベンチを1回だけやってみる事にしたわけよ。
OCベンチ結果
前置きが長くなったので、とりあえず結果。
どうも11000超えを出しているユーザーの構成はどれも最新のRyzen7000番台で組んでいるらしく、どうやらそこら辺でマイPCとの差が出ているらしい。
私のCore-i7 12700無印はRyzen7000番台や13世代intelCPUと比べて、2次キャッシュ容量も小さく、DDR-5メモリのクロックも4800MHzまでしか対応していない。昨年辺りまでのGPUベンチでは特に差が出てこなかったが、昨今のハイエンドGPUでは明確にその性能差が出るようになっているみたいだ。
というのも、GPU自体は結構ギリギリまで頑張っている事が判るからだ。
やっぱり火属性じゃないか(確信)
RTX3070tiの時はアフターバーナーに電力出力アップという選択肢がなく、クロックアップでOC対応していた訳だが、あちらはコアクロックを上げたら上げた分だけスコアが上がっていく印象だった。
今回のRadeonのベンチではコアクロックと電力出力もアップさせ、450→514Wまで消費電力が増えているにも関わらず、スコアは120程度しか伸びなかった。やはりCPUのボトルネックだなーこれ。
ホットスポットは103℃を記録し、定格92℃の状態から11℃もアップしてしまった。いや、マジで危険な熱さなんだが?
名実共にレッドチームは火属性という事が証明されてしまったね。
まとめ
・RX7900XTXみたいな超ハイエンドGPUになると、12世代intelCPUではマルチスレッドやメモリクロック周りで力不足となり、ボトルネックが発生してくる。
・今の環境ではこれ以上のOCしても数字は伸びず、OCするメリットはない。(コアクロックも3000に到達していない)
・RX7900XTXの出力上限幅は非常に広く、リファレンスモデルの350Wから160W以上伸びた514Wまで到達。
・Radeonはパワー全振りの火属性グラボ。