頭文字Dの話

中古のスカイラインを買うにあたって色々と記事やら動画を漁ると、必ずと言っていいほど「ハコスカ」「ケンメリ」ってワードが出てきます。

今や立派なオッサンになってしまった自分ですが、ぶっちゃけ「ハコスカ」「ケンメリ」言われてもよく分かんねぇンだわ…。

「ハコスカ」は横須賀界隈のヤンキーがハコ乗りしてたからそんな呼ばれ方してたんだろうと勝手に思ってたし、「ケンメリ」は「メリケンスタイル」から来てんじゃね?位の知識しかなく、最近になってようやく「ケンとメリー」という由来を知ったという有様。

ぶっちゃけ、今のアラフォーでスカイラインといえば「ナイトキッズ・中里毅」だと思うんすよ。


「リアサイドに付いてるRのバッチは、不敗神話の証だ!」


作中では主人公・藤原拓海のハチロクに挑む中里毅ですが、拓海に続いて高橋啓介にも負けるといった典型的な噛ませの負けキャラです。しかしながら走りに対する熱意は少年漫画の主人公の様で好感が持て、その潔い見事な負けっぷりも妙に魅力的なキャラクターとして描かれています。


「ぷるるん…すげぇ…」


個人的に頭文字Dのキャラクターの中ではイツキ、池谷先輩の次辺りに好きな中里毅ですが、この作品の影響で妙義山に現れる猿を勝手に「ナイトキッズ」と呼んだりしていました。

まー妙義山にはバイクでしか行ったことないんですけど、あんな険しい道で走り屋なんかできるわけないだろ!(冷静)


「聞いてんのかよタァクミィ〜!」


作品としての頭文字Dの魅力は様々ですが、最初期にイツキが中古雑誌を眺めながら「俺も車がほしいぜ〜!」って辺りが本当に共感が持ててイイ。

初めて自分の自動車を手に入れた時、その気にさえなれば何処へでも行けるという自由な感覚は、分かる人には分かるんじゃないでしょうかね。

あと10年20年したら自分も段々と高齢ドライバーに近付いていく訳で、人生として車を楽しめる賞味期限はもうそんなに長くはありません。

ハイパワーな車やバイクほど、目の利く若い間に乗っておきたいものです。


「俺、この車すっごい好きになったよ。明日から一生懸命練習するんだ。」


車の免許を取らない(多分、取りたくても金銭的に取れない)若者が増えているそうですが、アニメ版でも良いので、間違えて購入してしまったハチゴーをちょっとずつ好きになっていくイツキの姿を見て、少しでも自動車の魅力を知ってもらえればと思います。

深夜のドライブとか本当に楽しいよ。

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