Radeon7900Mの真の実力
色々ドライバー更新を経た後、オーバードライブモードを試したら・・・
結論から言うと3DMarkのスコアが跳ね上がったので記録。
元々オーバードライブモードってCPUの力しか上げてない疑惑があり、設定してもスコアが全然伸びてなかった事があったので、それ以降は試してなかったのですが、このところのドライバ更新に併せて再度設定してベンチ取りまくってみたら、まるで覚醒したかのような鬼スコアが飛び出してビックリよ。
それでは行ってみましょう。
まずは参考値
これらの表の詳細値・測定環境については以下参照。
なお、これらのスコアはグラフィックスコアではなくベンチマークスコアである点を留意。
Time Spy
グラフィックスコアは19227を記録。総合スコアでは18003を記録し、上記比較表に照らし合わせるとNvidiaの前世代のハイエンドデスクトップ用GPUであるRTX3090に匹敵する性能がある事が判る。
グラフィックスコア表でも見てもデスクトップ用RTX3080~RTX3080Tiの間に収まるスコアが出ており、モバイル用GPUとしてはとんでもない性能がある事が判る。
噂の7800Mのスコアに関しては、外付けGPUとしての測定値らしいので、今後モバイル用として内蔵GPUになったらもうちょっと高いスコアになるのではないかと推測。
https://www.indiegogo.com/projects/onexgpu-2-ultimate-egpu-with-amd-radeon-rx-7800m/coming_soon
Time Spy Extreme
総合スコアで見るとRTX4070Super~RTX4070Tiクラスの性能が出ており、4K環境ではデスクトップのゲーミングPCと比較しても遜色のない性能であることが判る。まぁ、このパソコンのディスプレイはQHDだから4Kで使うことはないんだけども。
Fire Strike
総合スコアではRTX4070Super級。
RadeonはDX11に強く、このモバイル用Radeon7900MはFireStrikeだと3年前まで化け物と呼ばれていたRTX3090を超えてくる。180Wでこの性能なのだから、まーじパネェっす。
Fire Strike Ultra
4Kでも強い。RTX4070Superを超えてきている辺りは流石ですよ…。
Speedway
レイトレーシングを含んベンチマークだとRadeonは一気に弱くなり、7900MのスコアもRTX4070及ばない程度(恐らくRTX3070Tiクラス?)にまでスコアが下がる。この辺はRX8000シリーズでどう改善されるかが見ものである。
Port Royal
ここでもレイトレーシング性能が弱く、スコアはRTX4060Tiには勝つが、前世代のRTX3080に負けているなど、明らかな弱点となっている事が判る。
Steel Nomad DX12
前回参照値が4030だったので、1割弱伸びてました。
比較的新しいベンチマークのSteel Nomad。
これみると前世代のRadeon RX6950位の性能は出てる?ようだが、やはりGeforce組にはやや劣るようで、RTX3080のやや下くらいの性能になっている。
Wild Life Extreme
このベンチはモバイル用の指標らしく、あまりリスト化されたものがなかったが、3DMarkのリザルトを見てみると、モバイル用のRTX4080~4090で38000~45000辺りに散らばっているようだ。この辺のベンチもRadeonではやや分が悪いらしい。
FF15ベンチマーク
このスコアがどの程度かという話だが、ようつべの3年前の動画なんかではフルHDで検証したモノがチラホラあったので、参照してみると・・・
環境的にこちらはRyzen7945HX+DDR5-5600(5200駆動)なので、その差で勝ってるといった感じっぽい。3年位前にデスクトップパソコン買った際も意識しましたが、やはりメモリ周りは重要だった模様(確信)
総評
今回も懲りずに色々なベンチマークを回しましたが、なんやかんやでやっぱスゲーわこのGPU。電力バカ食いしすぎそうでやや心配な面もありますが、もう国内では売ってないこの希少さは、所有感を高めてくれてご満悦感あるね。
というより、日本国内で自腹でAlienwere m18を買ってRadeon7900Mをここまで検証してるマンは自分しかいないと思っているので、これらのデータは希少な参考値として役立てていただけると幸いです。
まぁ、役に立つのかどうかは知らんけど。