v37スカイライン・究極の燃費効率を目指した走行テクニック
回生ブレーキを使い分ける
スカイラインハイブリッドを走らせる上で、良い燃費を叩き出すためには、様々な場面に合わせた走行テクニックが必要となります。その肝になるのがモーター走行で、バッテリーを如何に有効に使うかがポイントとなります。
その基本に回生ブレーキがあるのですが、これは下り道を走る時に車重により生じる位置エネルギーを回収するもので、まずは下り道に極力フットブレーキを使わない走りを増やす事が最大の目的となります。
回生ブレーキにはドライブモードによる弱回生ブレーキと、マニュアルモードによる強回生ブレーキがあり、ドライブモードではフットブレーキの際に協調回生ブレーキも働くらしいので、これらを上手く使い分けて速度を調整する事が1つ目のテクニックとなります。
即ち、速度を載せたいときはドライブモードによる弱回生ブレーキ走行を行い、速度が乗り過ぎた際はマニュアルモードに切り替えて強回生ブレーキを使い、フットブレーキが必要な際は適宜コーナー手前でドライブモードに戻して協調回生ブレーキを使うというものです。
急速充電走行で最短時間の満充電を目指す
これはyou tubeで学んだテクニックですが、スカイラインハイブリッドの走行充電はエンジンの回転数が1500〜2000回転付近で最大の効率を発揮するそうで、バッテリー残量が減った際はこの回転数を維持しながら走る事が2つ目のテクニックになります。
エコモードなど通常のドライブモードでは回転数の維持が難しく、時折モーターアシストが作動してしまうため、ここはマニュアルモードを使って最短の給電時間を目指します。大体一般道では3速〜4速で走れば丁度良いようで、結構あっという間に満充電まで到達してくれます。
上りを走る際にはモーターアシストを活用する
ここからは独自に編み出したテクニックなのですが、スカイラインハイブリッドではそれぞれの走行モードでアクセルの挙動が微妙に変わります。
エコモードで走っていると、ある程度の踏み加減から急にアクセルの抵抗が強くなる場面があるのですが、ここでやや強めにアクセルを踏むと、バッテリーを使用したモーターアシストを受ける走行へと切り替わります。上り坂ではこのモーターアシストを最大限に使う事が、3つ目のテクニックとなります。
速度が乗ってくるとアシストが外れたりするので、一旦アクセルを離す等して再びモーターアシストを得られる踏み代を探せば、かなりギリギリまでバッテリーを使って走行する事が可能となります。
バッテリー残量が回生ブレーキに与える影響を考慮する
スカイラインハイブリッドでは回生ブレーキは満充電の時には効果がなくなりますが、一方でバッテリー残量が少なければ少ない程、回生ブレーキは利きが強くなる傾向があります。
これは恐らく、速度の乗った下りで急に回生ブレーキが利かなくなると非常に危ない為、充電度合いに合わせて徐々に回生ブレーキが弱くなるよう、開発側が敢えて工夫したものと思われます。その為、先程のモーターアシスト走行を駆使して下り道に差し掛かる直前にバッテリーを極力使い切った状態にしておくと、最も効率良く位置エネルギーを回収しながら走る事が可能となります。
急な下り坂ほど回生ブレーキが強い方が安全に走れますので、燃費効率だけでなく、安全性の面でも最適な走り方と言えるでしょう。
まとめ
とりあえずこれ位が今のところ見つけたスカイラインハイブリッドの理想的な走行テクニックになります。最初は色々と戸惑いましたが、分かって来れば峠を走るのが楽しくなって来ます。昔は速さを競う時代だったかも知れませんが、今の世は燃費効率を目指す時代です。
とは言っても、スカイラインのモーターアシスト走行は割とアクセルを踏み込みますので、速すぎず遅過ぎずの丁度良い塩梅で峠を駆け上がって行きます。下りは如何にブレーキパッドを温存するかですので、乗り方が変わって飽きの来ない仕様に仕上がっているように感じましたね。
いやー、楽しい。もっともっと上手く走れるようになりたいもんですね。