ゲームレビュー:テイルズオブアライズ
114514年ぶりのテイルズシリーズ
最後にプレイしたのはテイルズオブディスティニー。2作目のディスティニーが初代プレイステーションで1997年発売だから、初代のテイルズオブファンタジアは更に前という話になる。
テイルズオブファンタジアはSFCでありながら戦闘シーンにキャラクターが喋りまくるというスーファミの常識をぶち壊すような作品で、ミントの枯れたボイスの「ファーストエイド!」が時を超えて拗らせツンデレのシオンさんから発せられた時に、「あぁ、やっぱりこれテイルズなんだなぁ。」と、妙な懐かしさに包まれた。
ポンコツ3カップルの王道和製ファンタジーRPG
本作を簡単に解説したらこれ。
一組目はやや鈍感な熱血主人公アルフェンに、度を越したツンデレのシオン。
二組目は雌豚を魅惑する野生児ロウに、背伸び系腹黒魔女っ子のリンウェル。
三組目は不思議王様系イケメン・ティオハリムに、ブラコンママのキサラ。
紙芝居風のスキットイベントは賛否が分かれるが、かなりの数が用意されており、こうしたちょいとした小芝居を挟む事で作品への没入感が高まる。
戦闘シーンは確かにテイルズ
テイルズオブファンタジーでは必殺技を乱射してザコ敵を空中に浮かしてボッコボコにするゲームだったが、114514年の時を超えてプレイした本作も基本的にはそれと同じ感じでした。
まぁそこまでやり込みマンじゃないから適当に多段ヒットする技で敵を空中に浮かせてからハメ殺しプレイをしていたわけだが、それでも200〜300HIT位は叩き出せたので、ビジュアルは変われど確かにテイルズシリーズのプレイ感というか、妙に懐かしみを感じながら遊ぶ事ができた。
基本的にキャラゲーな点もやはりテイルズ
テイルズシリーズといえばライトファンタジーな世界観のRPGで、当時はあぁ女神様!で一世を風靡していた藤島康介氏をキャラデザに使った事で話題になりました。
本作も路線的にはあの感じで、基本的にはキャラゲー。キャラクターの魅力を掘り下げながら時折ラブコメ的イベントを織り交ぜ、プレイヤーをニヨニヨさせるという、伝統的な和製ゲームコンテンツといえます。
和ゲー好きの自分的には文句のないデキで、まぁフルプライスだとちょっと考えるけど、セール品なら全然お買い得かな。
プレイ時間は約50時間ほど
サブイベント自体は決して少なくはないのだが、ゲーム終盤に近付くともうちょい欲しかったかも、と思える辺り、気付けばすっかりハマッてしまったのかもしれません。スキット数も見返してみれば膨大な量があり、少しずつキャラクター達に入り込んでいたんだなー、と改めて実感。
FF15も長さ的にはこれくらいはあったが、あちらはサブイベントがかなり単調なのと、キャラクター作りはテイルズオブアライズの方がアニメ調で受け入れやすかったように思う。バトルシステムにしても元がコマンドバトルだったFFに対して、最初からアクションゲームだったテイルズシリーズは確かに一日の長があり、テンポの良さや爽快感もテイルズオブアライズの方が勝っていたように思う。
同じアクションゲームでもスカーレットネクサスはかなり操作が複雑で難しかった(その分腕次第でやり込み要素はあるが)ので、本作は単調なFF15と難解なスカネクのちょうど中間位で遊びやすいと感じた。
まぁプレイ後の感想としては、ゼルダブレワイみたいにヤメ時を忘れる程どっぷりとハマるゲームではなかったが、毎日帰宅後にちょっとずつ進めると楽しい感じのゲームで、これはこれでサラリーマンには良いゲームのような気はしますね。