メロスは激怒した。必ず、かのダスナラコッチを除かなければならぬと決意した。メロスにはセックスがわからぬ。メロスは、村のズリキチである。パイズリの絵を見てはオナニーをし、挟射する事に大枚を叩いて遊んで暮して来た。けれどもダスナラコッチに対しては、人一倍に敏感であった。
※ダスナラコッチ
パイズリをしていてそのまま射精せずに本番行為に移行する事。
特にズリキチはパイズリを前戯扱いされるのを好まない。
※パイズリ
女性の乳房で男性器を刺激して性的興奮を促す行為
ズリキチはいかにしておっぱいに射精するかこだわる。
ズリキチからしてみればダスナラコッチは眼鏡っ娘の眼鏡を奪うがごとき罪深い行為である。
パイズリの起源
おっぱいの大きさに限らずパイズリをしようと考えるのは今も昔も変わらない。人類の進化の過程(胸部の肥大化)を見れば有史以前から行われてきたのかもしれない。パイズリが人類史においていつ頃から行われていたのか正確な記録は存在しない。よくパイズリを発明したのはポンパドゥール夫人で彼女が世界で初めてパイズリをしたとまことしやかに言われるがこれは俗説である。実際にはその少し前、1711年に死亡したルイ14世の王太子が「公証人のネクタイ」を大いに愛好していたことが知られている。
※公証人のネクタイ(Cravate de notaire)
フランス語におけるパイズリの隠語
一説では胸の間に精液が垂れた様子がネクタイのように見える事から
https://www.nationalgallery.org.uk/paintings/learn-about-art/paintings-in-depth/the-real-madame-de-pompadour
http://favoritesroyales.canalblog.com/archives/2012/10/06/25266330.html
フランス語ではパイズリに相当する単語が何種類か存在する。
・シネマピスティ(Cinépimastie)
・マゾファラション(Mazophallation)
・公証人のネクタイ(Cravate de notaire)
・スペイン式愛撫(Branlette espagnole)
引用した同書によれば15世紀の文書にはすでにパイズリの記録があるとされている。15世紀の王侯詩人シャルルオルレアンは作品の中で「私は乳房の間にそれをそっと入れた。それが欲することを私にさせるために」と記している。
https://www.poetryintranslation.com/PITBR/French/OrleansPoems.php
※私は乳房の間にそれをそっと入れた。それが欲することを私にさせるために
現在このフランス語の原文を目下調査中である。
無声映画に見るパイズリ
無声映画時代に作られたポルノ映画ブルーフィルム 青の時代 (Polissons et galipettes)では作品群のおっぱいのソーセージ(saucisse en nichions)で約100年前のパイズリしている映像を確認できる。
16世紀ペルーでは
ところ変わって16世紀ペルーの都市リマでは商人を通じて「パイズリ」が浸透していたとされる。
※葉巻
当時のペルーリマにおけるパイズリの隠語
同書では当時聖職者として神に仕える者の情欲を垣間見る事ができる。
密室である告解所を利用した邪な行為はこの当時からポピュラーな行為だった事が伺える。
これは仮説であるが一方で禁欲が保たれ、一方では純潔が守られるパイズリは都合が良かったのかもしれない 。
今日に至りようやくパイズリは日の目を見たように思えるが歴史を辿ると古くから行われていたようである。
「ズリキチ諸君、あの乳房の頂から4000年の歴史が君たちを見下ろしているぞ」
ズリキチに栄光あれ