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第8回 Matomoの分析項目を知る(その1)
【登場人物はこちら】
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前回、Matomoのレポート画面にログインできるようになったね。
次は主なレポートの内容と、それに集計されている指標の意味を学んでいこう。
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左メニューのどこから見れば良いでしょうか。
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まずは、訪問者(ビジター)について見て行こう。レポートは「ビジター」グループの「概観」だよ。
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ビジットの概観で表されているデータの期間は決まっているのでしょうか?
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グラフは、カレンダーで指定した「10月31日」を基準に過去30日分で、1日ごとに訪問が何回あったかを表している。数字については1日分の集計値になっているよ。「訪問」って何か覚えてるかな?
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えーっと、一人の人が、一定時間内に、連続してページを閲覧したもの、でしたっけ。
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その通り。「ビジット」ということもあるけど意味は一緒だよ。
同じように「訪問者」は「ビジター」ともいう。
さらに、同じビジターをひとまとめにして数えたものを「ユニークビジター」と呼ぶんだ。
じゃあ、「ページビュー」と「ユニークページビュー」の関係はどうなると思う?
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よくわかりません。詳しく教えてください。
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ページビューは、ビジターがページを閲覧した時に1回と数えるもので同じページをリロードしたら2回になる。ユニークページビューは1つのビジット内で2回以上閲覧したページを1つにまとめた場合の数値だよ。
リロードとか、リンクで前のページに戻った時なんかがこれに該当するね。
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俗に、セッション数とよく言いますが、訪問数とは違うんですか。
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同じと思っていいです。セッション数とは、Webサイトに訪問したユーザーの訪問回数を指します。 ユーザーがWebサイト訪問してから離脱するまでをセッション1として計測します。 つまり、1ユーザーが1日の間に2回特定のWebサイトに訪問した場合、セッション数は2とカウントされます。
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では「バウンス」というのは?
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バウンスは、直帰訪問数とも言って、サイトに来た人が1ページしか閲覧せずにサイトを離脱した回数だね。
84%とかなり高いので、残念ながらサイト内の回遊率はだいぶ低いと言えるね。
このレポートから読み取れるのは、アクセス数はそこそこではあるが、ランディングしたページからサイト内を移動する人が少ない。ただし、1ページをじっくりと平均57秒もかけて読んでいるということが分かる。
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直帰率が高いということはランディングページの内容を見直す必要がありますね。情報をしっかり読んでくれているというのはいいですね。
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そうだね。中には1回の訪問で132アクションもしている人がいるけど、これはツールとか自動アクセスとかのロボットの可能性が高いと思うよ。
ではもう一つレポートを見てみよう。「行動」グループの「ページ」だ。
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こちらはページURLごとにページビューが何回あったかと、付随する情報をいくつか表示するものだよ。
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一番右の「平均ページの読み込み時間」というのが表示されていませんが・・・
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これはね、ページレスポンス時間なんだけど、標準的なログファイルには記録されていないので、今回の解析では無視していいよ。
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「直帰率」と「離脱率」というのは、先ほどの「バウンス」と関係しているのでしょうか。
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半分そうだよ。直帰率はそのページにランディングしたビジターが他のページに遷移しないで閲覧を終えた割合で、まさにページごとのバウンス率だね。離脱率というのは、1ページしか見ていないということではなく、ビジットの最後のページになった割合を意味しているんだ。
離脱率が高いページというのは、回遊率を上げたいときにそのページに何らかの工夫をこらすことでさらにサイト内の他のページを見てもらうチャンスになるんだ。
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回遊率を上げる為の工夫とは、ページ内のリンクの工夫であったり、他のページへの関連付けするコンテンツを充実させることなどが挙げられますか?
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そうだね。それでも1ページで情報として完結している方がよいという考え方もあるので、ページの目的によっては回遊率が低くても検索でページに当たればいいということもあるよ。
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あと、「その他」となっているページはどういうものなんでしょうか。
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Matomoの集計の仕様で、あるディレクトリ配下にたくさんのページがあるときに、その上位500件は個別に集計されるけど、それ以下のページはまとめて集計されてしまうんだ。
もちろんこの上限を変更することは可能だけど、アクセスの少ないページを気にせず重要なページだけを解析できるという意味では結構便利な仕様だと思うよ。
さて、次回は集客に関する指標を見ていこう。
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