ビジネス用語における”Painkiller”とは
Painkiller="鎮痛剤"、"アルコール飲料"、"某ヘビメタバンドの曲名"?!
皆さんは「Painkiller(ペインキラー)」という単語を聞いたことはあるでしょうか?日常会話ではあまり使用されない単語なので聞き慣れないという方も多数いらっしゃることだと推測します。
私も10年ほど前、社内会議でコンサル会社出身の社長からその言葉を聞いた際、最初は「某ヘビメタバンドの曲名かww」という言葉しか出てきませんでした。(筆者は、ハードロック、ヘビメタが大好きなのでw)
社長曰く、「クライアントのビジネス上のPain(痛み、悩み、ボトルネック、手の届かないむず痒さなど)をきちんと理解し、その痛みを取り除くPainkiller(鎮痛剤、処方)を提案することが重要である」ということでした(私はそう理解しています)。
以降、「Painkiller」は我々のSIerビジネスの根幹を成す言葉であると認識し、システムの提案書を書く際には常に「お客様や社会のPainは何だろう?」と考えるようにしています。
なお余談ですが、本記事を書く際に改めて「Painkiller」の意味を調べてみると、俗語で"アルコール飲料"という意味もあるようです。オーストラリア人の友人に話したら大笑いして肯定していました。
ビタミン剤、鎮痛剤、治療薬の3つのビジネスタイプ
SIerのビジネスの根幹は「ビジネス上のPainを理解し、Painkillerとなるシステムを提案する」と書きましたが、これ以外にも2つのビジネスタイプが存在します。「Vitamin(ビタミン剤)」と「治療薬(Cure)」です。
Vitamin(ビタミン剤)とは
ビタミン剤は、我々の生活に置き換えて考えてみると「必ず飲まなければいけないものではないが、飲めばより健康な生活が期待できる」ものです(もちろん個人の健康状態によります)。
「あったらいいな、便利だな」というサービスや製品を提供するビジネスタイプを「Vitamin」と言います。身近なところでいうと、YouTube、TikTok、Instagram、TwitterなどのSNSでしょうか。これらが無い時代でも生活ができていた訳ですが、SNSが浸透し始めると「今まで連絡取れなかった人と繋がった」、「遠い存在だと思っていた人と繋がった」、「友人の意外な趣味を知ることができた」などの「恩恵」を受けることになりました。まさに生活に潤いを与えた「ビタミン剤」だと思います。
ビジネスにおいては「よりよい生活をもたらすサービス」として新規ビジネスを創出する際に用いられる考えだと考えています。
Cure(治療薬)とは
治療薬も我々の生活に置き換えて考えてみると「病気の素を根本から取り去る」ことと考えられます。Painkiller(鎮痛剤)との違いを考えると、Cureは「大元の問題を取り去る改革」、Painkillerは「問題を少しでも影響の小さい方向にもっていくための施策」という感じかと思っています。
治療薬として身近なサービスでは「よい出会いの少ない男女」向けのマッチングアプリ、弊社でも開発した「投資経験のない人が投資を始める際の練習をしてハードル下げる」目的の投資シミュレーションサービス、「コロナ禍で直接の接触を避ける」ために開発された空中ディスプレイの非接触レジなどでしょう。(空中ディスプレイの非接触レジについては、あえてリンク等は貼りませんので気になる方はググって調べてください)
Painkillerとなるシステムの提案
先にも書いた通り、Paikillerとなるシステムを提案するにあたり、クライアントの「痛み」を知らなくてはなりません。つまり診察です。我々の生活においては痛みを感じた場合は病院に行って診察を受け、症状に応じた治療を受け、薬を処方してもらいます。
ビジネスにおいては、新規のお客様からのお問い合わせ、お付き合いのあるお客様からのご相談などで「痛み」を知り、それを解決するためのシステムを提案します。予算、スケジュールに応じて、どこまで痛みを取り除くことができるか、診察の段階で協議して治療方針(導入するシステムの概要)を決定します。
最後に
これまで弊社は様々なお客様にシステムを提供させていただいています。
Painkiller、Cureとして様々なお客様のビジネスをサポートしてまいりました。
今までの開発実績等はnoteにて紹介しておりますので、もし宜しければご高覧ください。
開発実績等の過去記事
ポイントシステム
バーチャル投資シミュレーションアプリ
資産運用サービス ラップとシステム(マガジン)
CMS「NOREN」導入
株式担保ローンWEB管理システム
原状回復工事サポートシステム
ECサイト用スマホアプリ開発
ITスキル可視化アセスメントツール
株式オンライントレーディングシステム