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ライ麦畑の犬になりたい
ぼーーーっ
この前“The Catcher in the Rye”について話を聞いて、タイトルの意味だけを知った。「ライ麦畑で遊ぶのに夢中の子供たちが崖から落ちそうになったら、それを捕まえてやりたい」という主人公のセリフらしい。「ライ麦畑でつかまえて」というタイトルは知っていたけど、その意味が意外でへ〜〜〜と思った。あと、私は捕まえるというよりは、捕まえられたいなと思った。
それから最近、犬カフェに行ってきた。元気な犬たちが駆け回る中、1匹のでかい犬が穏やかな顔でベンチに寝転んで、ずーっと女の子に撫でられていた。それを楽しんでいるというより、「はいはい、撫でたいんでしょ」という顔で義務を遂行している様子だった。犬が怖くて警戒心丸出しの私が近くに行っても、温かいお腹を撫でさせてくれた。可愛かった。
ただぼーっと撫でられて、優しいお姉さんにお世話してもらっていた犬は、まさにライ麦畑で捕まえられる側の存在だな〜と思った。怖いものなんてなんもない。今の私もそっち側だけど、人間なので義務がもっと多い。
犬カフェは狭そうだったので、広いライ麦畑で人に撫でられて、駆け回って崖から落ちそうになったら捕まえてもらえる犬になりたい。