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週刊日記:「仕事を辞めたい」もいろいろ
◆話し相手
僕がこうやって毎日日記を書けているのは、単に一人の時間が長いからなのかもしれない。
帰省シーズンということで、旧友が地元に帰って来た。僕のアテの無い話にも付き合ってくれる人なので、頭に思い浮かんだことを五月雨にくっちゃべった。いつもは、頭に浮かんだ考えはすぐメモに残し、そのアイデアを元に日記を書いています。しかし、今日は思いついた考えを全て友人に話し切ってしまった。途中にTVゲームを挟んだりしつつ、15時間くらい僕の相手をしてくれた。優しい。
話したい事は大体話し切ったため、わざわざ何かを日記に書いて発散したいという欲求が沸かない。これは幸せな悩みだ。普段の僕がいかに話し相手に飢えているかよく分かる。
「あ、自分、SNSは見る専です」という奇想天外な種族が存在するらしいが、彼らは話し相手に恵まれているのでしょう。僕だって、毎日話を聞いてくれる相手が身近にいれば、きっと日記を書いてはいないだろう。
いや、しかし。違うな。僕はやっぱり文字を書くのが好きだ。毎日文章を書く事はできるけど、毎日誰かに自分の話を聞かせるのは難しいかもしれない。口頭での話し相手はたまーにで良いのだ。文字ベースで僕の話を聞いてくれる人は、ありがたいことにnoteにいるからね。あなたのことですよ。
◆退職したい理由
日々あくせく働いている友人によると「仕事を辞めたい」という気持ち自体はあるらしい。仕事は嫌だ、という思いは僕と同じのようだ。けれど、彼の言葉に安心感を覚えるのはまだ早い。
僕は彼に疑問を投げた。「もし、最低限の生活を保証するだけの金額が毎月貰えるとしたら(ベーシックインカムのように)、仕事を辞めるか?」と。
彼は即答だった。「絶対に辞めない」と。
ここに僕と彼、つまり、労働に不向きな人間と向いている人間との差を感じた。僕は、最低限の生活が保証されるのであれば絶対に働かない。それで時間と心に余裕が生まれるなら十分に幸せだ。金を稼ぎ豪遊をしたところで、更なる大豪遊をしたくなるのは目に見えている。欲が欲を生むループから抜け出せず、そのために労働という苦痛に一生縛られるのは嫌なのだ!
しかし、彼に言わせれば「最低限の生活しかできないのなら、それこそ生きている意味を感じられない」のだという。なるほど。彼の言う「仕事を辞めたい」は「今の仕事を辞めて、もっと自分にとって最適で、より効率よく稼げる職を生業にしたい」ということなのだろう。同じ「仕事を辞めたい」でも、僕と彼とではまったくその先に見据えている世界が違う。
いくら僕が”ご高説”を垂れたところで、社会の一員として多大な責務を果たしている彼が正しい。悔しいなあ。お金を稼ぐ事に対し貪欲であれば、僕も少しは変われたりするのだろうか。
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