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週刊日記:創作欲すら枯れた砂漠で何を思う

◆創作
労働から解き放たれ、創作意欲が増している。また絵を描きたい、音楽も作ってみたい、自分の中に広がる世界をアウトプットしたい。同時に、インプットをしたいという欲もぐんぐん増している。娯楽として楽しいだけでなく、自分の世界を広げる一助となるからだ。

働いていると、とにかく日々の仕事のことで頭がいっぱいになり、創作意欲など湧く余地がない。どれだけ本や映画に熱中していても、決まった時刻になれば翌日の労働に備えて眠らなければならない。夢中になる一歩手前で「はい、そこまで」と寸止めをされてしまうので、あまりの消化不良感にストレスが溜まる。だから結局、短時間で消化できるショート動画や、最初から最後まで集中して観なくてもいいライブ配信に落ち着いてしまう。大量生産された一過性のコンテンツを教科書通りに消化し、作り手の想定通りのリアクションをして、気づいた時には休日を何時間も溶かしていればよい!想像力を働かせて批評や考察をしたり、まして自分だけの世界を創り出す権利など与えられはしない!

こうして僕の世界は色を奪われ、潤いを失くし、時報の鐘がカンカンと照りつける砂漠と化した。夢と希望を見せてくれるだけ、蜃気楼でもマシか。本物のオアシスに辿り着けるのは、努力家と一部の幸運な者のみ。行けども行けども景色は変わらず、地平線はどこまでも続く。ゴールなど見えない、もはや何が目的か。そうだ、あの少し大きなサボテンを目標にして歩いてみよう。うはは、到着したら何があるかな。現実をジリ貧と気づいたが最後、己の身が朽ち果て、灰燼と成るまで杖突き歩を進めるまでよ。(意訳:働きながら創作してる人すごすぎ)

◆M-1グランプリ
今日の夜にM-1グランプリの決勝が放送される。お笑いはけっこう好きなので、M-1も決勝戦は欠かさず観ています。しかし、今の僕にお笑いは少し刺激が強い。あの活気溢れる舞台を真正面から受け止められる精神状態ではない。

TV番組は、どうにも「外」を感じて敬遠してしまう。外、であり、社会。M-1の会場ひとつとってもそうだ。決勝戦出場コンビ、番組MC、審査員、制作スタッフ、観覧客、そして会場の設備や舞台セットなど、とにかく多くの大人が関わりまくっている。もちろん表向きはエンターテイメントなのだけど、どうしてもその構成に目が行ってしまう。大勢のとてつもない労力によって成り立っているTV番組。怖い、苦しい。胸がいっぱいになる。まして生放送だ、こちらが緊張してしまい、とても観ていられないよ。

今年のM-1は、後日の公式配信で観ようと思います。ネットを見ていると優勝コンビのネタバレは不可避でしょうが、それはまあいい。ネタが見たいだけなので。今晩は、Twitterのトレンドに挙がってくるであろうM-1関連のワードを眺めながら、お祭りの熱気を遠巻きに感じようと思います。

2024年12月第四週。
お疲れさまでした。ではまた来週。

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