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週刊日記:風呂キャンセルの功罪および防寒の一般理論

◆風呂キャンセル
 もう8割は回復しましたが、今月初頭にずいぶんと体調を崩した。その際、ついに僕は風呂をキャンセルしてしまった。普段は風呂に入らないと身体が気持ち悪くて眠れないのですが、不調すぎてそれどころではない。服を脱ぎ、シャワーで身体を流し、髪と顔と身体を洗い、風呂を出てスキンケアとヘアケアをする。この一連の流れを想像しただけで頭がパンクした。無理だ。できるわけがない。寝る。寝る寝る寝るね。
 眠ったことで体調が治ってくると、風呂に入っていない不快感が急に押し寄せてくる。うおおお気持ち悪い。意識すればするほど全身はチクチクするし、頭を動かした時に髪を伝って降りてくる皮脂の臭いが忌まわしい。
 たまらず風呂に入る。1日ぶりの風呂。いつもより不快度が溜まっていた分、湯を浴び泡で洗浄した際の開放感はひとしおだ。気持ちが、ええ。風呂場から出ると、身体がとても軽い。これは比喩ではなく、汚れが落ちたことで本当に身体が軽いのだ。風呂は毎日入る主義ですが、このギャップによる気持ちよさを覚えてしまうとクセになるかもしれない…。

◆防寒対策
 先日、今年の漢字は「金」だと発表された。無理やり時事ネタに触れることで、少しでも僕の社会属性パラメータに数値を割り振っておこう。今年の漢字繋がりで、言葉に関するお話でもしましょうか。
 季節柄、ニュースなどで「防寒対策」という言葉をよく聞くようになってきた。この言葉、僕は昔から少し気になっているんだ。「防寒」と「対策」で意味が一部重複していないか?「寒さ対策」なら分かる。しかし、「防寒対策」では「防寒への対策」という意味になる気がする。「人間どもめ、生意気に防寒などしおってからに…ククク、その厚手のコートを強力な冷風で無効化してやるぜ!」といった感じで、お天気側の視点を想像してしまう。
 冗談はさておき、防寒対策という言葉の意味するところは「防寒(への)対策」ではなく「防寒(および)対策」だろう。同じような例で「誹謗中傷」がある。これは「誹謗(への)中傷」ではなく「誹謗(および)中傷」という意味だ。つまり、防寒対策という言葉は別に間違っちゃいない、ということになる。
 …なるほど、しかし、面倒な性格の僕はまだ納得しない!「防寒対策」のイントネーションに注目してみよう。「防寒↑対策↓」と発声されることが多いと思うが、これでは同音異義語の「暴漢対策」と区別がつかない!先ほど例に挙げた「誹謗中傷」はどうだ。「誹謗→中傷→」と、実にフラットなイントネーションだ。であるからして「防寒(および)対策」という意味でこの言葉を使うのなら「防寒→対策→」と発声するべきなのである!!
 と、こんな下らないことを考えている暇があったらちゃんと防寒対策をしましょうね。いいかい?今月の頭にひどい風邪をひいた僕よ、君に言っているんだぞ。

2024年12月第三週。
お疲れさまでした。ではまた来週。

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