子供には自由にさせたほうがいい
私の親は、勉強しろとかあ〜しろこ〜しろとは一切言わなかったので、それには本当に感謝しています。
いわゆる放任主義で、そのおかげでノビノビと好きなことだけやってこれましたから。
だから娘に対しても、勉強しろとは言ったことがないし、好きなことをとことんやれと言っています。
やってはいけないことだけ教えておけば、あとは自由。
だって自分の子供と言えど一人の人間だし、そこは尊重しないとね。
他人のお家のことには口を出しませんが、よく思うのは子供をかまい過ぎる親が多いこと。
過干渉ってやつです。
そりゃ〜自立心も芽生えませんって。
昔から言われてるように、子供は勝手に育ちますからほっときゃいいんですよ。
新人アーティストを育てるという仕事をしてきたので、数多くの若い人と関わってきたのですが、話しているだけで相手の家庭環境がわかるんですね。
過干渉の家庭で育ってきた人は、深い話になっていくと自分の意見が言えないんです。
「このことについてはどう思う?どういうふうにしたい?」と聞いても、黙り込んでしまって一向に答えが返ってこない。
つまり自分で考えるということができないんです。
「音楽やりたいのに何で大学行ってるの?」と質問すると、だいたい返ってくるのは「親が大学だけは出てくれと言うので」という返事。
やらなきゃならないことがたくさんあるのに、「課題が山積みで、これをやらないと卒業できないんです」って言われても、あなたは一体何を目指してるのですか?って話です。
親が敷いてくれたレールの上をずっと歩いてきて、二十歳過ぎてもある意味親の言いなりになっていて自立できていない。
自分の考えや意見を明確に言えない。
自分で考えて自分でやるということを、させてもらってないんですね。
もっと重症のケースは友達親娘と言われるような、母親と娘の共依存のケースです。
娘は自分の意見をちゃんと言ってるつもりなのですが、そのほとんどが母親の価値観。
アドバイスしても、「お母さんからもよく言われます」とか、「お母さんもそう言ってました」みたいに、何かにつけ母親が登場します。
打ち合わせ時間に遅れる時も、「お母さんに送ってもらってるのですが、渋滞してるので少し遅れます」みたいなね(笑)
まぁ私はカウンセラーではないので、こういった場合は育成終了としていましたが。
子育ては大変ことも多いですけど、人を育てていくというのは大仕事です。
そして母親と過ごす時間が長いですから、その分影響も受けますね。
だから母親の役割って、実はとても大きいんです。
こんな大変化の時代を選んで生まれてきた子供達は、才能もあればエネルギーも持ち合わせています。
まずそれを信じてあげて、やりたいことをやらせてあげてください。
自分の価値観を押し付けるようなことだけは避けてください。
頼りないように見えても、親よりも人格者かもしれないし、大人かもしれないし、すごい活躍をする人物になる可能性を秘めていますから。
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