フリーランスからチームランスへとステップアップする


チームランスと言われてもピンとこないかもしれませんが、実は1994年に会社を辞めて独立した時にはすでにこの考え方がベースにあって、当時インディーズレーベルの運営をしていたのですが、その考え方を元にスタッフを募集していました。

独立して活動している人の集合体のようなチームを作り始めたのですが、デザイナーや経理の担当者が社員ではなく、個人事業主の集団というようなイメージです。
給料をもらうためにある程度の時間拘束されるというよりは、仕事に関わっているスタッフ全員が、そのプロジェクトを運営する責任者の一人なのです。

そしてプロジェクトによって関わる人間が変わるので、プロジェクトZに関わっているのはAさん、Bさん、Cさん、の3名だけれども、プロジェクトRに関してはAさん、Cさん、Eさん、Fさんの4名で運営しているというようなことです。

このブログでも音楽活動をする上でチーム作りが大事だと書いていますが、アーティスト自身が個人事業主として自立した活動をしていて、パートナーとしてマネージャーがいるという関係だとわかりやすいと思います。
そしてマネージャーがカメラマンでもありデザインも担当するとかね。
例えばそれが夫婦であってもいいわけです。

また違うアーティストはサポートミュージシャンの一人がマネージャーを兼ねていて、もう一人スタッフとしてデザイナーがいて、そのデザイナーがカメラマンでもありグッズ製作を担当してるとか。
で、そのデザイナーは他のアーティストのジャケットのデザインもやるし、広告の仕事もやってるといったようなことですね。
そして報酬に関しては、事前に話し合ってパーセンテージを決め、売り上げをみんなで分配すればいいんです。

チームとして成立すれば、それは雇用関係ではなく依存もないので極めて健全なチームだと言えます。
信頼感があることが前提ですが、それぞれが担当している役割の責任者なので、何かを決める時にも時間がかかりません。
上司に相談してとか稟議書を書いてということは一切ありませんから、すぐに結論を出せるのです。

これだけ世の中の変化のスピードが早くなってくると、小回りがきくということがとても重要なのです。
大企業ほど小回りがきかないので、新商品を開発して発表する頃にはブームが終わってたということが有り得ますが、チームでやっていると2週間後に販売する商品を今から企画するということもできるんです。


現在シンガーソングライターのエリボンこと「工藤江里菜」の活動をサポートするチーム「えぼしーず」の運営に関わっているのですが、一つのビジネスモデルとして完成させることができました。
明日はこの「えぼしーず」について書いてみたいと思います。



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