村山晋一郎さんのフェイスブックより転載
ロサンゼルス在住の作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニア、ボーカリストである村山晋一郎さんが、フェイスブックで素晴らしい記事をアップされています。
実は何度か一緒にお仕事をさせていただいたことがあり、宇多田さんのアレンジをされている頃、マネージャー的な立場でレコーディング現場に立ち会わせてもらったこともあります。
二枚目のアルバムのレコーディングだったのですが、本当にいい経験をさせてもらいました。
宇多田さんのシングル「Movin' on without you」が発売されたのが、1999年2月17日なので今日で20年ということになります。
そのアレンジをされてた村山さんが、フェイスブックで以下の記事をアップされていたので、ご本人の了承を得て転載させていただきます。
丁度今日で発売から20年が経過したんですねぇ。
あまり懐古の情を語るのは得意ではありませんが、これからの時代を担う志をお持ちの方々のお背中を一押しでもできればと思い一言だけ。
20年前の今日の数ヶ月前まで自分は会社員をやりながら頂戴したボーナスでプレスした自主制作CDを出入りしていた作家事務所さんのオフィスに置いていただいていたのですが、そのCDがそのオフィスをたまたま別件で訪れていたレコード会社の担当ディレクターさんに渡り、それがアーティストさんのプロデューサーさんに渡り音を気に入っていただき、アレンジャーとして抜擢していただいた、という経緯で今の自分があります。もちろんそこに至るまでも、その後から今日に至るまで多くの方々に様々な形でお世話になって今に繋がっており全ての方々への感謝の念は途絶えません。
何を申し上げたいかというと、何かを実現するのに、決して裕福でなくても、飛び抜けた才能がなくても、強運の持ち主でなくても、着飾らなくても、ちょっと年齢が行っていても、妻子持ちでも、営業トークがさほど上手でなくても、誰かに媚を売らなくても、コツコツと好きで得意な事を自分のペースで継続してスキルやセンスを磨き、形になったものをアピールするちょっとした努力や工夫ができたら、それとなく未来が開けちゃうこともあるもんです。