やりたいことしかやらなくても大丈夫
小山は就職試験というものを受けたことがありません。
アルバイトもたくさん経験しましたが、ありがたいことに紹介や引き抜きみたいな形で会社を転々とし、1994年に独立して今に至ります。
ソニー・ミュージックに入社した時も契約はアルバイトでしたが、死ぬほど働いて実績を作り、契約社員から正社員へと昇格しました。
でも入社時から5年で辞めることを決めていたので、アホみたいに働くことができたとも言えます。
ケツ(期限)が決まってれば人って頑張れるじゃないですか。
当時はとにかく正社員になりたくなくて、会社員としてサラリーマンとして会社から洗脳されるのが嫌だったんです。
だから周りの人と考えが合わないし、きっと異端児だと思われていたでしょう。社員研修も行かない変なやつでしたから。
今もなお、学校出たら仕事に就く=就職という考え方が深く根付いていますが、特に中高生くらいのお子さんをお持ちの親御さんは、この考え方をお子さんに押し付けるのだけはやめてくださいね。
それはもう本当に古い価値観ですから。
時代はもうすっかり変わりましたから。
5年くらい前かな、ウチの子が高校生の時の三者面談で、先生から「就職ですか?それとも進学ですか?」って聞かれて、「どちらでもないです」って言ったら先生が驚いてました。
「フリーターしながらデザインの勉強して、経験積んでプロになれればいいです」って言ったら、「そんなことが可能なんですか?」って逆に聞かれてびっくり 笑
金太郎飴みたいに、個性がなく似たような人間を大量生産してきた社会って、どう考えたっておかしいじゃないですか。
言われたとおりに一生懸命働くロボットのような生き方は、もう今の時代には合わないし、昔のように我慢して働くのはもう無理なんです。
今はいい時代です。
やりたいことを形にするための環境は整っているし、時代的にも大きく価値観が変わりましたから、変人扱いされることもないし。
昔は自分が間違っているのかとか、自分が相当変わったやつなのかと不安になることもありましたし、同じ価値観の人って滅多に会えなかったので、ものすごく孤独でした。
誤解のないように言いますが、就職がダメだということではないです。
やりたいことやるために就職しなければならない場合もあるし、経済的に安定させるために一時的に就職というのもあるでしょう。
いつも言っているように、自分が主役であればいいです。
自分都合で仕事をしているならOKってことです。
逆に一番避けたいのは、何も考えずに収入のために就職するパターン。
これは気力を失ってしまうか、いつか精神的に病むことが予想されますから、本当に自分の意思でそうしているのか、意識がどこにむいているのか確認する必要があるでしょう。
僕がやりたいことしかやってこなかったのは、特別な才能があったからではありません。単に自分がそうしたかったからです。
もちろん経済的に大変な時期も何度かありました。
一時的に収入を安定させるために音楽以外の仕事をしたこともあるし、アルバイトで食いつなぐということもありました。
でもやっぱり軸になっていたことは「やりたいこと」でした。
それはずっと変わらなかったし、これからもそうです。
環境は自分が作るものです。
住む場所も働き方も全て自由に設定していいんです。
やりたいことやるために生まれてきたんですから、誰に遠慮することなくやりましょうよ。
それが最高の自己実現なんですから。