ライブチケット代以上の価値あるステージができるかどうか
活動中のアーティストに「今の自分のライブはいくらぐらいお金を取れると思う?」と聞くと、よく「500円とか1000円かなぁ」とかいう答えが帰ってきます。
でも現実はライブハウスの設定によって、2,500円とか3,000円のチケットを販売してるんですね。
よく考えてくださいよ、そのギャップを埋めなければ、お客さんに対して大変失礼なことをしていることになるんです。
例えば300円相当のお惣菜を1,500円の値札を付けて売れるでしょうか?
一体何を考えとんじゃ〜ってことになりますよね?
今の時代、音楽でプロになるというのは、誰かがなんとかしてくれるわけではないので、まずチケットを買って来てくれる人たちに対して、納得してもらえるようなライブができるように準備することが基本中の基本です。
その金額に対して責任を取るということです。
2,500円だろうが3,000円だろうが、その金額に対して責任を取ること。
それができればリピーターになってもらえる可能性がうんと上がります。
あとは音楽性やキャラクターなど好みもありますから、相手の判断に任せるしかないのですが、前提は提供しているもの、つまりライブのチケット料金に対して責任を取ること。
これができなければ一生食えるようにはなりません。
そうやって考えていくと、対バン形式のライブというのは割高です。
30分程度の内容で2,500円とか3,000円支払わせることになりますからね。
対バン形式のライブというのはほとんどの場合お店がブッキングしますが、何の縁も脈略もない3〜4組が出演するライブは、あくまでもお店側の都合で組まれています。
ワンマンでその金額ならまだしも、30分でその金額を取れる内容なのかどうかよく考えてください。
お店の都合ではなくて、自分の都合で考えるということです。
ライブのやり方も含めてトータルでセルフプロデュースしていかなければ、惰性で時々対バンライブをやって、場合によってはノルマの金額を払ったり、友達や仲良しのアーティストに声をかけて来てもらい、なんとか集客してるということであれば、趣味でやっているのと何ら変わりはありません。
あなたのファンを増やしていかなければ先はないのです。
誰のために、何のために音楽をやっているのかということを、よくよく考えてください。
趣味でやっていきたいのか、それとも仕事にしていきたいのか。
その選択によって、活動方法は大きく異なります。
今までのやり方を見直したり、自分にしかやれない方法はないのだろうかと考えてみてください。
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