アメリカに自分で3週間のワクチンツアー行ってきた
はじめに
日本にいたのでは2回のワクチン接種が終わるのがいつになるのかわからないという状況で、アメリカでは空港などですぐにワクチン接種ができるとの情報があり、「行って1回打てば少しは安心できるかな」と思ってアメリカに行くことにしました。結果としてアメリカに2021/6/4〜26まで3週間滞在し、ファイザーのコロナワクチン2回の接種を終えて無事に帰国しました。その内容をお伝えできればと思います
自分のワクチンに対する考え
もともとワクチンを打つつもりはなかったんです。mRNAワクチンは新型だし治験も終わっていないし10年後20年後にどんな薬害が出るかも分かっていない未知のものだから、コロナにかからない生活をしてればいい、あとはかかっても高齢者じゃないし基礎疾患もないから死にはしないだろう、と思っていました。だから自分の両親にも「打たないほうがいいよ」と言っていたぐらいでした。
ところが、打たないことで納得していた両親が「予約取れたからファイザーの打つ」と言い出したのです。そこで色々調べて、ワクチンに関するデマや間違った情報、危険を煽る人たちの存在などを知り、諸外国の状況からもやはり打ったほうがいいと考えを変えました。それで、両親も打つことだし、自分が先に打って何か副作用や副反応が出ないか確認したらいいんじゃないか、と思ったのです。
アメリカでワクチンすぐ打てるらしいよ
そんな時、知り合いから「アメリカ行けばすぐワクチン打てるみたいよ。ジョンソン&ジョンソンのなら1回で終わるみたい」と教えてもらい、これは旅行も兼ねて久しぶりにアメリカに行くのもいいな、と思ったのでした。調べるとサンフランシスコの空港で無料でワクチン接種ができる、との情報もあり、アメリカは日本人の渡航制限もなかったので行き先はサンフランシスコに決めました。
行ったらすぐにワクチンを打って1週間ほど滞在して帰ってくるプランに決めました。
航空券の手配
行くと決めたら航空券の手配です。私は海外に行く時はExpedia.comを使っていて、出発当日でもチケットが変えるので重宝しています。2021/6/4〜18の日程で成田⇔サンフランシスコ往復を調べるとAir Canadaがバンクーバー経由で876ドル(約96,000円)でした。
今回もいつものようにExpediaで買おうかと思ったのですが、Expediaはフライトの変更など行程に変更があった際、オンラインで変更できないとカスタマーサポートに電話しなければならず、その電話がたらい回しにされて2、3時間もかかることが経験上分かっていたので、Expediaでは値段を調べるだけにし、その値段から大きくずれないようであれば航空会社のWebサイトから直接買う、という方式にしました。航空会社から直接買うと変更がとっても楽ちんなのです。Air Canadaのサイトでも同じ値段だったのでAir Canadaから直接購入しました。
ちなみにホテルはHotels.comのアプリでスマホから簡単に取れるので、現地についてから取ることにしました。
コロナPCR検査
チケットの次はPCR検査です。現在ほとんどの国際線では搭乗時にPCRの英文陰性証明書が必要です。ググってよさそうなところが浜松町にあったのでここにきめました。
予約した時間に行き、支払い(約22,000円)を済ませると医師のオンライン問診があり、奥の部屋で鼻の奥に綿棒をつっこまれて終わりました。10分ぐらいでしょうか。翌日陰性の結果がスマホに通知が来て、紙の陰性証明書を取りに行って準備完了です。
成田からサンフランシスコへ
成田はほとんど人がいませんでした💦 安心していたのも束の間、ここで問題発生です。Air Canadaのチェックインカウンターでチェックインをしていたところ、カナダは乗り継ぎであってもオンラインでeTAの事前申請が必要と告げられ、申請許可がおりていないと飛行機に乗れないと言われました。
急いでスマホで英文のサイトを開き、必要事項を入力して「急いでいるから承認を早くして」とのコメントも添えて申請したところ、5分ほどで許可がおりて無事に登場手続きをすることができました。
ゲートでは1人ずつ体温測定をやっていました。飛行機内はそこそこ人が乗っていて、密ではないですがこれなら感染する人がいてもおかしくないかも、といった状況でした。
乗り継ぎ地のバンクーバーに到着し、ここでアメリカへの事前入国審査が行われました。観光だと告げ、すんなりパスしました。
サンフランシスコ到着後、ワクチン接種できるところを探す
無事サンフランシスコに到着したので、空港内でワクチン接種できるところを探すと看板があり、接種所を見つけました。でもこの日はすでに終了していたので、ひとまずダウンタウンに向かいました。
ダウンタウンの駅を出てすぐにWalgreens(ウォルグリーンズ、薬局併設のドラッグストアーチェーン店)があり、ワクチンありますの看板があったので入って話を聞いてみたところ、旅行で来た外国人でも在庫があれば無料で予約なしでワクチン接種できる、とのことでした。でもこの日は在庫がなかったので日を改めることにし、薬局がオープンする午前10時に来るのがいいよ、とも教えてもらいました。この店舗のワクチンはファイザーのでした。
1回目の接種
日を改めて10時にWalgreensに着くとワクチン接種で来ている人は誰もいませんでした。「2回目の接種が必要だけど3週間後に来れるの?」と聞かれ、ここで来れないと言うと打てないかと思って、とっさに「来れる」と言ってしまいました。その後パスポートを出し、問診票のようなものに記入してしばらく待っていると名前を呼ばれ、小部屋に案内されました。そこでぷちゅっとファイザーのワクチン接種をしてもらえました。時間にして15分でした。ちなみに接種を行ったのは薬剤師です。
接種後このまますぐ日本に帰ってもいいけど、日本で2回目を打てる保証はどこにもないし、もし打てたとしてもいつになるかわからないから、3週間滞在して2回目も打ってから帰国しようと決め、Air Canadaの復路便をiPhoneアプリをポチポチ操作して3週間後に変更しました。Expediaでチケットを買わなくて正解でしたね。
ハワイへ
3週間もアメリカにいるのにずっとサンフランシスコではつまらない! ということで、今アメリカ人がこぞってでかけているというハワイに行くことにしました。1回接種が終わっているので少し安心ですね。この時のお話は別に書ければと思います。
2回目の接種
本来であればファイザーのワクチンは1回目の接種からきっちり3週間後以降なのですが、2回目の接種までの日数にはGrace Period(猶予期間)というものがあって、CDCによるとマイナス4日に設定されています。日本はマイナス2日になっていますので、Walgreensの薬剤師のWendyに相談し、日本に合わせる形で1回目の接種日から3週間-2日=19日後に接種することにしました。
Walgreensの同じ店舗で1回目と同じように受付を済ませ、小部屋でぷちゅっとファイザーのワクチンの2回目接種をしてもらいました。
帰国準備
最後の難関は日本への入国です。外務省は日本入国の際、日本人であってもコロナの陰性証明書の提出を義務付けています。さらに、フォーマットが決まっていて、そのフォーマットで用意できない場合は必要な記載事項を網羅した陰性証明書を準備しないといけません。私はサンフランシスコの市内のCityHealth Urgent Careというところで25ドルでPCR検査を受け、翌日PDFで受け取った陰性証明書を外務省の求める内容に変更し(Nasal SwabをNasopharyngeal Swabに変更)、それをホテルのビジネスセンターで紙に印刷して準備しました。
サンフランシスコから成田へ
帰りも行きと同じくバンクーバー経由です。サンフランシスコでのチェックイン時には陰性証明書の提出はスマホでPDFの画面を見せるだけでOKでしたが、経由地のバンクーバーでもスマホの画面を出したら、「あなた、紙じゃないと乗れないわよ! 日本政府はアナログなんだから!」と言われ、紙に印刷しておいた陰性証明書が役に立ちました。
日本到着後、気の遠くなるような時間を経て、例の陰性証明書も問題なく無事に入国できました。しかしここから入国後2週間の自宅隔離がはじまりました。これについては別に書ければと思っています。
費用
3週間のアメリカ滞在でかかった費用ですが、途中ハワイに行ってそこそこいいホテルに泊まったりしたので、全部で77万円でした。
おわりに
日本ではワクチン接種が受けられるかどうか分からない中、変異株による感染爆発が起きる前にファイザーのコロナワクチンを2回接種できたのはとてもよかったと思っています。さらに久しぶりの海外旅行、しかも3週間のうち1週間はハワイにまで行けてしまったので、とてもいい気分転換になりました。
今後コロナの状況がどうなるかわかりませんが、変異株に対する新しいワクチンが必要になり、そのワクチンは日本ではすぐに打てないけれどアメリカに行けば打てる、というような状況になってしまったら、またアメリカに行くと思います。もし一緒に行かれたい場合はぜひお声がけ下さいね。
こんな状況で海外にいくのは賛否両論あるかと思いますが、対策をした上で色々な規制や方針に沿った形で海外に行くのはありだと思いますし、ワクチン接種が進み、コロナ前の生活が1日も早く戻ればいいなと思います。