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地元で札付きのワル 大島と長山

「おいサトシ」

サトシを呼ぶ声がする
すぐに、誰かわかった

地元で札付きの不良の長山だ。
横にいるのはこれも札付きのワルの大島だ。

二人は中学生なのに体が大きくサトシにとって恐ろしい存在なのだ

挿絵(By みてみん)

長山「おまえ3DSもってるやろ?貸してくれ」

貸してくれといっても返す気なんてないのはサトシは学習済みだ。
彼らはこうして奪ったゲーム機を中古ショップに売って遊ぶ金を稼いでるのだ。

サトシはこれまでいろんなものを、とられてる。

サトシ「いま、お母さんに禁止されててもってない」
札付きのワルにこんな言い訳は通用しない
長山「じゃあおまえんち行こうぜ。」

ガサ入れだ。彼らはこうして部屋まで入ってきて金目のものを物色して奪っていくのだ。

サトシ「いま、お母さん仕事でいないから無理 DSどこに隠されてるかわかんないし」

言ってしまった。サトシはすぐに言ってしまったことを後悔した。母親がいないほうが彼らにとって好都合なのだ!

サトシは思い出したポケットオジサンのことを

臭いがもれないようにビニール袋に三重にしてあのボールをランドセルにいれていたのだ!

「あっちょっと」
サトシはおもむろにランドセルを開きボールを取り出し壁に思いっきり投げつけた!

ボンッ

煙とともにオジサンがあらわれる
「アッ、、イタタタ〜」
痛みに歪んだ顔をするオジサン

長山、大島「何やこのオッサン!!」

サトシ「いけーポケモン!あっいや違う オジサン助けて!」
すぐに言い直したためオジサンは不機嫌にならなかった。

オジサンは長山と大島をマジマジとみつめ状況をすぐに飲み込んだ。
 スイッチがはいったかのように厳しい顔をしている。

オジサン「キミらな中学生やろ?小学生相手に何しとるんや?」
小刻みに震えながらも威圧感のある力強い声だ

長山と大島も戸惑ってる 中年男性とどう接すればいいのかよくわからないのだ。
しかし札付きのワル 状況判断能力は高い
危険な相手かどうか瞬時に見分けるのだ。

長山「借りるだけやし なあサトシ DS貸してくれっていっただけやんな?」
オジサン「大人なめてるんか?おまえらそうやってこの子から取るつもりやろが!」

うろたえる長山と大島
オジサンは以外と正義感が強いのだ。

長山は一瞬で計算した大島と一緒にこのオジサンをボコボコにするか、諦めて帰るか
長山も大島もラクビー部で鍛え上げてる
喧嘩も中学生とは思えないほど強いのだ
でも大人は子供と違って警察をよんだりいろいろ面倒臭いことを知ってる

長山と大島は不満を顔に浮かべ去っていった。

サトシ(オジサン意外に役立つ)
サトシ「ありがとうおじさん!」
オジサンは成し遂げた顔をしている

「サトシくん悪いけど氷結ストロング買ってきてくれるか?」

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