【本日発売】『obsess remix』: 原曲作家とリミキサーらが語る『obsess』の解釈
本日2021年11月19日、『obsess remix』がSteve* Musicよりリリースされました。
Ayako Taniguchiが絶対音楽として作り上げた1stアルバム『obsess』。『obsess remix』はその楽曲を用いて、8名の豪華なリミキサーたちが9通りの方法で『obsess』の新たな完成形を見せてくれました。
▼Ayako Taniguchi、『obsess』に関する記事はこちら
『obsess』がremixという形で表現されることにより、その解釈に大きな広がりが生まれました。解釈が広がるにつれて、改めてその魅力に”取り憑かれる”、『obsess』の世界観をより堪能できるremixアルバムとなりました。
建築のような緻密さと無機質でありながら、有機的な表情を併せ持つ『obsess』の良さはそのままに、ダンサブルな表情、ミニマルな表情など、いくつもの表情を見ることができる『obsess remix』。その秘密を探るべく、今作のリミキサーたちと、Ayako Taniguchi本人にインタビューを実施。リミキサーたちには原曲について、Ayako Taniguchiにはリミックス楽曲についてお話ししてもらいました。
絶対音楽であるが故に、これまで決して言葉で語られてこなかった『obsess』の正体に迫っていきます。ぜひ、アルバムと併せてご覧ください。
8名のリミキサーに依頼したそれぞれの理由
今回ご参加いただいた8名のリミキサーは、第一線で活躍しているアーティストばかり。そんな皆様に依頼した理由をAyako Taniguchiに聞きました。
mergrim
以前から仲良くしてもらっていて、mergrimさんの研ぎ澄まされたとても洗練された音に憧れがあり、自分のクラシカルな音が彼の手にかかったら新しい良さが出るのではと思いお願いしました。
Nao Tokui
AIで音楽を生成する研究をされていて、Tokuiさんの頭の中でどのような音楽が作られているのか興味がありました。自分の曲がその頭脳でリミックスされた時、どのような過程を通りどのような結果が生まれるのか、プロセスも含めて知ってみたい気持ちでお願いしました。
カンガルー鈴木 / GAROO / Joey Suzuki
いつも色々なタイプの曲を作られていて、本当に音楽を作る事が楽しくてお好きなんだと言う事が伝わってくるので、自由にお任せしたらどんな曲に仕上げてくれるのか楽しみでお願いしました。
Yuuki Ono
広告音楽の世界で大活躍されているOnoさんですが、案件では本当に様々なタイプの音楽を作られているので、プライベートで作られる音楽はどんな曲になるのか興味があり、お願いしました。
Metome
テクノ等の電子音を殆んど聴く事がなかった私が、ひょんな事でMetomeくんの音楽をライブで聴いてあまりのかっこ良さに感激し、いつかリミックスしてもらいたいと思い続けてきた願いが、今回のチャンスで叶いました。
no.9
今回のアルバム『obsess』を作るに当たり、出来た曲はまずプロデューサーであるno.9さんに聴いてもらっていました。全ての曲をじっくり聴いて下さっているno.9さんが、どの曲を選びどの部分を抜き取りどうアレンジするのか、大変興味深かったです。
下記インタビューでは、こちらの8名ににそれぞれお話をお聞きしました。
インタビュー
リミキサーの皆様から選曲の理由とremixの意図を聞きました。『obsess』をどのように解釈をして、今作の楽曲に昇華されたのか。その内容から『obsess』の魅力に改めて気付かされました。
また、それぞれの曲についてAyako Taniguchiにも感想を聞きました。自身の曲がどう解釈されたのか、初めて聴き手の声を聞くことになったAyako Taniguchiが感じたものとは・・・。それぞれご紹介していきます。
mergrim : 0092 - es moll mergrim remix
1. 今回の選曲の理由、または原曲についてコメントをいただけますでしょうか?
どの曲もかっこよかったのですが、これだな。と思いました。
インスピレーションです。
2. リミックスの意図や今回のRemixアルバムについて何かあればお聞かせください。
最近は名義をTakahisa Mitsumoriでやってることがおおいので、久しぶりにmergrimとして向き合ってみました。
ぜひヘッドフォンで没入して聞いてもらいたいですね。
Ayako Taniguchiの感想
3拍子の曲をどのようにアレンジしてくれるのか楽しみにしていたのですが、こういうテクノの音でしっかりグルーヴがあるのに3拍子の回転性もちゃんと感じられて痺れました。私もピアノの音列はあえて機械的に入れる事が多いので、リズムトラックとシンクロした時にとても気持ち良い!ラストのいつの間にか拍子が崩れて2拍子に感じられる所がたまりません。
Nao Tokui : 0107 - b moll ir/rational remix
1.今回の選曲の理由、または原曲についてコメントをいただけますでしょうか?
ライヒの楽曲のようなミニマルさが気に入り、アルバムを一聴してすぐにリミックスするならこの曲だと決めました。ミュージックビデオも大好きです。
当初、四つ打ちで気持ちよく踊れるダンスミュージックを作りたいと思ってリミックスに臨んだのですが、改めてしっかり原曲を聴いてみると実は4分の7拍子の楽曲なんですよね。単純に四つ打ちに当てはめるのが難しいということに気づいてからは、少し苦戦しました。
2. リミックスの意図や今回のRemixアルバムについて何かあればお聞かせください。
まずは自分が得意としている機械学習を使って、原曲のパラトラックからループしている部分を抜き出すプログラムを書くところから作業を始めました。AIが四分四拍子のループとして「勘違い」した部分を多数抜き出した上で、ランダムに組み合わせていきます。その中から最終的に自分が聴いてしっくりきたものを残す、というやり方で原曲を使わせていただきました。
リズムトラックも、異なる長さのリズム素材を組み合わせることで、ポリリズム気味になるよう意識しています。rational / irrational という名前には、割り切れる・割り切れないループの組み合わせという意図を込めました。結果的に、ミニマルな原曲の良さを生かしながらも、どこか有機的でダイナミックな印象を与える楽曲に仕上がったのではないかと自負しています。今回のアルバム、Taniguchiさんの原曲がいずれも完成度が高くて驚きました。美しいハーモニーやメロディーを聴かせる原曲にそれぞれどのように自分のテイストを加えているのか、他のアーティストの方々の楽曲を聴かせていただくのも楽しみです。
Ayako Taniguchiの感想
こちらは7拍子の曲なので割り切れないのですが、ちゃんとダンスミュージックにハマっていてかっこ良く仕上げて頂けてテンションが上がりました。原曲は横に流れていくタイプの音楽ですが、縦にしっかり線が加わることでこんなに聴こえ方が変わると言う事に驚きました。機械学習を使ったリミックスの過程のお話も聞いてみて、想像以上に面白かったです。
GAROO : 0095 - As dur Rapturous Silence Mix
1. 今回の選曲の理由、または原曲についてコメントをいただけますでしょうか?
原曲を聞いた際、その空気感、端々に見え隠れする印象の間にとても繊細なグルーヴを感じ、リミックスしてみたいと思いました。フレーズや奏法の繊細さと同居する芯のあるメロディーラインにとても惹かれました。
2. リミックスの意図や今回のRemixアルバムについて何かあればお聞かせください。
原曲のフレーズがすでに持っている高貴な空気感をそのままサンプリングしてミニマライズすることで、叙情的な印象を増幅させるのではなく、その断片を用いてコラージュ的なループを生成することで新たな音空間を作ってみようと思いました。
Ayako Taniguchiの感想
即興の様に弾いたスローな曲がスローなまましっかりアクセントが付いて、気持ち良すぎて永遠にループして浸っていたい曲になっていました。原曲のごく一部のフレーズを繰り返す事で全く違う味が出ていて、大変心地良いです。
Yuuki Ono : 0103 - e moll Definitely Special Remix
1. 今回の選曲の理由、または原曲についてコメントをいただけますでしょうか?
とても美しい曲なので選びました。調性としても、e mollや a moll の切ない感じが好きなので。mixは葛西敏彦くんにお願いしました。
2. リミックスの意図や今回のRemixアルバムについて何かあればお聞かせください。
原曲のアンサンブルがあまりにも美しく完成しているので、それをなるべく壊さないように、ワクチンの副反応でふわふわしながら制作しました。
谷口さんの世界観には、前々からベルリンやテクノを感じるので、この楽曲をいつかBerghainのメインフロアで聴きたいです。
高い天井や壁の窓ガラスをビリビリいわすくらいの大音量で。
Ayako Taniguchiの感想
普段から1つの音を連打で引っ張る手法が好きなのですが、その連打から始まっていて鳥肌が立ちました。またこの原曲には、大好きなバッハの平均律第二番プレリュードにオマージュを捧げるつもりで入れたフレーズがあり、そのフレーズがしっかり生かされさらにリズムトラックに乗っていたのが嬉しい瞬間でした。さすが幅広い音楽を作られているOnoさんなので、原曲を十分に生かしたアレンジのリミックスにして頂けて光栄です。
カンガルー鈴木 : 0107 - b moll Collage of Colors Mix
1. 今回の選曲の理由、または原曲についてコメントをいただけますでしょうか?
いつもお世話になっています!今回0107を選ばせていただいたのは、ドラマティックな音楽経験の一番いい部分を抉り取られるような刺激的なメロディラインに魅了されたからです。ループさせてもループしているように思えない独特なフレーズ、どんなコードワークも従えてしまうような圧倒的な存在感。これはとにかく感覚の赴くままにリミックスしてみたい!と強く思いました。
2. リミックスの意図や今回のRemixアルバムについて何かあればお聞かせください。
ベースになるフレーズは定めつつ、とにかく発想の赴くままに思いついた音を全て乗せて行ってみようと思いながら進めました。途中から、コード感、テンポ感、拍子、などすべてから解放されたような不思議な感覚を覚えつつ、とにかく気持ちのいい音を乗せ続けたいという自由な作業に終始していました。展開なども含め、その自由さを感じていただけたら嬉しいです!
Ayako Taniguchiの感想
7拍子の曲ですがポリリズムになっていたりで拍子感が崩してあり、大変面白かったです。最初は軽めの音の曲なのかと思っていたら途中から重い音が入ってきて、原曲のピアノの音列が繰り返されているのに、全く違う曲に聴こえる不思議な感覚になります。耳を傾ける音によって感じる拍子がガラリと変わり、それぞれの音の主張が強く出ているのにまとまっているバランス感覚が素晴らしいと思います。
Metome : 0086 - Des dur Metome remix
1. 今回の選曲の理由、または原曲についてコメントをいただけますでしょうか?
ピアノのリズムが好み。
2. リミックスの意図や今回のRemixアルバムについて何かあればお聞かせください。
原曲のフレーズをmidiに起して編集した。
Ayako Taniguchiの感想
即興で弾いたとてもシンプルで少しエモーショナルな原曲ですが、それが強いリバーブをかけられてアンビエントな曲になると、こんなにかっこ良いのかと驚きました。ピアノは打鍵する楽器なので必ず音の点がありそのつながりで曲になりますが、ここまでリバーブがかかると点ではなく1つの大きな空間になっていくような気がします。深い深い海の中にゆっくりと落ちて行くような心地良さに中毒性があり、ずっと聴いていたい曲です。
Joey Suzuki : 0090 - cis moll Minimal Landscape Mix
1. 今回の選曲の理由、または原曲についてコメントをいただけますでしょうか?
楽曲を拝聴した際、オリジナルのテンポ感の中に別のスピード感が存在するのを感じ、その部分を切り取ってハイテンポなビートに乗せられるのではないかと感じ、リミックスにトライしてみたいと思いました。
2. リミックスの意図や今回のRemixアルバムについて何かあればお聞かせください。
あまり考えすぎずに、切り取ったサンプリングフレーズに呼ばれるままにビートをメイクし、ブレイクを作り、全てが原曲のフレージングに導かれるままに作っていたように思います。最終的にはシンプルなディープハウス方面にシフトしていました。Ayakoさんの音色、それは導く音色。僕達にfabulousなモーメントをくれる、かけがえのない音像美。
Ayako Taniguchiの感想
原曲は暗く静かで激しく、またラテン語の歌詞や使う楽器などが宗教色の強い曲ですが、調性も変わりノリの良い明るい雰囲気になっていて驚きました。リミックスは原曲から要素として使う部分や量でどんどん違う感じになっていくのが面白いですね。
Metome :0100 - c moll Metome remix
1. 今回の選曲の理由、または原曲についてコメントをいただけますでしょうか?
後半になるにつれて力強くなっていくピアノに惹かれる。
面白い素材になると思った。
2. リミックスの意図や今回のRemixアルバムについて何かあればお聞かせください。
原曲をグラニュラーやリバーブを通して録音した。
Ayako Taniguchiの感想
原曲の要素は殆んど聴こえないのですが、原曲とこのリミックストラックを続けて聴くと不思議なくらい同じ世界観を感じます。パラレルワールドのもう一つの世界を見ているような。詳細な手法は私にはわかりませんが、こういう形のリミックスもあるのだと初めて知りました。
no.9 : 0094 - f moll slow breath remix
1.今回の選曲の理由、または原曲についてコメントをいただけますでしょうか?
オリジナル作品「obsess」の制作にもSteve* musicとして関わっていたので、全ての楽曲に少なからず思い入れと敬意があり、いざ自分でRemixすると思うと選曲するのはとても難しかったです。原曲を聴きながらイメージできるものを探していった末に「0098 - G dur」と一ヶ月くらい迷ったことを覚えています。0094 - f mollにしたのは、原作アルバムの一曲目であり、「obsess」を何度も聞く上で最初に始まるピアノのメロディが頭に鮮明に残っていたので、それ自体をテーマにしたかったからです。
2. リミックスの意図や今回のRemixアルバムについて何かあればお聞かせください。
リスナーとして聞くのと、Remixerとして聞き、その音楽を理解していくのは全然違うので、音楽を分解しながらアレンジをイメージしている時、とても難しいなと思いつつ、目の前に広がる音世界にとても興奮したのを覚えています。僕はRemixをする上で、「何を残して、何を削るのか」を考えるのですが、まず何がこの曲の柱となっているのか?何が一番の魅力なのかを考え「魅力を増幅する」もしくは「魅力を加える」という方向性を模索します。そこでコードワークに注目しました。リスナーとしてはそれほど意識していなかった和音が実際には多彩に織り込まれていて、それを緩やかに大きく進行することで存在感を前に出そうという意図がありました。実際に楽曲自体も原曲の半分のテンポに落として、オリジナルのテンポ素材と混ぜ合わせて緩急をつけています。後半はオリジナルの柱を残しつつ、原曲にはなかった僕のアンサー的な世界観を加えたくて、新たなメロディを加えています。本当に楽しく刺激的な体験でした。素晴らしい機会をいただき、本当にありがとうございました。
Ayako Taniguchiの感想
まずテンポがかなり遅くなっている事に驚きました。スピード命の曲だと思っていたのが、ゆっくりでもこんな表現の仕方があるのか、と最初に聴いた時は大変感動しました。アルバムのオープニング曲だったのが、映画のエンディング曲のような壮大で読後感のあるものになっていたので、そのままラスト曲に位置付けました。硬質な音を意識して作った曲ですが、ゆったりと声が入る事によってエモーショナルになり幅もグッと広がったように思います。
Ayako Taniguchiが今回のインタビューを通じて感じたこと
自分の曲をリミックスしていただくのは今回が初めての経験で、どの曲も本当に素晴らしく驚きと感動の連続でした。日頃から作曲する事は建築に似た感覚だと考えているのですが、リミックスをしていただく事は自分が設計し完成させた建物を、解体してそこから全く別の建築物を作り上げてもらうような、そんな気持ちになるものでした。曲の要素のどの部分を取り出しどのように使われるのかリミキサーによって本当に様々で、自分が導き出した一つの結果がまた違う解釈を経て新たな答えとして返ってくる楽しさは、他ではなかなか味わえないかもしれません。今回参加して下さったアーティストの皆様には尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。
Ayako Taniguchi
アーティストプロフィール
Ayako Taniguchi
3歳からピアノ、6歳から作曲を習い始める。滋賀県立石山高校音楽科を経て、相愛大学音楽学部卒業。楽理科出身でピアノ講師の母の影響で、幼少期よりバッハに傾倒。和声や対位法などクラシックの作曲法を基盤としながら、形式にとらわれない自由な作風を目指している。これまでに、クラシック演奏家への作編曲、合唱曲や学校記念行事の依嘱作品などを手がける。現在、TVCMやWeb広告、映像作品の楽曲を中心に制作。
mergrim / Takahisa Mitsumori
ベルリン在住の日本人アーティスト、moph records 主宰、兵庫県宝塚出身。東京のアドバンスド・電子音楽のムーヴメントの最前線を走り続け、2017 年に渡独。mergrim名義では 2 枚のアルバムをリリース。共作、リミキサー、アレンジャーとしてdowny, spangle call lilli line, DJ SODEYAMA,英 diamat, チェコ GurunGurun, 川本真琴などのトラックを手がけている。
2019 年には初の12inchヴァイナルもリリース。2017 年に渡独後、モジュラーシンセ、ハードウェア、実験的な音楽機材を使った制作、パフォーマンススタイルでベルリンの人気クラブHoppetosseやarkaoda, ostclub などにも出演。
パブリックワークとして、ラグビーワールドカップの開会式音楽、伊ミラノサローネ、英ロンドン V&Amuseum で開催された Sony のインスタレーション音響、蘭アムステルダム、仏ラヴァルのサウンドインスタレーション、そしてUNIQLO ウルトラライトダウン、TOYOTA クラウンの CM など様々なメディアのサウンドも手掛けている。
2021年9月、Takahisa Mitsumori名義でアルバム、”photon_motif”を発売。
更に10月よりLondon Design Museumのメジャー展覧会 ”WASTE AGE”にて作品が展示されている。
Nao Tokui
アーティスト/DJ/研究者。Qosmo代表。東京大学大学院博士過程で人工知能研究に従事する中で得られた知見を生かし、2003年前後から 自身最初のアルバムや故Nujabesとのコラボレーション作品等を発表する。2009年にQosmoを設立 し、AIと人の共生による創造性の拡張の可能性を模索。これまでに手がけた作品は、ニューヨーク MoMA、ロンドン・バービカンセンター、NTT InterCommunication Center、アルスエレクトロニカなどで展示されている。2021年1月には、これまでの活動をまとめた『創るためのAI - 機械と創造性のはてしない物語』(BNN)を出版。慶應義塾大学准教授。
Yuuki Ono
作編曲家/音楽プロデューサー。岩手県出身。5歳よりクラシックピアノを学び、大星美子、藤井一興、有森博の各氏に師事。2001年よりNutopia Productionsとして活動、2枚のアルバムをリリース。2003年に渡米し、現地の様々なクライアントへ楽曲を提供。帰国後はCMを中心に、映画・舞台・番組・インスタレーションなど、制作する音楽はメディアを問わない。CANNE LIONS、D&AD、CLIO、THE ONE SHOWなど、受賞歴多数。株式会社ワンダラス主宰。
代表作として 、 Tokyo 2020 Paralympic Games 「Closing Ceremony」(2021年) 、 出前館 「「Demae-canの歌」篇」(2020年) 、 NHK総合 「ニュースきょう一日」(2019年) 、 NIKE 「UNLIMITED STADIUM」(2017年) 、 イタリア政府観光局 「ミラノ国際博覧会 日本館「FUTURE RESTAURANT」」(2015年) 、 中外製薬 「「風で吹きこまれるいのち」篇」(2015年) 、 「紙の月」(2014年) 、 劇団、本谷有希子 「ぬるい毒」(2013年) 、 日本テレビ 「ズームイン!!サタデー」(2011年) 、 フジテレビ 「ドラマ「風のガーデン」」(2010年) 、 VH1 New York 「"Black History Month"」(2004年) がある。
カンガルー鈴木
音楽家、作編曲家、DJ、リミキサー、サウンドデザイナー、音楽プロデューサー。
2004年から広告音楽を中心とした作曲活動を開始。広告音楽以外にもゲーム音楽、ショーミュージック、映画音楽など多岐にわたって制作。番組テーマ音楽では「NNN ストレイトニュース」「NHK BSプレミアム プレシャスブルーシリーズ」などを手がける。
DJやリミキサーとしても活動する傍ら、2019より音楽制作プロジェクト「ガルラボ!」を立ち上げ、サウンドエンジニアとして楽曲のミックス・マスタリングなども担っている。
https://twitter.com/garusuzuki
GAROO
ローファイミュージックアーティスト。
Lo-Fi HiphopやLo-fi Electronicaなど、Roland SP404SXを使ったミュージックパフォーマンス、トラックメイクを中心に活動。ライブではパッドやエフェクトを駆使したプレイに加えて、ピアノの即興演奏等も。
チルアウトバンドユニット[sprinklers]のメンバー。キーボーディスト、SP404SXプレイヤーとしてライブを中心に活動。
https://www.instagram.com/joeysuzukiii/
Joey Suzuki
サウンドアーティスト、環境音楽家。即興音楽家。
ミニマルテクノ、アンビエント、実験音楽など様々なエッセンスを融合させたサウンドアートを展開。インスタレーションやエキシビジョンへの音楽提供やライブパフォーマンスを中心に活動。
https://www.instagram.com/joeysuzukiii/
Metome
大阪を拠点に活動する音楽家Takahiro Uchiboriのソロプロジェクト。
2013年に1stアルバム『Opus Cloud』、翌年には2ndアルバム『Objet』を発表。2018年に3rd アルバム『Dialect』を発表。
昨年3月には speedometer.、浦朋恵との連名作『Dark, tropical.』を発表。
no.9
「音と共に暮らす」をテーマに日々の暮らしに寄り添い、豊かでメロディアスな楽曲を生み出す作曲家・プロデューサーでもある城 隆之のソロプロジェクト「no.9」。90年代初頭からno.9としての活動を開始し、98年にno.9名義でエレクトロニクスとアコースティックの融合による作品を発表。2013年発表の『The History of the Day』をはじめ『usual revolution and nine』(2008年)、『Good morning』(2007年)など7枚のフルアルバム作品をリリース。
実績と経験に基づく緻密なサウンドデザインと幅広い音楽性を併せ持つ作曲家でもあり、アーティスト活動と平行して、TVCMやWeb広告、映像作品やテレビ番組など数々の音楽の制作、大手航空会社JALのチェックイン端末や、オフィス機器、医療機器、介護施設など、多数のサウンドデザインも手がけている。さらに最近では他アーティストのプロデュースや執筆、音楽ガジェットの開発など、その活動は多岐にわたる。
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