見出し画像

星読み・西洋占星術でホロスコープを読む際の基本要素に

①10天体
②12星座(12サイン)
③12ハウス
④アスペクト(天体同士の角度)

があります。

今日から③の『12ハウス』についてお伝えしていこうと思います。

ASTRO.COMより

ちょっと数字が小さくて見づらいのですが
上のホロスコープ画像で円の中心に1から12の番号がふられているのが見えますでしょうか。この12の部屋のことを『ハウス=室』といいます。

ハウスとは今自分がいる場所から空がどういうふうに見えているかを示すものです。
天体がどのサインにあるか、というのは地球上、更には宇宙のどこにいても変わりませんが、自分のいる場所から今太陽がどこに見えているか、もしくは夜なので見えていないかは場所によって変わりますよね。

円の外側の星座=サインの区切りとは線がずれていますね。
またそれぞれのハウスの大きさには微妙にバラつきがあります。
ハウスの考え方=ハウスシステムにはいくつもの種類があるのですが
星読みでは『プラシーダスハウスシステム』を用いることが多いです。

プラシーダスハウスシステムでは その時の日の出の位置=東の地平線をアセンダント(AC、ASC)に定めます。ホロスコープの円の中心から左に伸びる水平線の先です。
またその時の日の入りの位置=西の地平線をディセンダント(DC、DES)に定めます。ホロスコープの円の中心から右に伸びる水平線の先で、アセンダントの反対側に当たります。
太陽の軌道の一番高いところがMCです。ホロスコープの円の中心からほぼ垂直に上に伸びる線の先です。
MCの反対側、太陽の軌道の一番低いところがICです。

このように地平線の位置を基準として太陽の軌道を時間で分割したものがプラシーダスハウスシステムです。
そのためサインの区切りとハウスの区切りにはずれがあり、またハウスの大きさに違いが出てきます。

上のホロスコープは今夜9時半頃、埼玉県のチャートです。
これがもっと緯度の高い地域だとハウスの歪みは更に大きくなります。
(例えば北欧辺りだと地平線近くのハウスはより小さく、MCやIC近くのハウスはより大きくなります。)

上のチャートだと太陽 ☉ は西の地平線(DS)の下に沈んでいますね。
月 ☽ は天頂近くで輝いています。
ホロスコープではどの天体がどのサインにあるか、と共に
どの天体がどのハウスにあるかという情報も大切になってきます。

ハウスは天体が活躍する分野、ステージを表します。
人が人生で経験するであろうイベントが12の部屋に当てはめられています。
ホロスコープを読む時にはハウスを『どこで』と置き換えると読みやすくなります。

例えば上のチャートだとブレーキをかけたり困難を感じるけれど時間をかけて克服できるテーマを表す土星 ♄ がみずがめ座 4ハウスにあります。みずがめ座は自由や自立を表し、4ハウスは家庭や家族を表します。
このチャートを持つ人は家族から自由を奪われたり、家庭から自立するのが難しいと感じるかもしれません。でも時間をかけて努力をすることでお互いに自立した家族関係を築いたり、家庭において自由というものを得ることができます。

人にもそれぞれ輝く場所がありますよね。天体が活躍する舞台を意識することで天体は喜び大きな恩恵をもたらしてくれます。

明日からそれぞれのサインの表す舞台について書いていきますね。