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星読み、西洋占星術の個人セッションでは主にプラシーダスハウスシステムというハウス割を用います。
(プラシーダスハウスシステムについては3月15日の記事をご覧ください)

プラシーダスハウスシステムではその人の出生時間の日の出の位置を
1ハウスの始まり=アセンダントに置きます。
このハウスシステムを用いると同じ日に生まれた人であっても出生時間が異なれば天体が入るハウスが違ってくるので、天体がエネルギーを発揮するステージが異なり、より細かく読むことができると言われます。

そうはいっても出生時間が分からない方もいらっしゃいますよね。
またプラシーダスハウスシステムだと緯度の高い地域ほどハウスの歪みが多くなってしまいます。例えば北欧で白夜や極夜の時期に生まれた人のホロスコープをプラシーダスハウスシステムで出すのは適していません。

ハウスシステムにはたくさんの種類があるのですが、出生時間が分からない人、緯度が高い地域に生まれた人などに使われるハウスシステムのひとつに ソーラーハウスシステム と呼ばれるものがあります。

ソーラーハウスシステムでは生まれた日の太陽をアセンダントの位置に持ってきます。太陽は一日に約1度動くので、日付が変わったばかりに生まれた人と翌日に日付が変わる直前に生まれた人とでも太陽の位置の誤差は1度程度で済みます。最も動きの速い月だと12度程度の誤差が生じますが、生まれた時間で月のサインが変わる可能性がある場合はそれを考慮に入れて読めばいいと思います。

ソーラーハウスシステムだと誰もが太陽がアセンダントに乗り、1ハウスとなりますがアセンダントも太陽も自分自身を表すので理にかなっているといえます。

例えば、今日4月5日午後3時に生まれた人のプレシーダスハウスシステムのチャートはこちら。⇓

ASTRO.COMより

太陽☉と水星☿は8ハウス、金星♀・火星♂・土星♄は6ハウスにあります。
人生の目的を表す太陽と知性やコミュニケーションの水星を特定の誰かと深く関わる8ハウスで使っていきます。また才能の金星・行動力の火星・努力の土星を日常生活や健康、奉仕の6ハウスで使います。

上記のチャートを持つ人をソーラーハウスシステムで出すとこちらです。⇓
(こちらのホロスコープでは秒単位では出せないので若干の誤差をお許しください。またこのホロスコープは上記のチャートを持つ人をそのままソーラーハウスシステムに直したものではなく、今日生まれた人でちょうどアセンダントに太陽が乗る時間=日の出の時間に生まれた人として算出しているので月の位置が変わっています)

ASTRO.COMより


こちらのソーラーハウスシステムで見ていくと、太陽と水星を自分自身の1ハウスで使い、金星・火星・土星を価値観の合う仲間とつながる11ハウスで使うことになります。プレシーダスで見た時と印象が変わりますよね。

どちらが合っている、間違っているとかではなく、どちらもその人なのです。

出生時間が分かる人もプレシーダス、ソーラーと両方見てみると、この分野ではプレシーダスが合ってる、この分野ではソーラーがしっくりくる、ということがあると思います。矛盾があるようですが、いいとこどりで大丈夫。
自分の気持ちが良くなる方を選んでいけば、その通りに人生が進んで行きます。