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十禍闘争 新カード評価・考察

 WGP最高でした。アイコンがララミアのsterlです。
 まさかのNレジェンド無しでアディショナルに絶傑勢揃い説が濃厚な今弾です。アルコロ敗退勢はどこなんですかねぇ……。いつも通り新カードの評価・考察をば。

 シルバーとブロンズは以下より確認をどうぞ。


 ローテ前提、ゴールド以上のみのカード評価です。




評価基準①『環境における強さ』

S … Tire1デッキのキーカード
A … Tire1デッキに採用される
B … Tire2デッキのキーカード
C … Tire2デッキに採用される
D … Tire3以下


評価基準②『カードパワーの高さ』

5 … ぶっ壊れ
4 … 強い
3 … 並
2 … 弱い
1 … 産業廃棄物





《 ニュートラル 》

評価『A4』

 天使族。

 スタン落ちするラミエルの代役。ラミエルと異なり、進化した瞬間に手札にあるフォロワーのコストを下げられる。また、2面除去を狙うことも難しくはない。

 とはいえ、PPブーストではないため後から引いたカードに対応できず、スペルやアミュレット、複数体のフォロワーを同時に出すのにも対応していない。ラスワネクロや守護ビショップなど、他の効果が活躍するデッキでなければ採用優先度は低い。




評価『A3』

 ギルガメッシュさん!?

 結晶でハンドを回せるのが雑に優秀。アクセラレートが邪魔になって先打ちが難しそうなのは欠点である。カウントダウンのラストワードでドローできるのでそこまで気にはならないが。

 ラストワードネクロやアミュレットビショップなど、結晶を活かせるデッキに採用したい。





《 エルフ 》

評価『A4』

 クロノウィッチに若返らされる爺。

 進化前提だが、セッカカウントを早期に達成できる能力を持つ。アリア効果下では強力な除去札にもなる。中盤、アリア効果下でウィスプを揃えてから進化を切ることで大抵の場合7/7守護となり、セッカリーサルの準備ターンではセッカスペルを集めながら相手のみバハムートができる。

 未来永劫、セッカの相棒となるだろう爺。




評価『S4』

 えっっっっっろ

 進化エルフの要。エンハンスピアシィ進化でボードを除去し、回復したPPでグリームニルを叩きつける。或いは自動進化が可能なカードを出し顔を詰める。回復したPPとEPでアマツを出し進化を切ってセッカカウントを稼ぐなど、進化エルフの中核を成すカード。

 エンハンスで実質2PPとなりEPを回復できるので、できる限りエンハンスで使いたい。除去はなるべく他のカードで行おう。




評価『S4』

 螺旋のギア。

 実はエルフは、元々6Tグリームニルが実戦レベルで可能なクラスである。陽光のエルフが必須であるものの、後攻4Tアリア進化5Tウィスプ陽光進化6Tフェアリー進化で5回進化を達成できる。先攻でも陽光までにウィスプを2枚回収できれば6T5進化も可能だ。

 また、領域のルナールや奇跡の実りなど自動進化効果を持つカードも多く、前述のピアシィと組み合わせるなどして安定して進化を稼げる。そういった点を考慮すると、巨象でボードを除去し、グリームニルと巨象でリーダーの体力を削り切るデッキは容易に組める。

 進化エルフは新たな環境デッキとなるだろう。




評価『A5』

 意外と巨乳。

 しれっとやっていることがおかしい。バフと自動進化で充分なのに相手の盤面を無傷で消し去ろうとする。

 明確な壊れ。進化エルフ覇権待ったなし。





《 ロイヤル 》

評価『D1』

 どう見ても力が簒奪されちゃったおじいさん。

 全ての能力に何らかの発動条件があり、その発動条件に能力が見合っていない。発動条件を満たす頃には、他のカードでより強い動きが可能になっている。素で進化を切った所でただの2/2疾走。攻撃時効果が欲しい時に発動できない。

 ネクロマンサーならリアニメイトできて強かったが、ロイヤルではどうにもできないカード。




評価『B5』

 今回の最強格の1枚。

 EPを余らせた場合のパワーに目が行ってしまうが、そもそもそれとは関係なく強い。状況による対応力と制圧力は随一である。

 無論、EPを余らせた場合はもっと強い。白黒やビクトリーブレイダーなどロイヤルは進化せずともボードの制圧は得意であり、エンハンス8全体進化で一気に押し切ることができる。

 惜しいのは、進化ネクロが極めて不利な対面であること。進化ネクロのパーツは採用率の低い自由枠しかスタン落ちしないため、輝ける日は遠そうだ。




評価『C4』

 相手のEPを削る前例を作ってしまった。

 シンプルにアグロで強い性能をしている。連携15は達成までが長いため、銃士の誓いのためにEPを温存しているロイヤルか、アプディエルでEPを余らせているビショップにしか現状刺さりそうにない。

 ハンデスが辺獄の悪鬼以降実装されていないので考えすぎかもしれないが、今後相手のEPを簡単な条件で削るカードが増えてもおかしくない。




評価『B4』

 スケルトンレイダーの生前の姿。

 進化ロイヤルの純粋な打点。コストが一切下がっていなくても、オクトーの奥義+オクトーの自動進化+何らかのフォロワーのEP進化で0コストまで下げられる。OTKロイヤルの新たな打点としても良いだろう。

 銃士の誓いと合わせるのがデザイナーズコンボだろう。オクトーか銃士の誓いのエンハンス全体進化があれば、0コスト疾走としての運用が可能だ。





《 ウィッチ 》

評価『B4』

 WGPの会場でド迫力な発表でした。

 貴人に気を取られるがクロノウィッチの前座。基本的にはスペルブースト5回の運用で十分。

 クオンからクロノウィッチに繋ぎ、ギルド会議で締めるのが主な勝ち筋。貴人はクロノウィッチを返された時のサブプラン程度に考えておこう。




評価『C4』

 史上2枚目のアクセラエンハ同時持ち。

 明確にデメリットであるエンハンスを持つ代わりに、知恵の光の上位互換であるアクセラレートと盤面のみフドーのファンファーレを持つ。進化時効果のEP回復は、あらかじめ盤面に置いておくかエンハンスを使うか何らかの手段でPPを回復しなければ発動しないため、極めて良調整。

 基本的にアグロメタとして使う他、余ったコストで使用することになる。知恵の光やリペアモード、ソニックフォーなど1コストスペルの重要度が高まるだろう。




評価『B5』

 土軸の革命。

 毎ターン土を供給するカード。進化ターンでスタックを2増やしつつ、ドレインの4点回復で確実に次に繋げる。

 大量の土を消費するプレデターゴーレムがかなり使いやすくなるだろう。




評価『B4』

 服だけを溶かすスライム(神バハ)。

 土の枚数に比例してダメージが伸びる打点。土軸のアグロプランのフィニッシャーとして使える。

 土の消費が激しいため除去としても気軽には出せない。また、回復されたら厳しいという土軸の弱点は変わらないためプレデターゴーレムを優先する状況も多そうだ。





《 ドラゴン 》

評価『C3』

 ルルナイさん!?

 雑に強いが、枠が無い。1ダメージだけでは序盤のテンポ取りとして以外使うのは難しく、進化を切らなければただの2/1/2必殺と変わらない。

 一応強力な阻害効果で他の動きを押し通すこともできるが、豊富なドロソが無ければリソースが足りないだろう。

 えっちなので好きな人は使うべき。



評価『B4』

 PP最大値が遂に12に。

 PP10なら2回復するため、実質的なPPが12となる。ついでに除去ができる。それ以外の特徴はない。

 純正ランプドラゴンが好きなら使おう。そうでなければケツデカドラゴン+ガンダゴウザでいい。




評価『C4』

 マーメイドはケツデカ

 託宣から繋がる序盤の動きと、ドローで引きたくない低コストをデッキから吐き出す役割を持つ。レジーの枠が空くため、採用は問題なく可能だろう。

 決定力がある訳ではないため、これだけではケツデカドラゴンが環境に進出する可能性は薄い。




評価『B4』

 連なる咆哮の完全上位互換。

 毎ターン5点疾走を出せるランプドラゴンの打点。9コストと重いのが弱点で、決着する前に出せるかが勝負の鍵となるだろう。

 ランプドラゴンよりケツデカドラゴンで採用した方が強い説は大いにある。





《 ネクロマンサー 》

評価『A5』

 白髪になった。

 一ツ尾狐のラストワードのバフがテラーバンケット・ギンセツにも乗るようになるので素で実質5コスト3/3×3となる。

 また、エンハンス9で安定した打点として使える。ドレインと厚い守護で耐久もこなし、その後のフィニッシャーへと繋げる役割を持つ。

 カードパワーが高く何にでも採用できるが、やはり1番強いのはラスワネクロでの運用だろう。




評価『S5』

 顔ティックドゥーム。

 今回の最強格の1枚。1コストでラスワを1稼ぎつつ、ランダムな3コスト相当の効果を発揮するのは前座。本体が5コスト相当のフォロワー2体と、3コスト相当のラストワード2回。6コストで16コスト相当のバグカードである。

 また、前述のニュートラルフォロワーであるアラエルと非常に相性が良い。後攻4ターン目でアラエルを進化すると、5ターン目にカオティックドゥームが登場する。ほとんどのデッキは対応が不可能だろう。




評価『A4』

 敬礼している女の子はかわいい。

 確定除去、回復、打点と、ゴールドらしく盛り合わせた性能をしている。ラスワネクロにおいて除去の役割で優秀だったスカルドリーマーがスタン落ちするため、その枠で採用するのが良いだろう。

 ルナなど低コストを破壊して除去ができるため、後攻でも序盤のテンポを取りやすい。また、ボードのラスワ持ちフォロワーを1枚破壊できればラストワード10回を達成できる場面でも役に立つだろう。




評価『D4』

 アンリミ専用。

 結晶のカウントが長い。葬送で流してしまおうにも、ケルヌンノスのリアニメイトでレイダーを呼び出す動きを阻害してしまう。レイダーと合わせて使おうにも、レイダーを先に出しかつ1体までの破壊で留められなければ肝心の打点が減ってしまう。スピリット→レイダーの流れはもはや論外。

 ある種レイダーの互換としてしか使えない。このカードを使いたいなら、ネクロマンス2を多く採用できる機械ネクロが良いだろう。





《 ヴァンパイア 》

評価『S4』

 ふとももとふくらはぎの肉感好き。

 進化軸ヴァンプのエース。3コストで2進化稼ぎ、進化を稼いだ後はグリームニルが引けるまでの除去とドローを担える。

 進化に特化したヴァンプを環境に押し上げる可能性があるカード。狂乱軸のカードは闘志の人狼が落ちるのみ。少ない枠が少し緩和されただけなため、より環境に合った方が流行るだろう。




評価『B5』

 これを刷った人はアグロを知らない。

 デッキタイプに関わらず、アグロプランがあるなら入れていいカード。逆に進化ヴァンプなど純粋なコントロールデッキであれば必要ない。

 雑に投げるだけで進化込み6/8/8疾走守護。守護が薄いデッキだと止められない。




評価『C2』

 貧乳はいいぞ。

 シンプルに弱いカード。ナイトメアタイムを使った後は進化を稼げる2/3/2突進として扱える他、2ターン目開始時にドローできるカードと組み合わせると2ターン目に進化し、生き残るとディテクティブガールに繋がる上振れも狙える。

 しかし、上振れ狙いはハンドの消耗が激しい。かと言って、この程度の性能では上振れ以外は微妙。よほどリソースと枠が余るデッキでないと採用は難しいだろう。




評価『B5』

 大悪魔シリーズ最新作。ディオネの死後の姿。

 雑に採用しても強いが、枠の少なさに悩むことになる。鏖殺の大悪魔と比べると、純粋に除去とフィニッシャーとして使いやすいため採用は容易か。

 完全にこのカードのために組むデッキがおそらくベスト。同一のコンセプトで相性も良い鏖殺の大悪魔がスタン落ちするのが惜しいところ。





《 ビショップ 》

評価『S4』

 フレーバーテキストが相変わらず重い。

 守護破壊数5回の運用がメイン。守護破壊数が10回で発動するリーダー付与が目立つが、実際は最後のダメ押しにしかならない。守護破壊数5回の時点で2\3\5,1\2確定除去となるので、ウーノよりも使いやすい互換カードとなっている。

 守護破壊数10回はウィルバートを含めて達成し、2枚目以降のウィルバートで発動するのが良いだろう。コストが2と低く、ホーリーセイバーと合わせて出すことで打点を直に伸ばす運用ができる。




評価『A5』

 聖神弓で! + 飛んでけー! ÷ 2 = ベレロフォン

 永続クルト。エイラや清浄と異なり回復に特化させる必要は無く、金クルトと同様の扱いでの採用が可能。とりあえず何にでも入れておけ感。

 ホーリーセイバーの回復にも当然反応してくれるため、1/1必殺を無視できるようになるのも魅力的。セイクリッドレオのAOEもダメージが4点に伸びる。本当に何にでも入る汎用性




評価『A4』

 アンヴェルト代理。

 除去の少ない守護ビショップの新たな除去カード。コストが下がる点から、序盤から持っておければ0コストで出すことも難しくはない

 単なる除去としてはもちろん、ホーリーセイバーの付け合わせで出すことで今まで取りづらかった1/1必殺など小型フォロワーを一掃できる。




評価『C4』

 雑にコストが下がるユニコーン。

 ベレロフォンの付与効果の起動役。地味にエイラが内蔵されている。コストに見合った性能で、突進付与による除去が強力。

 結晶ラストワードで出たゴッドオブカースのバフや、9ターン目にホーリーセイバーと組み合わせて打点増強・盤面制圧など、ボードを形成するのが得意なカード。





《 ネメシス 》

評価『C3』

 スカートが無ッ、ア゛ッ゛(悶死)

 ララミア特有の機械・AF同時持ち。ファンファーレは自動進化が追加されるかリーダーにもダメージ飛ばせるように上方修正されそう。

 機械・AFをどう活かすかが重要。雑進化で4点疾走なので、アグロデッキの打点としても使えるかもしれない。




評価『B4』

 定期的に実装されるネメシスのおもちゃ。

 常にコスト以上の効果を発揮するが、コスト不定で相手に公開するデメリットを持つ。常に2~4コスト程度で使えるのなら強いのだが、5~7ではボードが確実に優位である時にしか出しづらく、8以上ではそもそもこのカードより強いカードを出せる。1コストは論外。

 発動する効果もランダムである以上、既に有利な状況からダメ押しの一手として出すのが強い。そのため、除去力の高い人形ネメシスへの採用が考えられる。




評価『C3』

 雑な疾走。

 アグロネメシスがもしかしたらアリなのかもしれない。しかしアグロプランを通しきれるとは思えないので微妙。

 今後のレヴィール×ウェルサパックで乗り物が再録されるのを祈るしかない。




評価『D3』

 微妙。

 後2で2/2/2を上から踏むことができる。それ以外には2コストで破壊数を2回稼げる。ただそれだけで、他に優先したいカードが無ければ採用するかもしれない。

 ストリングマイスターが落ちる以上採用価値はほぼ無いだろう。





環境予想

 今回のパックは全体的に進化軸推しが強い。とはいえ既存軸の大幅な強化もあり、極端なパワーカードも充実している。


 エルフはシャムシャマのスタン落ちによりセッカエルフの打点が減少。次点で強いアクセララティカは妖精の開花のスタン落ちにより壊滅する。セッカエルフは疾走で早期に決め切るプランが取りづらくなるため、進化エルフの1プランとして吸収されることになるだろう。

 ロイヤルは環境における立ち位置が低迷しており、コントロールロイヤルもナハトナハトの不在により除去力が低下。事実上既存デッキはOTKロイヤルしか戦えなくなる。大幅な強化を受けた進化ロイヤルは良くも悪くも環境次第。進化ネクロが残るか否かである。

 ウィッチはマイザー、マジカルシューター、ヴィンセントと、WGPでも活躍した進化ウィッチの主要カードがごっそりと落ちる。リペアは可能だが、パワーの低下は避けられない。代わりにスペル軸と土軸が大幅に強化され、進化ウィッチに並ぶ力を手に入れた。

 ドラゴンはライドドラゴン、庭園ドラゴンともに消滅する。強化はケツデカドラゴン中心で、あまり大きな強化ではない。レジーを失ったのが最大の痛手で、ケツデカドラゴンのアグロプランも通し切れない場合が頻出するだろう。ランプケツデカドラゴン以外全て弱い。

 ネクロマンサーは進化ネクロが完全に生き残る。ラスワネクロも大幅に強化され、次環境トップ候補の最大手だ。このネクロマンサーの2大デッキがお互いをどのように食い潰すかで、環境全体の方向性が決まると言っても過言ではないだろう。

 ヴァンパイアは、碑文ヴァンプとポルテオヴァンプが消滅する。狂乱ヴァンプも闘志の人狼を失い、アグロプランが弱体化した。しかし、それ以上に進化軸とアグロプランが強化される。おそらくヴァンパイアの主流になるのは進化軸で、狂乱と組み合わせるかが構築の課題となるだろう。

 ビショップは清浄ビショップが消滅し、守護ビショップが大幅に弱体化し、守護ビショップが大幅に強化された。デッキを組めるとしたら守護ビショップとアミュレットコントロールの2択。守護ビショップは進化ネクロの流行度合い次第ではあるが、間違いなく流行るだろう。

 ネメシスはトレランスのナーフにより全てのデッキがリペアを余儀なくされる。スタン落ちによる影響はほぼ無いが、人形軸は壊滅する。機械軸、AF軸、進化軸、共鳴軸と複数のデッキが組めるものの、強さはドングリの背比べ。ちなみに私はララミアが使いたいので機械AFネメシスを使います。


Tire 1
 進化エルフ
 進化ネクロ
 ラスワネクロ
 進化ヴァンプ
 守護ビショップ

Tire 2
 セッカエルフ
 ラティカエルフ
 スペルウィッチ
 狂乱ヴァンプ
 アグロヴァンプ
 アミュレットビショップ
 機械AFネメシス
 機械ネメシス
 AFネメシス

Tire 3以降
 ロイヤル
 ドラゴン
 進化ウィッチ
 土ウィッチ
 機械ネクロ
 進化ネメシス
 共鳴ネメシス

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