映画えんとつ町のプペルとCMポリンキーの共通点
1月1日のnoteに書かせていた抱いた映画「えんとつ町のプペル」の興行収入1が10億を突破しそうである。(今週末)
この映画の興行特徴として顕著なのは、先週比の80%を2週目も維持している点です。
通常、映画の法則によると、公開2週間後に70%3週目に60%、その後50%と減少していくのですが大ヒット作品はこの法則を裏切ります。
えんとつ町のプペルは先週比80%を維持、これは隣で上映しているポケモンの動員数が減少した分移っている点、そして、リピータ、口コミによる新規が徐々に増えているという点ではコロナの特別措置が最大マックスの中で、非常に稀有な状況だと思います。
まさに西野さんの、映画のように『だれか見たのかよ、誰も見ていないだろ。だったらまだ分かんないじゃないか』の世界そのものです。
タイトルに記載しましたが、西野さんの狙いは
ロングセラーを狙い、300年戦争とうたわれています。
いかにスタンダードになりうるか。が重要とうことです。 この発言を聞いて思い出したことが「ポリンキーのCM」です。
私は前職の広告代理店時代、入社6年間コピーライター、CMプランナーをしておりました。
通常何も経験のないCMプランナーは当時 先輩クリエーターに弟子入りさせれもらう事があり、
幸運にも私は、当時ヒットCMを次々に生み出してた、佐藤雅彦さん(現 東京芸大教授、メディアクリエーター)に365日×24時間×2年ほどカバン持ちのような内弟子経験をさせていただいておりました。
当時の雅彦さんは、ポリンキー、スコーン、ドンタコス、バザールでござーる、など当時耳にしたことがない人はいないほど、
ヒットを出し続けておりました。卒業後も「だんごさん兄弟」「ぴたごらスイッチ」最近では「アベベのぼうけん」などマルチな才能と慶応SFC教授、東京芸大教授と
手の届かない存在になられて今も大活躍中です。
https://bijutsutecho.com/artists/200
私は雅彦さん(失礼ながら当時下の名前で呼ばせていただいておりました)から死ぬほど多くのことを学ばせていただき、書籍にできるのではと思うほど、
クリエーティブのノウハウ、仕組み、創造の仕方を学びました。今でもその教訓で仕事をしていることは本当に幸せ者です。
雅彦さんが当時大ヒットのCMの1つで「ポリンキー」(湖池屋)のCMの意図をおしえていただきました。
いまではその進化版がオンエアされいてびっくりです!
めざしているのは、文明堂のコマーシャル「3時のおやつは文明堂!!」なんだよ。 と教えてくれました。
https://www.bunmeido.co.jp/c/library_cm.php
つまり何度もCM改定するのではなく、1本おCMが何十年も使えることをモットーに作られたのです。
我々世代で東京近辺にお住まいのかたはどなたでも知っているコマーシャルは「カステラ1番、電話は2番、3時のおやつは文明堂♪」
が代表だと思います、(今でも流れているかわかりませんが。。。)
この時 雅彦さんがやりたかったことが、「CMのスタンダード化」です。
良い作品はいつまでも、繰り返されます、
西野さんはそれを山下達郎の「クリスマスイブ」とおっしゃっています。
毎年クリスマスに必ずオリコンランクインする「山達のクリスマスイブ」は 1987年度から続いている「週間トップ100入り連続年数記録」が、今年で前人未到の「35年連続」に更新されています。
つまり12月になると「ちゃりんちゃりん」なわけです。
良いものは何度みてもほっとする。何度見てもうれしい、何度見ても泣ける。
こんな気が付かない感動のエキスをコンテンツに埋め込むクリエーターが本当のヒット作を生むのだと信じています。
感謝。
テラ
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