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マジックの本を称賛するだけの文章(エリック・ミード クロースアップマジック)
注意:この文章ではただ私が私の感じるままに、マジックの良書を褒めるだけの文章です。
エリック・ミード クロースアップマジック
タイトル: 『エリック・ミード クロースアップマジック』
著者: エリック・ミード
翻訳:角矢幸繁
出版年: 2015年
ジャンル: カード、コイン、その他
『エリック・ミード クロースアップマジック』は、エリック・ミード氏が2006年に発表した書籍『Tangled Web』を翻訳した書籍です。この書籍はエリック・ミード氏の考えや作品をまとめた作品集となっています。
エリック・ミード氏は米国のマジシャンです。TEDなどの講演も行う多彩な方で、「Fool Us」でFoolerにも輝いた実力のあるマジシャンです。
本書はカードやコインを使ったオーセンティックなマジックに加えて、ネクタイを使ったマジックなども掲載されており、非常に多様な作品が掲載されています。例えば、「52・オン・ワン・トゥー・ワン」や「3ピース・コンボT」がカードマジックとしては掲載されています。また、彼の知性が詰まった内容としては「治安紊乱行為」「ジャズの楽譜とお気に入りのフレーズ」があります。また、この他にもメンタルマジックとして「1つにつなぐ」や「おめでたい出来事」も素晴らしい作品です。これらの作品も素晴らしいものですが、本を通じてビジネスとして重要な助言やヒントも記載されている点がこの本の大きな価値だと思います。
『エリック・ミード クロースアップマジック』が発見の多い良書であることは紛れもない事実ですが、この本の素晴らしさは実用性にあると思います。全ての手順は行う場所や提示するメッセージが設定されており、非常にインパクトの大きなものになっています。さらに、一つのトピックにこだわらない彼は多様な考え方や見方を提供してくれます。この特徴は80年代以降の書籍に見られるものであり、以前に紹介したクリス・ケナーの書籍などにも同じ特徴が見られます。
内容の中にはビジネスとして重要な助言やヒントが本を通じて散りばめられています。これは実際に職業としてマジックを行う人にとっても学びや気づきになると同時に、愛好家にとっても学ぶことが多い内容ではないかと思います。なぜなら、このアドバイスが解決しようとしている課題は、意外にもマジシャンでない人もぶつかるような課題であり、私たちが普段生活している中でも適用できるような内容が含まれているからです。あまり、具体的な内容に触れることはしないようにしていますが、これらの内容は一言で言えば、どのように相手に対して自分を正しく伝えるのかという点につながるものになっています。これは彼のTED講演を見ていても、彼自身がそれをうまく実践していることがよく分かります。
この本のもう1つの特筆すべき点は、この本が米国では入手が困難であるという点です。角矢幸繁さんが翻訳をし、東京堂出版が発行してくれるおかげで、日本では読みやすい形で容易に入手できます。これは非常に幸運なことで、原書を手に入れようとすると、定価の2〜3倍を払う必要があるにもかかわらず日本では比較的安価に入手できるのです。しかも、これが分かりやすい日本語で書かれているので、英語を読むことに躊躇う人でも内容を理解しやすい状態であるわけです。
まとめると、『エリック・ミード クロースアップマジック』は、米国の実力派マジシャン、エリック・ミード氏の知性、創造性、人柄が詰まった書籍になっています。また、日本では有難いことに原書が入手困難であるにもかかわらず、容易に入手でき、分かりやすい日本で読むことができるのです。
以上が『エリック・ミード クロースアップマジック』について勝手に本を称賛した文章でした。この文章は決して書評ではありません。ただ褒めるだけの文章です。力不足ながらも、この本が持つ魅力の一片を伝えられれば幸いです。