【グッドモーニング・データ】データをヒントに:本日は休刊日
データドリブン経営という言葉があります。デジタルトランスフォーメーション文脈でよく取り上げられる概念です。自社の経営にこれまで以上にデータを活用して、効率的に運営していきましょう、という考え方です。
ここで語られている「データ」とは、自社で取得可能なデータ、すなわち一次データ(ファーストパーティデータ、なんていう言い方もありますね)のことです。
見込み客データや顧客データをデータサイエンティフィックに「ぶん回し」て、効率の悪いアクションを切り捨てていくことで、経営の合理化を目指す。これが経営でよく使われる「データ」のことです。
経営に必要なデータって、それだけ?
自社がおかれている環境のデータ(自社ではコントロールできない)外部データも取得する必要があるのではないでしょうか。というのが、今日の記事のテーマです。
経営者の皆さんにこの話をすると、いつも「?」という表情をされます。
いやいや、社会のことは大体ネットニュースで把握しているから、大丈夫。
そんな自社で制御不能なデータを分析する前に、過去から溜めてきた膨大な自社データの分析で、手一杯なんですよ。
確かに、その通りです。でも、少し立ち止まって考えてみてください。
極論ですが、この成熟化社会の中で、生活者はもう新しいサービスや商品を必要としていません。よって、成長を続けるには他社や他業界から顧客を奪ってくるしかないのです。
どうやって奪うか。主に、同程度の価値に価格競争力をつけて低価格化すること。いわゆる、薄利多売。そのための経営効率化、データドリブン経営になっていないでしょうか?
自社で聴取可能なデータをどれほど分析しても、不連続な成長を描くことはできないのではないでしょうか?
CHANGEをCHANCEに
この言葉は、生活者が変化するとき、そこに必ず未充足のニーズが発生しており、そのニーズ変化をいち早く掴んで「ウォンツ」に変えることでチャンスに変えることができる。という意味です。
で、このフレーズで大事なことは、以下です。「CHANGE チェンジ」とは、自社の顧客ではなく、社会全体の変化だということです。
みなさんは、社会全体の変化を感じ取るアンテナを持っていますか?フィルターバブルの罠に陥っていないでしょうか。
ワタクシ自身、ややもすると視野狭窄状況に陥ってしまいます。そんな状況を打破する方法、それが新聞を読む。ということです。
なんて、簡単な。というなかれ。新聞記事はフィルターバブルを突破して、さまざまな社会のCHANGE情報を届けてくれます。
このnoteでは、毎朝の日経新聞の中から、中小企業経営者にとってヒントとなるようなデータをピックアップして、お届けしていきます。
明日をお楽しみに!
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