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日本で流通している衣料品のうち、毎年廃棄される量(供給量の約6割)
5分で読める、最新の経営ヒントを毎朝お届け。日経新聞の記事の中から、マーケッター視点で「今、知っておくべきデータ」をピックアップ。ビジネスマンの「やりたい」の成功確率をアップしてもらいたい!そのために、必要な視点やマーケティング戦略立案のノウハウを紹介しています。
記事の要約
この記事では、アパレル業界が衣料品の修繕サービスに力を入れる動きについて紹介しています。アパレル大手のゴールドウインやユニクロをはじめとする企業が、自社ブランドの衣料品を自社で修理するサービスを開始しています。この動きの背景には、環境対策や消費者の持続可能なライフスタイルへの志向、顧客との接点の増加、ブランド信頼度向上があります。
一方で、縫製技術を持つ人材の確保が課題となっています。欧州では衣料品の廃棄やリサイクルまで生産者が責任を負う法律が施行予定で、日本でも同様の対策が求められています。衣料品の修繕サービスの世界市場は年平均4.3%成長し、2032年までに141億ドル(約2兆円)となると予想されています。
驚きの衣料品廃棄と私の変化
記事を読んで驚きました。これほどまでに大量の衣料品が廃棄されているとは思いも寄りませんでした。若い頃、ファッションに興奮し、さまざまなDCブランドの服を丸井のカードで買いあさっていました。若さというのは、新しいことを試す欲求が強く、私もあれやこれやと試して、自分に似合う服を見つけてきました。
しかし、年齢を重ねると同時に、ファッションへの向き合い方も変わってきました。今では、私はほとんど毎日同じ服を着て生活しています。これには自己満足と着心地の良さが重要な要素となっています。それに伴って、自分が気に入った服を長く着続けたいという思いも強くなりました。
洋服と修理、そしてブランドロイヤリティ
この変化は普段着だけではありません。特にアウトドアで着る服やキャンプ道具にも同じことが言えます。これらは、使用し続けることで穴が空いたり、汚れがひどくなったりしますが、それでも大切に使い続けたいという気持ちがあります。
私が大ファンでもある、スノーピークのように、ユーザーが使い続ける限り修理を提供するブランドは、そのサービスによってブランドロイヤリティを高まっています。
修理をきっかけにスノーピークやパタゴニア、ボルボといったブランドへの愛着が増す経験があります。電動アシスト自転車のバンムーフも、現在修理中で、これが戻ってくると、また愛車との思い出が深まると思います。
お直しサービスの可能性と自己反省
このような経験を踏まえて考えると、衣料品だけでなく様々なジャンルのメーカーが「お直しサービス」に参入する余地はまだまだあると感じます。そして、それが「使えるものは直して使おう」という社会全体の流れを生み出す可能性があります。
車や家電、カメラ、腕時計。外観を残して、中の構造物を全く入れ替えて、使い続けられるようにする。そんな、修理の仕方もありますよね。長く使い続ける。大切です。
一方で、私自身が今でもいろんな服、特にアウトドア用の服を、時々買っちゃってることについて、反省すべき点もあります。新素材で高機能、しかも着心地が良い、そんな服と出会うと、ついつい買っちゃうんですよね。
自分が言っていることと行動が一致していないという自己矛盾を痛感しました。これを機に、私自身も衣料品の消費について再考し、行動を見直すことを誓います。
今日の問い
お客様にとって、製品やサービスに長く関わることが可能な「お直しサービス」のような機能は、あなたのビジネスモデルに取り入れる余地はありますか?
あなたの会社が提供する商品やサービスに対する顧客のブランドロイヤリティを高めるために、現在行っている活動は何ですか?また、その活動をより効果的にするために、何ができますか?
持続可能性やエコフレンドリーな施策を導入することで、自社の製品やサービスを長期的に利用してもらう戦略は存在しますか?
自社の製品やサービスを「消費」するのではなく、「使用」するものとして再定義することは可能ですか?その再定義がもたらすビジネス上のメリットとデメリットを考えてみてください。
顧客との直接のコミュニケーションを通じて心理的な絆を構築するために、現在どのような取り組みをしていますか?その取り組みを強化するためには、どのような戦略が考えられますか?