見出し画像

EFL会長、プレミアリーグを非難【海外サッカービジネスニュース】

皆さんこんにちは!STEPOUTのMikiです。

海外のサッカービジネスに関する記事を日本語で投稿するシリーズ。
今日はプレミアリーグとイングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)に関する記事を取り上げたいと思います。

今回は数日前に投稿されたメディア「The Guardian」の記事を引用し、本件に関するニュースを紹介します。
一緒にサッカービジネスを学んでいきましょう!

引用元:The Guardian (2024/11/12)

"EFL chief accuses Premier League of not appreciating value of football pyramid"

EFL会長、プレミアリーグがサッカーピラミッドの価値を理解していないと非難

Rick Parry has accused the Premier League of undervaluing the football pyramid, arguing that without the “variety and competition” that come from relegation and promotion the game would become “sterile”.
リック・パリーは、プレミアリーグがサッカーのピラミッドを過小評価していると非難し、降格と昇格から生まれる 「多様性と競争」がなければ、サッカー界は 「不毛」になってしまうと主張した。

The EFL chair was speaking before legislation for an independent football regulator returns to parliament on Wednesday, potentially ending a four-year process of change. The EFL “embraces” stronger financial regulation, according to Parry, but he continues to argue it must come alongside greater financial redistribution from the Premier League, a goal not achieved despite years of negotiation and government pressure.
EFLのパリー会長は、独立したサッカー規制機関の法案が水曜日に議会に提出され、4年にわたる変革のプロセスに終止符が打たれる可能性があることを前に、こう語った。パリー会長によれば、EFLはより強力な財政規制を 「受け入れる」が、それはプレミアリーグからの資金分配金を拡大することとセットでなければならないと主張し続けている。

One area of the new bill of particular interest to Parry relates to parachute payments: the huge sums given to relegated clubs each season by the Premier League. In 2020, Parry told a parliamentary select committee that they were an “evil that must be eradicated” and they remain unreformed, but they have been brought into the scope of the regulator by the new Labour government.
新法案の中でパリーが特に関心を寄せているのは、プレミアリーグが毎シーズン降格クラブに支払う巨額の報奨金(パラシュート・ペイメント)に関するものだ。2020年、パリーは議会の特別委員会で、パラシュート・ペイメントを「根絶しなければならない悪」であると発言し、いまだに改革されていない。

The Premier League remains supportive of parachute payments, seeing them as a guarantee to clubs that they will not face their own cliff edge should they be relegated. Parry now says getting rid of them is not necessary, if the cliff edge in revenue between 20th in the Premier League and top of the Championship can be bridged.
プレミアリーグは依然としてパラシュート支給を支持しており、降格しても崖っぷちに立たされることはないというクラブへの保証だと考えている。パリーは現在、プレミアリーグの20位とチャンピオンシップの上位の間にある収入の差を埋めることができるのであれば、パラシュート支給を廃止する必要はないと言っている。


Mikiのワンポイント補足

現在イギリスのサッカー界では、政府が介入しながらルールを整備し、より健全で公正な運営がされるよう様々な議論が行われています。前回このnoteでも、プレミアリーグが降格クラブに多くの分配金を渡し、再び翌年に昇格できるような流れを作り出していることに対して触れました。

現在、プレミアリーグは再分配金の大部分を、トップリーグから降格するチームへの支払いに充てることができる。この制度は、プレミアリーグから降格したチームが急激な収入減に対処するのを助けるものである。政府の調査によると、プレミアリーグからの分配金を受けているクラブは、プレミアリーグに再昇格する可能性が2倍高いという。

プレミアリーグのこうした救済処置に対し、EFLが不公平だというのは理解ができます。トップリーグとして国をリードし、多くの収入を生み出しているプレミアリーグが、2部以下のEFLにも十分な分配金を割けば、EFLのリック・パリー会長も納得がいくように感じました。



今回の記事は以上です。

今後も「海外×サッカー×ビジネス」をテーマに、プレミアリーグを中心とした欧州サッカーの海外記事を日本語で投稿予定です。興味のある方はぜひフォローしていただけると嬉しいです!

読んでいただき、ありがとうございました!




STEPOUTについて

STEPOUTは、「海外×サッカー」をコンセプトに、人々がサッカーをきっかけに海外に飛び出していくことを応援するプラットフォームです。

“Step out for a new challenge”
新しい挑戦へ向けて、新たな一歩を踏み出そう。 「海外×サッカー」をキーワードに、皆さんの新たな挑戦を応援します⚽️🔥

Miki's Profile

兵庫県出身。高校2年時にニュージーランドへ初めての単身留学を経験。高校卒業後アメリカへ渡り、ノーステキサス大学で運動生理学と心理学を専攻。 帰国後、スポーツメーカー・ミズノ株式会社で3年間法人営業として働いた後、イギリスのリバプール大学院にてサッカー産業MBA(経営学修士)を取得。愛知県社会人サッカーチーム「Nagoya International FC」代表。TOEIC955点、IELTS 7.5点 (TOEFL換算105点)。

STEPOUTでは英語・留学に関するサービスを展開しています。

サービスに関する問い合わせ・質問など、以下フォームよりお気軽にご連絡ください。










いいなと思ったら応援しよう!