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【海外サッカービジネス②】 プレミアリーグ収支データ紹介<収入編>

皆さんこんにちは。Mikiです。

前回から「海外サッカービジネス」をテーマにした英語の記事を日本語に訳し、海外サッカーの最先端事例を紹介しています。

今回もサッカービジネス分析レポートとして代表的なデロイトの「フットボールファイナンスレポート」より、今年6月に発行された2022-23シーズンの報告書を見ていきたいと思います。一緒に海外サッカービジネスを勉強しましょう!

引用元:Annual Review of Football Finance: Europe's Premier Leagues

レポートは以下よりダウンロードできます。(PDF、全て英語)

プレミアリーグ収支データ紹介<収入編>

2022/23シーズン、プレミアリーグのクラブ収入は11%増加し、史上最高の61億ポンドとなった。

2022/23シーズンは、プレミアリーグのクラブ収益が初めて60億ポンドを突破し、またもや記録的な年となった。

プレミアリーグの新しい海外放映権契約が締結されたため、放映権収入が増加したことが成長の主因であり、モデルの継続的な最適化によってさらに強化された。収益の改善にもかかわらず、賃金コストの上昇と過去の選手獲得に伴う償却が影響し、税引前損失は14%増の6億8500万ポンドとなった。

ビッグ6の各クラブの収益がリーグ平均の3億300万ポンド(7億1800万ポンドから4億6400万ポンドの範囲)を上回ったのに対し、他の14クラブの収益は少なく(平均1億8400万ポンド、2億5000万ポンドから1億4100万ポンドの範囲)、財務格差は依然として大きい。

スタジアムがほぼ満席となり、リーグ平均入場者数が40,291人と新記録を樹立したこと、そして大半のクラブがチケット価格を値上げしたことから、スタジアム収益は14%増の8億6,700万ポンドとなった。

商業収入も新たな高みに達し、前年比2億2100万ポンド増の2022/23年には20億ポンドに迫る勢いだ。この成長の大部分はプレミアリーグの「ビッグ6」クラブが牽引したもので、マンチェスター・ユナイテッド(4600万ポンド増)とトッテナム(4400万ポンド増)が最大の伸びを記録した。

放映権収入は2022/23年に9%(2億7800万ポンド)増の32億ポンドとなったが、これは主にプレミアリーグが2024/25年まで続く、より有利な新しい海外放映権契約からクラブへの分配金が増加したためである。

プレミアリーグのクラブの収入 - 2020/21〜2024/25(百万ポンド)

Mikiのワンポイント補足

プレミアリーグでは収入のカテゴリーのうち「放映権収入」が1番多くを占めています。基本的に放映権収入はプレミアリーグの売上として計上された後、各クラブに分配されます。例えばイギリス国内の放映権収入は以下のように分配ルールが定められています。

「国内の放映権収入は50:25:25で分配される。

  • 50%はクラブ間で均等に分配される。

  • 25%はリーグの最終順位が高いクラブに多く分配される。

  • 25%はテレビ放映された試合の施設使用料として分配される。」

引用元:プレミアリーグ



今回の記事は以上となります!

次回も引き続きプレミアリーグのデータを紹介する予定です。

読んでいただき、ありがとうございました!



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Miki's Profile

兵庫県出身。高校2年時にニュージーランドへ初めての単身留学を経験。高校卒業後アメリカへ渡り、ノーステキサス大学で運動生理学と心理学を専攻。 帰国後、スポーツメーカー・ミズノ株式会社で3年間法人営業として働いた後、イギリスのリバプール大学院にてサッカー産業MBA(経営学修士)を取得。愛知県社会人サッカーチーム「Nagoya International FC」代表。TOEIC955点、IELTS 7.5点 (TOEFL換算105点)。

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