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【海外サッカービジネスニュース】 プレミアリーグ、半数のクラブが未成年向けギャンブル広告の規約を破る

皆さんこんにちは!STEPOUTのMikiです。

海外のサッカービジネスに関する記事を日本語で投稿するシリーズ。
今日はプレミアリーグとギャンブル産業に関する記事を紹介したいと思います。

イギリスのサッカー界では、試合に賭けるギャンブル産業が主流で、多額のお金が出入りしています。投資が必要なサッカークラブの経営に対して、これまでスポーツベッティング会社がサッカークラブのスポンサーになることも多くありました。

しかし、イギリス政府にとってそうしたギャンブル産業が参入することで、悪影響となる点を危惧し、近年色々な対策を講じています。

先週投稿された現地メディア「The Guardian」の記事を引用し、本件に関するニュースを紹介します。
一緒にサッカービジネスを学んでいきましょう!

引用元:The Guardian (2024/9/26)

"Half of Premier League clubs breaking code on gambling ads for children"

プレミアリーグ、半数のクラブが未成年向けギャンブル広告の規約を破る

Half of Premier League football clubs have advertised gambling on webpages aimed at, or featuring, under-18s, prompting concern about a voluntary code of conduct drawn up with the help of the betting industry.
プレミアリーグのサッカークラブの半数が、18歳未満を対象としたウェブページでギャンブルを宣伝しており、ベッティング業界の協力を得て策定された行動規範に対する懸念が高まっている。

Last year, Premier League clubs volunteered to forgo front-of-shirt betting logos from 2026.
昨年、プレミアリーグのクラブは、2026年からシャツ前面のベッティングロゴを見送ることを志願した。

The move was designed to show that clubs and gambling companies were acting responsibly, amid concerns about football promoting betting and the impact it could have on young and vulnerable people.
この動きは、サッカーが賭博を助長し、若者や弱い立場の人々に影響を与える可能性が懸念される中、クラブとギャンブル企業が責任を持って行動していることを示すためのものだった。

But 10 of 20 Premier League clubs did not appear to be abiding by their own code as of Monday. At least two clubs displayed members of their under-18 squad wearing shirts with betting logos on them, despite being underage.
しかし、2024/9/23の時点でプレミアリーグ20クラブのうち10クラブは、独自の規約を守っていないようだ。少なくとも2つのクラブは、18歳以下のメンバーが未成年にもかかわらず、賭けのロゴが入ったシャツを着ていた。

The findings prompted concern from campaigners about allowing clubs to set their own rules on gambling sponsorship.
この調査結果を受け、クラブがギャンブルのスポンサーシップに関する独自のルールを設定することへの懸念が示された。


Mikiのワンポイント補足

プレミアリーグのような競争力の高いリーグに属するサッカークラブにおいて、ギャンブル界と近い関係性を構築することは資金面においてプラスになることが分かります。近年では以下のチームがギャンブル関連の企業とスポンサーシップを締結しています。

アストン・ヴィラ、ブレントフォード、クリスタル・パレス、ウェストハム、ボーンマス、エバートン、フルハム、レスターシティ、サウスアンプトンなど

しかし一方で、ギャンブル会社の参入を容認することは短期的な結果の優先や、若者への悪影響に繋がる懸念点があり、イギリス政府とプレミアリーグは様々な話し合いを重ねて必要な措置を講じています。

その1つとして、昨年、プレミアリーグは2026/27シーズンからクラブがギャンブルの会社をメインスポンサーにすることを禁止することにしました。

投機性が高く金銭的な問題が起こりやすいプロサッカー界において、各クラブがいかにサステナブルな経営を実現できるかということは、リーグや協会を含め全体で大きな課題となっています。



今回の記事は以上です。

今後も「海外×サッカー×ビジネス」をテーマに、プレミアリーグを中心とした欧州サッカーの海外記事を日本語で投稿予定です。興味のある方はぜひフォローしていただけると嬉しいです!

読んでいただき、ありがとうございました!




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Miki's Profile

兵庫県出身。高校2年時にニュージーランドへ初めての単身留学を経験。高校卒業後アメリカへ渡り、ノーステキサス大学で運動生理学と心理学を専攻。 帰国後、スポーツメーカー・ミズノ株式会社で3年間法人営業として働いた後、イギリスのリバプール大学院にてサッカー産業MBA(経営学修士)を取得。愛知県社会人サッカーチーム「Nagoya International FC」代表。TOEIC955点、IELTS 7.5点 (TOEFL換算105点)。

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