GMTアーニング実装は近い? -STEPN運営の焦りと切り札-
このnoteでは、STEPNの色々な話題について「ちょっと深読みなんじゃないの?」と思うくらい考察を重ね、運営の意図に迫っていきたいと思います。
〈今回の要点〉
HPの導入は、GMTアーニングの実装が近いことを示している?
GMTアーニングはSTEPNにとってかなり強く打ちたい一手なので、運営はやや焦り気味に準備しているかも
突然のアプデ&HP導入
先日の7/13、STEPNの公式Twitterからアプデの告知がありました。
アプデ予告のない突然の告知だったので、驚いた人は多かったのではないでしょうか。
しかも、アプデの内容も今まで示唆されたことのなかった新しいもので、変更内容も多いときています。
6月はじめ以降、STEPNでの稼ぎ頭だったGSTの価格が崩壊し、STEPNは大きな岐路に立たされ続けています。
そうした状況で、次の一手を模索している運営の実験的な姿勢がうかがえます。
悪く言えば、焦っているとも言えるかもしれません。
そんなアプデ予告の中でひときわ目を引いたのが、HP(ヘルス・ポイント)の導入です。
HPという用語が出てきたのは今回が初めてで、ユーザーにとっては寝耳に水でした。
内容を簡単にまとめると、以下の通りです(公式Twitterより)。
つまり、今までは靴を使用してもDurabilityが減るだけだったのが、これからはHPも合わせて減っていくので、両方とも回復していかないといけないということです。
公式曰く、このように靴が2重で摩耗していくシステムを「dual-decay system」と名付けたとか。
名前はカッコいいですが、ユーザ側からすれば手間と回復コストが増えるので、嬉しい変更ではありませんね。
Comfort君、いきなり出番
さて、HPのシステムを見たときに一番気になるのは、Comfortが優遇されているという点です。
そもそもComfortというステータスは、2022年7月現在では実装されていないGMTアーニング機能のために用意されているステータスです。
GMTアーニングの実装までは何の意味もないステータスなのですが、ここに来て突然Comfortの機能が追加されました。
これにより、今後のSTEPNでは初めてComfortステータス・ジェムが役に立つことになります。
だいいち、HPという概念とComfortには何の関係もないように見えます。
HPの減少量や回復にかかわるステータスとして、別にComfortが選ばれる必然性はありません。
例えばResilienceジェムでHPを回復する仕組みにしても、何も問題ないでしょう。
にも関わらずComfortが選ばれたということは、そこに運営の意図があることを示しています。
HP導入が発表されてから、一時的にComfortジェムの価格は上昇しました。
15日現在では価格はやや戻っていますが、それでも発表前と比べると値上がりしたといえます。
今まで本当になんの使い道もなかったComfortジェムですから、ユースケース(使い道)が公開されれば価格が上がるのは必然です。
運営の狙いは、Comfortジェムの値段を上げることだったのではないでしょうか。
そして、その先にはGMTアーニングへの示唆が見えてきます。
GMTアーニングという"頼みの一撃"
運営がなぜComfortの価値を上げる必要があるのでしょうか。
Twitter等を見ると、
といった意見が見られます。
可能性として否定はできませんが、しかし運営がComfortの心配を今する必要はあるのでしょうか?
確かに、GMTアーニング実装までの間はComfortは完全に無価値です。
「もしかして、まだまだ当分GMTアーニングは来ないのでは?」
とユーザーたちが思えば、Comfort靴・ジェムは投げ売られることでしょう。
しかし、仮に靴やジェムの価値が下がるとしても、運営がここまで大きな介入を行う理由にはなりません。
市場への直接的な介入を好まないSTEPN運営なら、仮にユーザがComfortの価値を過小評価してジェム価格が墜落したとしても、
「まあ、キミたちがそう思うなら……」
と甘んじて受けそうなものです。
運営にとって、ジェム価格が落ちるデメリットも大してありませんし。
しかし、GMTアーニングの実装を前提に考えると話が変わってきます。
GMTアーニングに必要なComfortステータスの価値は、そのままGMTの価値に直結してしまいますよね。
仮に、GMTの価値が十分高く、一方Comfort靴やComfortジェムの価格が大変安かったとしましょう(数日前までこれに近い状況だった)。
投資額の少ない小規模プレイヤーがどんどんGMTアーニングに参加し、GMTの売り圧がみるみる強まってしまいます。
そもそも、GMTアーニングというのは運営にとって最後まで取っておきたい切り札です。
GSTと違い、GMTは発行数上限の決まっているガバナンストークンですから、そう易々とバラまきたくないと考えているでしょう。
実際STEPN運営は、一定量のGMTをバーンし、GMTのユースケースを実装してから満を持してGMTアーニングを開始する、とずっと前から言っています。
とはいえ、今のGSTが崩壊した状況では、GMTアーニングの実装というのは大変強い一手です。
ガバナンストークンをばらまく危険はありますが、うまくすればSTEPNの新規ユーザー数を回復し、経済圏を再び拡大傾向に乗せることができます。
GMTアーニングの実装は近い!?
ここまでの流れをまとめます。
さあ、ここまで考えると、実はGMTアーニングの実装はもうすぐなのでは?という気がしてきませんか。
つまり、運営はGMTアーニングの実装をできるだけ早く行いたいと考えており、そのための下準備の一つがHPの導入だった、というわけです。
最近、STEPNの公式HPにGMTの消費量を示すプログレス・バーが追加されました。
運営がGMTアーニングに向けて意識を高めている、ということはここでも示唆されています。
もちろん、前から運営が言っているように、そもそもGMTがバーンされない限りGMTアーニングは実装されないことでしょうから、これからもGMTのバーンが進んでいくことを願います。
以上、今回の記事では突然のアプデ、HPの導入を切り口に深読みしてみました。
いかがだったでしょうか?
GMTアーニングは、最初期からその実装が告知されていながら、ずっとお預け状態になっている切り札的存在です。
STEPNの未来を動かす機能となる可能性は十二分にあるでしょう。
この考察を信じるか信じないかは、あなた次第です。