ゼノンザード ザ・ゼノンからシーズン8、ザナクロン勝利にかけて振り返り
メタル搭載型青ジャイオルカがメインデッキのゼノンザード歴2ヶ月ちょいマンです。シーズン8辺りまでカードゲーム下手くそマンでもあります。
メタル搭載型青ジャイオルカはあんまり見ないんですが、僕個人として非常に気に入っており、こいつを徹底的に磨き上げて自分を試すというのがザ・ゼノンの目標でした。自分自身カードゲームのプレイングスキルは極めて低い方なため(後の記事で分析したいと思います)メタとか色々考えず、純粋に研ぎ澄ませる事だけ考えていました。
今の型になったのは確か赤BSが猛威をふるい出した頃だったと思います。赤BSのかっこいいカードを欲しがっても全く出なかった時期に、Eの時点で組み上げていた青ジャイオルカにメタルを採用したという感じでした。
知り合いのとても強いマン(赤ゴレイムBS)に腕試しをしたところ、普通に五分な感じで戦えたのでかなり自信を持ち、その後はメタを貼ろうとするのではなくプレイングとプランを徹底的に磨き上げていった感じですね。
メタル採用型青ジャイオルカは過剰なまでのドローソース(ドロー効果18枚、エヴォーカークーブルーナ6枚、マジック拾い直しクラゲ3枚、サーチがマッピーで3枚)をぶち込み、只管バウンスのついでにフィニッシャーを引っ張り込み、クーで加速やリーサルをぶちこむデッキです。
フォースを割る必要はほぼなく、ほぼ全てのDPを(と言ってもDPを持つのは少なかった)相手の顔面に叩きつけようとし、除去されても(BPも低いため除去耐性は低い)全くめげずに再びしのぎながら引っ張り込むデッキでした。フェニックスが割られても低コストが大量に入っているため肉壁で凌ぐ事も可能です。高速で決めにいきつつ、しくじってもクソ粘りをしながら諦めずに引き続けてなんとか死ぬ前に致命傷を叩き込む、非常に自分好みのデッキです。
当時の相性でいくと
猛威を奮っていた赤にはゴレイムタッチで五分、悪名高い先3ゴレイムにもまぁなんとかなりはします。そして他の赤BSには有利
強いと言われていて意識高い系プレイヤーに人気の紫(ウロフェニ)にはアンジュ強化前で五分、アンジュ強化後には有利
白BSは詰み状況が発生しかねないものの基本的には五分以上、アンドロイドになって微不利
緑はエルフに有利、コラリーネ付きジャイによりツインホーンにも有利
黄色アグロは微不利か不利だがプラン自体はある
といった感じでした。
つまりまぁ、基本的に環境にあまり左右されない誰とも結構やれるタイプのデッキだったということです。
更にアンジュ強化により低コスト高めスタッツ&バウンスの強化を得て、使用率が低いながらもかなりイケてる高勝率デッキだったという自負はあるところです。アンジュの弱点の加護を入れねばならないためデッキ拘束力が高いというのも、そもそもが加護を大量に使うタイプだったため問題なかった事を記憶しています。
で、ザ・ゼノン一次予選で勝率6割をキープできました。大体紫に五分りながらそれ以外に勝ち越すという形だったと覚えています。振り返ってみると酷いヒキをした試合ばかりだったように思えます。明らかに普段のランクマとヒキが違う。ともあれ自分自身に苦しみながら戦い続け大体600位ちょい。
そして二次予選。問題は唐突に起こりました。白は時間切れのあるアリーナのルールで握る人間が激減、天敵を失った紫がミラーを見据えてのスフィンクス採用が非常に増えてしまったのです。
紫に有利をつけていたのはアンジュの防御力及びジャイの殺傷力による所が極めて大きく、それが封じられるという時点でかなり苦しい状況になった事を覚えています。
更にアリーナに求められるフォースを割る能力もほぼ持っていないため、かなりひどい目にあいました。
そして僕のアリーナへの理解度が足りていない事でもありました。初めて使ったの予選一日目一回目でしたし。
といった多様な問題の直面による混乱及び自分自身のプレイングの拙さ(数少ないリーサルのチャンスを何度も逃がした)からゼノンザード初めての大きな挫折を味わう事になります。
大会のルールで想定するべきことは自分自身、そして運営共々色々とこれから出てくると思いますが、まぁそれは今ここで話す事でもないでしょう。
結局二次予選は「これ以上出ても得られる物はなく、時間をかけて根本的な問題を解決しなければストレスが溜まり、害を及ぼすだけ」と判断し、土日の予選参加を棄権した形に終わりました。
大会のデータを見ると青の採用率は4%。極めて低い結果となりました。もともとランクマでも見なかった色が大会のルールや環境で更にダメ押しされた形です。ただ同時に、「これだけ人数が少ないなら自分のデッキこそが青の究極系なのでは?つまりは全1じゃん」という無根拠な自信も同時に湧いてきた事を覚えています。うっかりラケシスのケアを忘れた事以外ほぼ青には負けてないわけですし、他の色への勝率も一次予選では十分です。
そしてその後、バトルスピリッツのサブブースターが発売されます。
自分にとっては更に悪い事が起きました。そう、青、緑や黄色BSによりさらなるスフィンクス採用型が増えていった事です。
正直青BSの一時的な爆発的流行は運営にとってかなりの誤算だったと思います。青BSは自分も使っていましたが。デッキ破壊を旨とする青BSは不快度が極めて高いデッキですが、結局破壊しきる前に一枚ジノヴァをはじめとした何か強力なカードを掴まれてしまうと切り返されてからボコボコにされるケースが極めて多かったように思っています。正直強くない。
ですが、紫等のこれまで自分にストレスをかけてきた相手のデッキを破壊して墓地をニヤニヤする日々はザ・ゼノン二次予選で荒んだ心を癒やしてくれました。正直互換性の無いレジェンドをかなりの枚数揃える事は投資という観点からするとかなり悪い選択だったと思っています。が、ここでストレスを発散していなければ僕はこのゲームを嫌いになりかねない程スフィンクスに追い込まれていたので必要な支出だったと思っています。
結局「青BSこれ弱くね?」と気づいた自分はランクマッチではサブとして作れていたゴレイム型、またはサジットアポロドラゴン採用型へと変わっていきました。
青BSは単純に出力不足という分析を行った自分ですが、メタル型青ジャイオルカに関しては環境が悪いだけでパワーはあると何度分析しても結論を出さざるを得ない状況でした。なので、自分は伝家の宝刀であるこのデッキを一度『鞘にしまう』状態にあると認識していました。
「スフィンクスが流行から消えたらこれを全員に叩きつける」と常に鞘にしまったこのデッキを隠し持っていた形になります。
そして赤BS二種で気持ちよくなっていたシーズン8。なかなか楽しかったように思っています。自分の刀をいつ抜くかと機を狙い続ける事をしているという自覚がサブとして作った赤BS二種のモチベーションをあげていました。勝ちながら機を狙う。それを忠実に遂行していたのが自分のシーズン8だったと思います。青ジャイオルカは環境によって駆逐されていたように思います。
そして上位650位程に来たザナクロン戦。自分は決めていました。スフィンクスなら赤のうちより可能性のある方、それ以外なら青。せっかくのザナクロン戦という機会なら魂の色である青、そして魂のカードであるメタルを叩きつける方がパフォーマンスを発揮できるのでは?という意見も出ました。ですが、青ジャイオルカについては自分はかなり極まった認識が出来ているという自信があり、その自分が「これではザナクロンに勝てない」と思ったのであれば、赤BSを握っていたとしても懐にしまった青という宝刀は共にあり続けるという確信を持っていました。
とはいっても恐らくザナクロンは赤<紫<白<赤の3竦みの外の色を持ち出すと自分は予想していました。単なる相性ゲーで終わる訳はなく、自分のようにどれとも戦えて、そして自分にはない極まったプレイングスキルとケアで圧倒的な勝率を残すだろうという妙なシンパシーを覚えていた記憶があります。本命としてはスフィンクス採用型黄色BS辺りでした。
公式配信を眺めて確信します。ザナクロンは自分の存在を全く認識していない事を。環境から駆逐され、ずっと隠し持っていた刃を抜くのは今だと確信しました。
そして数分後、公式配信の一戦目が終わるよりも早く、確信を持ってザナクロンに挑んだ自分は数ターン後相手の盤面をアンジュでめちゃくちゃにし、オルカで致命傷をあたえ、自分後手6ターン目、トータル12ターンであっさりと勝つ事が出来ました。特に何も起こっていません。形成グラフもいつもどおりじわじわと上に上がり続けるだけのものです。
自分のプレイミスによりフェニックスを割られるという事故があった上で普通にデッキパワーを遺憾なく発揮してボコっていました。むしろ除去については事故り気味だったまであります。
勝利者カウントはリアルタイムではされていませんでしたが準備して撃破するというリアル時間というスコアは10人以内なんじゃないかとも思うような、あまりにもあっけないとした『皇帝の暗殺と死』でした。確か20:25位。直後知り合いに「じゃぁ俺がステフに勝てば実質ザナクロン勝者だな!」という理屈をつけて挑まれ、ボコボコにされたことを覚えています。
後日勝率が過去最低の8.2%だったことを知り、震え上がった事を覚えています。緑でのメタはSNSを検索すると出てきますが、青BSの事故以外での青の報告は出てきませんでした。まぁみんな忘れ去っているかもしれないタイプですし当然でしょう。フハハハハハ!
ともあれ勝負の場では強い弱いは関係なく、勝つか負けるかそれしかありません。自分の勝利が「俺だって勝負の世界では勝てることもあって当然なんだ」という自信を失いつつある人達の希望になれば幸いです。
というわけでライダーコラボが始まり、このデッキではこれからのGを見据えた環境ではパワーが足りなくなる事を予感しています。オーズの殺傷力すごいですね。といっても自分からするとやはり返しやドローが弱いとも思うのでライダー系列のデッキも環境のバリエーションの一つとなり、最終的に自分のコンセプトや既存のものが環境に躍り出る事を確信しています。
むしろ赤大丈夫なのかな。コラボ等で軸とその形になるものはもらえても、縁の下を支える力のある汎用カードプールには見えないんだけど。
どのような形の未来やデッキが、握る色すら変わったとしても自分はこのデッキは常に心の中で握っているという確信があります。離れたとしても、自分は永遠にこのデッキとともに在るという確信があります。だから恐れていません。
魂や思い出はどのようになっても消して消える事はないので、離れても良い。常に魂のデッキは握らなくなっても共にあるという言葉で今回のシーズンを締めたいと思います。
今の自分が偶然引いたゼロツーとメタクラを軸にしたライダーデッキや、未来のGパックでの、願わくば青を基調としたデッキとランクマの海でお会いできる事を祈っています。理不尽で確率がある中で、楽しい一期一会のゲームをしましょう。
証拠
おまけ ザナクロン暗殺デッキレシピ