「愛する勇気。」~アル中・徒然日記 その28 (リアル版)~
3月11日。
12年前は東日本大震災で。
夜のテレビから映し出される正に「火の海」になっていた気仙沼の真っ暗で赤くて。
「大変な事になってるなー」なんて焼酎のお湯割りを呑んでいた、あの夜。
1年前の3月11日は。
成増厚生病院に三回目の入院した日。
前日の3月10日は昼間に呑んで。
夜になって、眠れるだろうと思っていたら、眠れなくて。
その時は既に、電気もガスも水道も全部止められていて。
携帯ラジオをかけて真っ暗な夜を。
寒かったのか、渇望現象なのか分からないけど。ガタガタ震えながら。
「早く夜が明けないかな」って思いつつ、空が白んでいくのを待っていたあの夜から朝。
朝になって。
ゆっくりゆっくりと三階のワンルームの住処から、手摺に捕まりながら降りて。
電信柱毎に「次の電柱まで行ったら一旦休もう」って思いながら身体を引き摺るようにして休み休み駅まで歩いて。
何とかたどり着いたあの日。
その惨めで。
カッコ悪くて。
ゴミみたいで。
無感動・無関心・無表情で。
あの時の気持ちには戻りたく無い。
そう思いながら、今日までやってきた。
この1年で。
あの「自分のどん底」の時の気持ちに比べたら。
今の嫌なことや気に入らない事なんで、取るに足らない事だ。どーって事ないと思うようになった。
そして。
自分が周りの人達にどれだけ愛されていたか分かった。
まだ早いかも、だけど。
少しづつ愛を返さないと。